2017 01/13
コラム  

日本史はドラマチック!日本史を学べるオススメの本5冊

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「日本史の勉強って、正直暗記ばっかりでつまらない。先生は「流れで日本史を覚える」なんて言うけれど、日本史の教科書だって、結局は覚えなければいけない事ばかり。」
こんな風に感じている高校生は多いのではないでしょうか。実際、テストを突破するためには大量の語彙を覚えなければ歯が立ちませんし、頭に叩き込むことだってたくさんあります。
ただ、大学受験で学べる日本史は学べば学ぶほど「ドラマチック」!!日本史の楽しさを知らずに大学受験を終えてしまうのは実はとってももったいない。楽しく勉強ができれば、自ずと成績も上がりますよね。
そこで今回は、偏差値74を突破した日本史好きの筆者が選ぶ、高校生が読んでも楽しくエンターテイメント性があり、受験にも役立つ本を5冊ご紹介します。

1 落日燃ゆー城山三郎

落日燃ゆ

中心となる人物:広田弘毅
第二次大戦を含む激動の時代に内閣総理大臣として覚える広田弘毅さんを主人公とした歴史小説。この方は、東京裁判で絞首刑を宣告された七人のA級戦犯のうち、ただ一人の文官でした。広田弘毅は、外相として、戦争防止や戦闘の縮小のために尽力していましたが、戦争を積極的に進め的た軍人たちと共に処刑されるという最期を迎えます。
高校生が読んでもわかりやすく、物語としての完成度も高いので夢中で読み進めることができるでしょう。さらに、広田弘毅を取り巻く人々には日本史Bで覚えるべき重要人物が多数含まれています。わざわざ本を読まなくても・・・とも思いますが、この時代は政権ん交代が多く、「軍部大臣現役武官制」など、受験生が「その制度、結局何なの?」と思うような政策も多いため、広田弘毅を中心として「味方」「対立した人々」で分けていくと、歴史の大枠も掴みやすくなります。さらに、広田弘毅の外交官としての働きっぷりは非常に魅力的ですので、「こんな大人になりたい!」とい憧れの気持ちや夢も膨らみ、勉強への熱も上がるでしょう。

2 乙女の日本史ー堀江宏樹

乙女の日本史

「さよなら「おじさん史観」!」をテーマに、日本史を噛み砕いた作品です。日本史の教科書には載っていない、身近な歴史を漫画と平易な文章で解説しています。「家族の形って、どう変わったんだろう」「日本で最初の男女差別っていつ?」など、気になるけど教科書には載っていない、でも、読めば時代が身近に感じられて、日本史の勉強も楽しくなる知識が詰まっています。
日本史の勉強をしていると「文字を覚える」ことに終始してしまい、その時代の人の生活や決断の意味を忘れがち。この本を読むことで、歴史上の人物をよりリアルに、血の通った人として捉えることができるでしょう。

3 日本の古典はエロが9割ー大塚ひかり

日本の古典はエロが9割-ちんまん日本文学史

『古事記』『源氏物語』、近松に西鶴、さらには近世の奇談集などあまり知られていないものまで、54編にわたって性愛を軸に文学を紐解いていきます。
受験生が日本史を学習する上で課題になりがちなのが文学史だと思います。この本では、有名で入試にも登場する作品の、教科書には載せられないエピーソードがふんだんに登場します。現代にも受験生が真面目に苦労して覚えている作品が、実はとっても「俗」なものだった、と感じられ、文化史の学習が楽しくなるでしょう。

4 サクサクわかる世界経済の仕組みー青木裕司

多くの受験生が苦手とする、明治以降の経済史への理解を格段に深めることができる一冊です。かわいい漫画と平易な解説を元に、円とドルの関係がどのように変わっていったのか、お金の価値はどのように決まるのか、などを理解することができます。河合塾の講師が執筆に参加しているとあって、高校生にもわかりやすく、入門として抜群のクオリティの本なので、経済史が苦手な人は是非手に取ってみてください。

こちらは

5 坂の上の雲ー司馬遼太郎

坂の上の雲

今更に紹介するまでもない超有名作品ですが、日露戦争で日本が勝利した際に、日本の騎兵と海軍がどのように編成され、鍛えられたのかを秋山兄弟をモデルに描いた歴史小説です。途中、病と闘いながらも俳諧の道を追求する正岡子規なども登場し、受験生にも役立つ知識がふんだんに盛り込まれています。何より魅力なのが、登場人物のキャラクターが際立ち、一つの文学作品として読みやすいことでしょう。ビジネスの世界でも評価されている作品ですので、将来的にもこの作品を通じて話を膨らませることができる相手を見つけることができるでしょう。激動の時代を生き抜く登場人物を知れば、自分自身の受験勉強にも身が入ることと思います。

以上が、受験にも役立つ文学作品の紹介でした。受験勉強が本格化するとなかなか本を読む時間も無いかとは思いますが、少しでも時間があれば息抜きに読んでみることをお勧めします。歴史を身近に感じられて、教科書を読む作業も楽しくなることでしょう。ぜひ一度、挑戦してみてください。

大学受験ペディア編集部
慶應大学 文学部 卒業 さっとーさん

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