2017 03/13
コラム  

京大経済学部生が教える合格までのレベル別おすすめ参考書と問題集(国語編)

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京大経済学部生が教える合格までのレベル別おすすめ参考書と問題集(国語編)

受験生の中には、『国語の勉強ってどうすれば良いんだろう』という悩みを抱えている人は少なくありません。特に現代文は小・中学生の頃の読書量が影響しやすいですし、京大志望者でも国語の勉強を諦めてしまう人さえいるのです。確かに理系であれば、京大合格者の中でも『国語の得点率は2割程度』というツワモノも存在しますが、国語が総合点の足を引っ張ってしまうのは非常にもったいないです。
そこで今回は、レベル別・京大合格のための国語勉強法についてご紹介したいと思います。

【現代文】
~基礎(高1~高2、高3の現代文が苦手な人)~

いざ『国語の点数を上げる』と言っても、現実的に現代文や古典に割ける時間は限られています。成績が上がるかも分からない現代文に時間をかけるよりも、一つでも多くの英単語を覚えたい・・・という方も多いと思います。
そこで、今回はできる限り効率よく、確実に成績を上げられる方法に絞ってお話していきます。

結論から言うと国語は、『問題演習をしながら現代文に慣れていく』という形式が最も有効です。よく『現代文は勉強しても成績が上がらない科目』と言われますが、決してそんなことはありません。例えこれまでの読書量が少なかったとしても、勉強を通してたくさんの活字に触れれば良いのです。

①河合塾マーク式総合問題集、駿台センター実践問題集

マーク式総合問題集 国語      駿台 センター実践問題集

書店行くと現代文の解法をゼロから学習するような参考書がたくさん並んでいますが、個人的にはそういったものを丁寧に読み進めていくよりも、ひたすら問題と長文(活字)に慣れる方が格段に効率的です。
こちらは、各予備校が主催しているマーク模試の過去問が7回分ほど収録されています。
どうしてわざわざこの2つにこだわるのでしょうか?
それは、問題の本文と選択肢の質が非常に良いからです。京大の2次試験で記述問題を解くことを考えると、自分の力で解答を作成する力は必要不可欠です。しかしながら、国語が苦手な人にとって、記述式問題を一から自力で解くのはハードルが高いのも事実。そこで、こういった信頼できるマーク模試の正解選択肢を、一度自分の手で書き写してみてください。そして、何故そのような選択肢(文章)になるのか、問題文と照らし合わせながら考える作業を繰り返すことで、記述力も自然に身についていきます。
ちなみに駿台主催の過去問は、河合塾に比べてレベルが高いので、苦手な方は河合塾の方から挑戦してみてください。

②同志社大学の全学部日程 過去問

 

比較的易しめのレベルでの問題演習を重ねたい方は、同志社大学の過去問を解いてみることをおすすめします。京大の併願校としても受験する方も多い大学ですし、そして何より国語の問題が非常に解きやすいレベルです。全学部日程の問題が一番質が良いので、腕試しに解いてみる価値はあります。得意な人であれば高校1年生でほぼ満点近い点数が取れるので、是非挑戦してみてください。

~国語が得意な人、高3夏以降~

国語が得意な人、具体的には駿台模試で現代文の偏差値60以上、進研模試なら65以上の方、そして高校3年生の夏以降は、記述練習に力を入れていきましょう。
具体的には、ひたすら過去問演習をしてください。京大国語25か年という過去問集が発売されているので、これを活用するのがおすすめです。過去問だけ?と不安になる方はいらっしゃるかもしれませんが、現実的に本番までに25か年を解ききれる受験生は非常に少ないです。
ひたすら量をこなすよりも、一つ一つについて丁寧に解説を読み、同じ問題を何度も繰り返し解いてみてください。

【古典】
~古典単語~

古典単語は、学習レベルに関わらず早い段階から覚え始め、受験直前まで何度も繰り返し見直してください。

①古文単語ゴロゴ

個人的には、どのレベルの受験生にもおすすめの単語帳です。ゴロで覚えるため、賛否両論ある単語帳ではありますが、一つの単語に対して複数の用法や意味を覚えられる、文法事項の確認も一緒にできる、CDで耳から覚えられる等、これを使用するメリットは大きいです。
例えメインの単語帳としては使用しなくても、受験直前に一度目を通すだけでも大いに役に立つはずです。

②古文単語315

 

 

古文単語315は、ごくごく一般的な単語帳の中でもおすすめです。別にこれ以外の単語帳を使っても良いのですが、純粋にページが見やすいことと、収録されている古典単語がの数(315個)というのが非常にちょうど良いからです。中には600個、1000個と覚える受験生もいますが、300個完璧に覚えておけば、十分2次試験に対応できます。

~古典文法~

古典文法は、できれば高校2年生まで、どんなに遅くとも高3の夏までには完璧にしておきたい分野です。古典文法ができれば、長文読解の中で分からない単語が出てきても、なんとか対応できることも多くなります。(文脈が掴みやすくなるから)

おすすめの参考書はこちらです。

富井の古典文法をはじめからていねいに

 

この1冊さえあれば、古典文法はほぼ完璧になります。丁寧に読み込んでもそこまで時間はかからないので、早いうちに完璧に暗記しきってください。
文法事項を説明しながら、暗記が必要な箇所にはゴロや歌で覚える、という画期的な形式の参考書です。これだけでセンター古典は十分満点を狙えますし、京大2次試験の問題にも対応できるので、是非読み通してみてください。

~長文読解~

長文読解の勉強方法は、個人的には一つだけ。
記述式でもマーク式でも構いません。
まず、問題を解いてみてください。
高1、高2の人や古典が苦手な方は、センター試験の過去問や先ほど紹介した模試の過去問集から始めましょう。高3生は、どんどん京大の過去問を解き進めてください。

京大の国語


最初は、正答率は気にしなくてOKです。
一度解き終わったら、問題本文をコピーして、最初から一文残さず全ての品詞分解をしてみてください。その途中で必要な文法事項や、覚えていない古単語にもチェックを入れましょう。
最初は、一つの長文を仕上げるのに3~4時間かかると思います。
それでも良いんです。これをひたすら繰り返すうちに、品詞分解にも時間がかからなくなり、古典常識や文法事項にも慣れていくのです。
そして、品詞分解や文法事項を全て理解した上で、もう一度問題を解いてみてください。
それを1題あたり、3~4回は繰り返しましょう。私は2週間に一度程度、これまで解いた長文を全て見直す(解き直す)時間を作っていました。
気が遠くなるかもしれませんが、3周目にもなると、現代語訳をほぼ暗記していると思うのでそれほど時間はかかりません。

いかがでしょうか。
私は高校2年生の時点では京大を受験すると決めていたので、得意科目はその時点で過去問演習を始めていました。
『直前に解くものがなくなる』という心配は必要ありません。
3年生は京大模試を何度も受けることになるので、それの解き直しに追われる方がほとんどです(笑)
それでは、頑張って志望校合格を掴み取ってくださいね!

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