2017 01/26
参考書ペディア  

ポレポレ英文読解プロセス50の勉強法とトリセツ

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独学可能度★★★★

・インプット型
ポレポレは、英文解釈の参考書の中では、最も高いレベルに分類されます。50題の難関長文から構成されており、一つ一つの長文も200~500ワード程で短くなっています。解説は、ピンポイントで非常にまとまっているために、英語の基礎が身に付いていない人が、この参考書を使うと、解説を見てもわからないという可能性があります。ただし、英語の長文というのは、繰り返すことによって、英文解釈の能力を身につけることが出来ますので、このような難易度の問題を何度も繰り返すという点においては、ポレポレほど、濃縮して重要な要素が詰まっている参考書はありません。また、簡潔な解説によって、ページ数も少なく、非常に勉強しやすい教材なので、独学可能度は、星4つです。

・ポレポレのレベル

レベル★★★★★
おすすめ度★★★★
偏差値62~
早慶上智~東大京大レベル
可愛い像の表紙に惑わされてはいけません。そのレベルは、恐ろしく高いものになります。長文と言っても、一題ごとの分量が少ないからと言って、何も考えずに手を出してしまうと後悔することになります。そのレベルは、早慶上智~東大京大を目指す人にとってちょうど良いものです。同著者の西きょうじさんが出版している「英文読解入門基本はここだ!」とは、まったくレベルが異なりますので、注意しましょう。この参考書を使う人は、高校3年生の受験生、そして英語の基礎である単語と文法を終えていて、ある程度長文を読み込んでいる人、さらに英語の模試の成績が62以上ある人でなければ、あまりおすすめは出来ません。難関大学でも、英語の長文が難しい学部を受験する人が、英語の仕上げとして使う参考書です。表紙が可愛いからといって、気軽に取り組める参考書ではありませんので、ご注意ください。

・ポレポレの特徴

ポレポレの特徴は、「難しい長文をコンパクトにまとめた」参考書ということです。通常の長文読解の参考書の場合は、取り組み始めてから終わるまでに1か月から3か月ほどかかると言われています。しかし、ポレポレならば、早い人で2週間、遅くとも1か月以内に終えることが出来るほど、凝縮されています。長文読解ができるようになるためには、数多くの文章を読まなければなりません。それも、ただ読むだけではあまり効果はないのです。同じ長文を何度も何度も繰り返して読むことで、それらの長文に出てくる単語、構文、文章の流れを自然と理解することが出来ます。そして繰り返すことで、頭に英語の回路を作ることが出来るのです。ポレポレは短い文を読むことで、効率よくそれらのポイントをおさえられるような構造になっています。繰り返しに向いている参考書なので、終えた後も何度も何度も根気よく、繰り返してみると、早く長文読解の技術を得ることが出来ます。また、そのレベルは難解ですが、難関大学を受験する人、必ずやっておくべきでしょう。

・完璧にするためには、何回繰り返すべき?

完璧にするために、何回繰り返すべきか、その回数は人によって異なります。しかし、その目安を提示するならば、ポレポレだと「20回」になるでしょう。読み終えた長文をすべて訳が出来る、また、すべての構文を説明することが出来るだけでなく、ポイントは「すらすらと日本語訳が出てくるかどうか」です。そのためには、1長文あたり20回ほど繰り返すことをおすすめします。もちろん、10回で、すらすらと訳が言えるという人は、それ以上勉強する必要はありません。ただし、やみくもにただ繰り返しても効果は出ません。初めに長文をしっかりと精読した後に繰り返すことが大切です。時間のことを考えることも大切ですが、一回目の精読をおろそかにしないようにしましょう。

〇1か月で完璧にする場合のペース

1か月で完璧にする場合は、2週間ですべての長文の精読を完璧に終わらせましょう。50題を2週間で終わらせるので、一日当たり3~4題ほどになります。きっちりと精読が終わった時点から、一つの長文を20回繰り返すことを目安に勉強していきます。1周目とは違い、英語を見て、頭の中でその日本語訳をすらすらと思い浮かべていくので、2周目は、1周目ほど時間がかかりません。最終的には、英語の一文見た時点で、すぐに日本語訳が出来るところまで仕上げれば完成です。ポレポレを1か月で仕上げるのは、とても大変なことですが、難関大学受験を制する人は、これぐらいはこなせるように頑張りましょう。

〇3か月で完璧にする場合のペース

3か月で完璧にする場合は、1か月でじっくりと1周目を終わらせましょう。その後に2か月間かけて、じっくりと一題あたり20回繰り返すことを目標にすると良いです。国公立受験などで、他の教科の兼ね合いもあるという人は、こちらのペースをおすすめします。

〇半年で完璧にする場合のペース×

・合わせてやっておきたい参考書

ポレポレを確実に身につけるためには、単語を制している必要がありますので、「単語王2202」を事前に終わらせておくと良いでしょう。単語王は、ターゲット1900や速読英単語必修編などの単語帳よりもワンランク上の単語帳です。難関大学には、当然難しい単語が出題されることもあります。だからこそ、通常の単語帳を仕上げ、さらにもう一冊レベルの高い単語帳を勉強する必要があるのです。おすすめとしては、単語王ですが、他には「DUO」や「速読英単語上級編」などの単語帳もレベルが高く良いでしょう。

・まとめ

いかがでしたでしょうか。ポレポレ英文読解は、参考書サイトのレビューなどで、批判されていることもありますが、そのようなレビューは、「レベルが高いから」といった理由がほとんどですので、あまり気にしないようにしましょう。確かに、難易度は高く、完成させるまでには、時間もかかります。しかし、ポレポレを終えることで、今までとは比べ物にならないほどの自信、そして長文読解の力を身につけることが出来ます。難関大学を目指している人は、早めに基礎を完成させてから、ポレポレに取り組んでみると良いでしょう。

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