2017 04/13
参考書ペディア 

新地形図の読み方のトリセツと勉強法(武井昭信・武井正明著:三省堂)

地理のオススメ参考書:『新地形図の読み方:武井昭信・武井正明著:三省堂』

(1)独学可能度★★★☆☆

インプット型
『新地形図の読み方』はタイトル通り,地形図の読み方を詳説している参考書です。近年のセンター地理では大問6で「身近な地域調査」というテーマの下,地形図の読図問題が必ず出題されます。また,私大や国公立大学の二次試験でも地形図問題は出題されます。
『新地形図の読み方』は地形図の読図を苦手としている受験生が大変多いという状況において,その苦手を克服し得点源に変えるための頼れる一冊です。例題としてかなりの数の地形図が掲載されており,その読み方のポイントについて図解を交えて説明しているため,他の参考書では中々習得できない地形図読図のノウハウをしっかりと身に付けることができます。ただ,それでも読み取りが難しい地形図もありますし,かなり深い知識にまで踏み込んでいますので独学は容易ではないという印象です。

(2)相性の良い参考書は『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本 改訂第2版:瀬川聡著:中経出版』

レベル★~★★★
オススメ度★★★★
偏差値45~55
センター試験レベル
『新地形図の読み方』は地形図の読図に焦点を絞って書かれた参考書です。したがって,当然本書だけでは受験地理全体の対策にはなりませんので,本書とは別に基礎・基本を網羅できる参考書が必須となります。学校で使っている教科書や資料集でももちろん良いんですが,ここでは『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本』(通称「黄色本」)をオススメしておきます。同種の参考書として『地理B講義の実況中継(系統地理編・地誌編) 改訂第2版:瀬川聡著:語学春秋社』,『村瀬のセンター地理Bをはじめからていねいに(系統地理編・地誌編):村瀬哲史著:東進ブックス』,『山岡の地理B教室(系統地理編・地誌編):山岡信幸著:東進ブックス』,『きめる!センター地理:山岡信幸著:Gakken』などもオススメですが,ここではその中でも特に基本的でオーソドックスだと思われる「黄色本」を挙げておきます(この選択は自分の好みでOKです)。
「黄色本」など知識網羅のための参考書を中心において,特に地形図対策として+αで本書を使うというのがベストな使い方です。メイン教材にはなり得ませんので注意して下さい。

(3)参考書,問題集の特徴

『新地形図の読み方』はタイトルから分かる通り,徹底的に的を絞った内容であることが最大の特徴です。その構成は第Ⅰ部「地図のはなし」,第Ⅱ部「地形図の基本事項」,第Ⅲ部「地形図の読み方」,第Ⅳ部「入試問題の実際と解法」となっており,地図とは何かという本質・起源論に始まり,読図のノウハウ,入試演習までを扱った,入試地図・地形図対策の専門書です。地形図対策だけに焦点を当てた参考書は少ないですのである意味貴重な一冊です。
難解な用語には解説がついており,図や写真を交えた解説になっています。また,入試本番でも違和感なく取り組めるように地形図は全て原寸で掲載するといったこだわりも見られます。センター試験で地形図の読図を得点源にしたい人,二次試験で難解な地形図問題に取り組まなければならない人はメイン教材と併用する形で使ってみてはどうでしょうか。
使い方…先述の通り,本書は地理対策のメイン教材ではありません。あくまで補助教材として使用します。内容が濃く一冊読み終わるのには時間がかかるので,受験前半期に手をつけておくようにしましょう。
 

完璧になるまでの反復学習基準

 
3~5回程度
第4部で扱っている例題を全て解けるようにするという基準で言えば,集中して数回繰り返せば完璧に対応できるようになると思います。

(4)同時に使いたい問題集

『新地形図の読み方』を使用する受験生はセンター試験対策のみのケース,二次試験対策も必要なケースのどちらも想定されますので,両者に向けた問題集を紹介します。
まずセンター試験対策であればやはりセンター試験の過去問演習が必須です。これは他の参考書の記事と同様です(※『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本 改訂第2版:瀬川聡著:中経出版』の記事の(4)を参照して下さい)。
次に二次試験対策についてですが,同時に使う問題集の紹介の前に一つ注意しておきたいことがあります。それは「あなたの志望校ではどのくらいの頻度で地形図の読図問題が出題されますか?」ということです。センター試験ではほぼ確実に出題されるので,センター試験も受ける場合は良いんですが,二次試験は大学ごとに傾向がかなり大きく違いますので念のためここで指摘しておきます。例えば立命館大学のようにほぼ毎年地形図の読図が出題される大学もある一方で,関西学院大学のようにほとんど地形図問題を出さない大学もあります。出すことは稀にあるが,出てきても配点が低いなどのケースもあります。無駄な対策はする必要はありませんのでこれを機に再度自分で確認しておきましょうね。
さて,それでは『新地形図の読み方』を使用するという受験生に,「同時に使いたい二次対策向けの問題集」を紹介します。色々ありますが,特に難関私大を想定している受験生は『地理B標準問題精講:赤松輝夫・斎藤績著:旺文社』や『実力をつける地理100題 改訂第3版:Z会出版編集部編:Z会』がオススメです。難関私大の過去問を単元別に構成した問題集で,中にはオリジナル問題も入っており,いずれも良質で難易度の高い問題演習ができます。志望別の対策では『大学入試シリーズ(赤本):教学社』が良いでしょう。出題傾向や難易度,対策まで掲載されてありますので得られる情報が多いです。
その他,論述対策まで必要な受験生は『地理B論述問題が面白いほど解ける本:宇野仙著:中経出版』や『納得できる地理論述:伊藤彰芳・坂本勉・佐藤裕治・中野泰男・仁科淳司共著:河合出版』などの論述対策問題集をこなしましょう。

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