2017 04/18
参考書ペディア  

地理B標準問題精講のトリセツと勉強法

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地理のオススメ問題集:『地理B標準問題精講:赤松輝夫・斎藤績著:旺文社』

目次

(1)独学可能度★★★☆☆

アウトプット型
『地理B標準問題精講』はハイレベルな問題演習で構成された問題集です。難関大対策用として定番の一冊で,難易度の高い問題が多く,それを補足する詳しい解説もついています。その分,かなり細かい地名や用語まで載っており理解が難しい点も少なくないので,独学する場合は必ず地図帳や資料集・統計集など,細かい内容をチェックするためのツールを用意しておきましょう。

(2)相性の良い参考書は『よくわかる地理:学研教育出版編:Gakken』

レベル★★~★★★★
オススメ度★★★★
偏差値50~60
本書を使う受験生は基本的には地理の二次対策が必要なはずです。そのため,セットで使う参考書もやや難易度の高い,解説が詳しい参考書を選びましょう。そこでオススメなのは『よくわかる地理』です。『よくわかる地理』は全400ページを超える知識網羅型の参考書で,フルカラーの図表やグラフ,地図などを織り交ぜつつ,詳しめの解説で受験地理の内容を網羅している色々な意味で「重い」教材です。教科書内容からハイレベルな内容まで扱っており難関私大・国公立大二次試験対策としても十分活用できますので,『地理B標準問題精講』を解き進めていく過程で理解しにくい点をチェックするのに最適です。

(3)参考書,問題集の特徴

「難関校突破のための問題集」と謳っている通り,難関大学の過去問がテーマ別に大量に収録されています。問題全体はいくつかの章と標問によって構成されており,そのうち標問は易・標準・やや難・難という四段階でレベル分けされ,一つの章内では難易度の易しいものから難しいものまでが順に問題が並んでいるため,一つずつ丁寧に解き進めていくことで同じ範囲についての習熟度UPを感じられます。扱っている問題は近年の大学入試の中でも特に出題頻度が高く,質の高い良問ばかりです。また,各問題ごとに解答・解説と詳しい「精講」がついており,考えて解いた問題に関するより深い知識を学ぶことができます。また用語解説もきっちりと付いているので,難関大特有の難解な地理用語もその場ですぐに確認できるようになっています。各章の終わりには応用力を養うための実戦演習が付いていますので,1テーマごとにそれらをやり込んでいけば難関大入試でも十分に高得点を狙えるだけの実力をつけることができます。
使い方…どんどん演習をこなしていけば良いわけですが,テーマが細分化されているので自分の任意のテーマから進めていってもOKです。演習後には解説を,特に本書の最大の特徴である「精講」の部分を熟読し,不明な点は地図帳や資料集,先述した『よくわかる地理』などですぐにチェックし,知識を定着させていきましょう。

完璧になるまでの反復学習基準

 
3~5回程度
もちろん個人差はありますが,元々ある程度基礎が身に付いている受験生が解説・精講までじっくりと読み込んで集中して反復していけば,数回の繰り返しで収録されている演習問題を完璧に解けるようになるでしょう。その時に同時進行で(2)や(4)で紹介している参考書や問題集も使うとより定着度は上がります。
あるいは,この問題集は易→標準→やや難→難という順に設問ごとのレベルがはっきりと分けられているので,例えば「やや難まで解く」とか逆に「難だけ解く」とか,自分の志望校や目標点に合わせて解く範囲を限定するのもアリです。全ページ・全範囲をむやみに終わらせるより,自分の志望校に照準を合わせて限定したテーマを反復した方が高得点に結びつきやすいです。自身の志望校や残り時間を考慮して正しく選択しましょう。

(4)同時に使いたい問題集

『地理B標準問題精講』は難易度や分量的にこの一冊で十分な教材ですが,難関私大狙いで地理にかける時間が多く,地理を得点源にしたいという受験生に向けて二次向けの地理問題集を他にもいくつか紹介しておきます。
まず難関大学を志望している受験生には『実力をつける地理100題 改訂第3版:Z会出版編集部編:Z会』がオススメです。難関私大の過去問にZ会オリジナル問題も含め,良質で難易度の高い問題が相当量収録されていますので,一冊やり込めばかなり実力がつきます。また,『大学入試シリーズ(赤本):教学社』もオススメです。全科目にわたる二次対策の定番書で,出題傾向や難易度,対策まで掲載されてある必携書です。地理に限らず,本番までに必ず一度は赤本を使って実際の志望校の過去問演習をしておきましょう。その際は時間を計るなどして本番を想定しながらやって下さい。
その他,『全国大学入試問題正解:旺文社』も紹介しておきます。これは科目別で年度ごとに出版されるもので,全国の有名大学の昨年度分の問題を掲載しています。量がかなり多くやり応えは十分ですが,基本的に解答のみで,解説がほぼついていない点は注意が必要です。独学するのは中々難しいかもしれません。
その他,論述対策まで必要な受験生は『地理B論述問題が面白いほど解ける本:宇野仙著:中経出版』など,論述対策用の専用の問題集をこなすようにしましょう。また,書いた論述を必ず先生などに添削してもらうこともお忘れなく。
いずれにしても,『地理B標準問題精講』だけでもかなり時間がかかるものなので同時にするのは中々難しいと思います。自分の実力と目指すべき目標,そして残り時間をしっかりと熟慮した上で選択・実践して下さいね!

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