各科目の学部、学科の科目別勉強方法
英語
満点100点-150点 試験時間 60分
問題構成 問題数:大問数3
-大問 1 長文読解 全問マークセンス式 時間配分目安 18分
-大問 2 長文読解 全問マークセンス式 時間配分目安 18分
-大問 3 長文読解 全問マークセンス式 時間配分目安 18分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:解けそうな大問から順→見直し
概要
大問構成は2014年度より以前の問題は2題の構成であることが多かったですが2015年度からは3題の構成となっています。問題の構成は変わっていますが全問マークセンス式の問題が出題されていることに変更は無く私立大学らしい問題の構成となっています。
出題内容に関しては問題の構成が長文3題に変更されたことによって多少変わっているので注意が必要です。過去問などを利用していると長文が2題で構成されているときには内容説明が多かったものの、近年になってからは内容説明だけではなく文法などの力も重視されてきていることを感じるはずです。最近はこのような総合的な英語力を問うような問題構成が中心となってきているため、単純に回答に必要な部分だけ意味を読み取れるような学習では意味が無く、内容には直接関係が無くとも知っていて当たり前のような語彙・熟語が必須となってきています。それに加えて明治大学の長文問題はどの年度であっても試験時間に対して長文の量が比較的多くなっています。長文が3題になったことで1題あたりの文章量は少し低減されたものの、それでも全体で読み解く必要がある文章量はそれなりの量となっています。しかも年度によっては高度な語彙力が問われることもあります。ただ、部分的に難しい単語などが出題されているものの題材となっている文章に関しては比較的標準なものであり文章量以外の壁はあまり感じることが無いでしょう。
設問の形式としてはマークセンス式であることも踏まえて文法問題から内容説明、空欄補充まで幅広く問われているのが特徴です。文法の問題も語彙の問題も出題されているためまさに幅広く英語力が問われているといえるでしょう。
さらに長文読解の中に構文に関する問題が含まれていたり、読解することが鍵となるイディオム問題が含まれているなど文章と文法の関係に着目したような問題も出題されているので注意が必要でしょう。
文章こそ長いものの全体的には標準的な難易度の文章と設問が揃っているように見受けられます。たまに用意されている高度な語彙力を要する問題は解ければリードとすることが出来るが、失点してもそこまで大きな差にはならないようなバランスで出題されています。
対策
概要でも述べたように基本的には標準的な難易度の問題が揃っているため、まずは対策として教科書レベルの文法を完璧にすることと基礎的な単語集を覚えきることから始めるべきです。長文問題だけで構成されている入試問題のため初めから長文問題の対策をしたほうが良いと考えるかもしれないですがこれは得策ではないです。そして長文問題を解くためにはまず文法と語彙の基本的な知識が身に付いていることが重要となります。これを疎かにして長文問題に取り掛かったとしてもなんとなく文章が読めている気になってしまい意味の無いものになりかねないでしょう。まずは教科書、そして文法に関する問題集なども利用しながら着実に文法と語彙を身につける対策をしてください。またいくら単語帳を着々と進めていっても人間である以上ある程度は忘れてしまうことも多いです。特に明治大学のように問題演習に入ってしまうと選択式ばかりの問題を解いていき単語を書く機会が減ってしまうため徐々に単語を忘れがちです。こういったことを防ぐためにも分からない単語が出てきたときは単語帳で確認してみたり、単語帳に無ければ辞書で確認するクセを付けてください。こういったことをしないといつまでも単語はなんとなく覚えた状態が続いてしまうので注意が必要です。
基礎的な語彙力・熟語力・文法が身に付いたら長文読解の対策を進めてもらうこととなります。全体的に文章は試験時間に対して長くはなっているものの、内容は設問としては標準的なものが多いです。その為まずは入試レベルではなく標準レベルや少し応用的なレベルの問題集から長文対策をすることが重要でしょう。長文と言えども必要以上に長い問題を解く必要は無く、問題集で設定されている目安時間よりも1-2分短く解いてみるというようなことをすると良いと思います。初期の段階では目安時間を守りつつ、最後まで解くことが出来なければ時間を超えて解いてもらいたいですが2-3周目となってくると時間を短くして確実に解けるように対策してください。またこういった練習にはマークセンス式であるセンター試験の過去問を利用することも有用でしょう。センター試験の過去問を利用する場合も試験時間を20分から最後は17分程度に短くし、制限時間内で確実に読み解けるかの特訓が有意義です。
数学
(文系) 問題数: 大問数 3
-大問 1 解答はマークセンス式 時間配分目安 19分
-大問 2 解答はマークセンス式 時間配分目安 19分
-大問 3 解答はマークセンス式 時間配分目安 19分
問題構成(理系) 問題数: 大問数 4
-大問 1 解答はマークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 2 解答はマークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 3 解答はマークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 4 解答はマークセンス式 時間配分目安 14分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順 :取り掛かれるものから→見直し
概要
数学は文理ともに似た傾向となっているため一つとして紹介します。文系数学に関しては大問数が3題で理系数学に関しては大問数が4題で例年固定されています。試験時間はどちらも60分となっています。問題はセンター試験のように全問誘導式の問題となっていて、計算した結果を空欄に当てはまるように解答用紙にマークしていくタイプのものが中心でありますが、中には空欄補充の選択肢が与えられているものもあります。試験時間に対して問題の数は意外と少ないためどちらも最後までしっかりと取り掛かれるような内容となっています。ただ、事前に出題形式に慣れていないと時間が足りないように錯覚してしまうことがあるため注意です。
マークセンス式の数学において非常に恐ろしいことが問題の内容は標準的なものであるにも関わらず、計算ミスをしてしまうことです。当たり前ではありますがマークセンス式では計算の途中過程は評価されることがありません。そのため部分点は発生しないのです。しかも明治大学の場合は出題されている内容はかなり標準に近いものばかりです。年度によっては多少の難問は出題されていますが、計算間違いさえしなければ満点が取れてもおかしくないような問題が多々出題されています。誘導が無ければやや難問と呼ぶに相応しいものはもう少し増えるような印象はありますが、明治大学は全ての問題において受験生に馴染みが薄いような出題であっても丁寧な誘導がされています。そのため基礎的な数学の知識があれば順番に解いていけるようになっているのです。そういったことも踏まえると数学的な知識は基礎的な部分が問われているにとどまり、むしろ試験時間内に正しく計算する力が問われていると言っても過言ではないかもしれません。
出題の内容としては新教育課程となったことで過去問で出題されていた数学ⅢCで行列が出題されてなくなっています。この点だけは注意しておいてください。
これを除くと文系であれば三角関数や数列に関する問題がよく出題されていて、それに加えてベクトルも出題されているような状況です。ただ、小問集合が用意されているためここで微積分を利用した計算問題なども出題されることに注意してください。小問集合以外の大問では一つのテーマではなく複数のテーマが融合した問題が出題されていることも増えてきています。これらの問題は数学的な知識を用いて解き方を発想するのが本来の受験問題でありますが、明治大学は誘導が用意されているため非常に解きやすくなっています。受験生の中には誘導が無ければ解き進めることが出来ないと感じる者がいてもおかしくないぐらいでありますが誘導があるため心配は不要です。
理系に関しては微積分と極限といった重要単元が中心に出題されています。ただ、微積分とは言えどもこちらも融合問題が多く出題されていて三角関数を利用したものや図形を利用したものなど様々なものが用意されています。しかし、理系数学に関しても誘導がしっかりと用意されているためそこまで心配すること無く落ち着いて解けば答えが得られるように誘導が用意されています。
対策
問題は文理ともに教科書レベルの基礎的な知識を利用したものが多いため教科書の章末問題やそれと同レベルの問題集を解き進めることがまずは重要です。公式や定理といったことをまる覚えすることも大切ではありますが、計算結果だけが求められているようなマークセンス式の問題では覚えたことを実際に適用できなければ記述式のように得点に繋げていくことは難しいです。そのためどのように活用すれば問題を解き進めることが出来るのかを教科書レベルの知識からで良いので問題集を利用しながら学習してください。
対策として問題集を利用する場合は先程述べたように教科書の章末問題レベルや標準レベルの記述式を選んでください。理由は単純で受験勉強の間は多少時間がかかっても計算力の向上のために適切に記述しながら数学の問題を解いてもらいたいからです。全問記述式の問題のように図形やグラフを実際に書いてみながら問題を解く必要は試験問題の傾向を踏まえても無いと言えるのですが、それ以外の計算が中心となる問題は実際に書きながら学習を進めて欲しいです。そうすることで明治大学の入試問題に見られるような誘導式の問題にも順応しやすくなると考えられるからです。
出題範囲は文理ともに頻出分野はあるものの融合問題が多く出題されているため多岐にわたると言えます。そのため対策は頻出分野を中心にはしてもらいたいものの抜けもれなく標準レベルの学習はしてください。概要でも述べたように基礎的な知識を対策していれば誘導問題であるためある程度は対応できる良問ばかりとなっています。
頻出となっている問題は全ての入試日程において似たものが出題されているため、年度を問わず過去問を利用して問題に慣れてみることも大切です。特に融合問題の誘導というのはセンター試験ではあまり出題されないようなものです。分解してみると簡単ではあるものの誘導が読み取れず融合問題に苦戦していては高得点は狙えないでしょう。計算力の向上と誘導問題に慣れることを最終的な対策としてもらえば高得点に繋がります。
物理
満点100点 試験時間 60分
問題構成 問題数 :大問数3
-大問 1 マークセンス式 時間配分目安 19分
-大問 2 マークセンス式 時間配分目安 19分
-大問 3 マークセンス式 時間配分目安 19分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順 :得意分野から順番に着手 →見直し
概要
大問数は例年3題で固定されていて設問数は20個前後となっていることが多いです。試験時間は60分です。全問マークセンス式の問題であるため試験時間に関しては問題ないと思われますが、それぞれの大問に比較的難しい問題が用意されていて大問間の時間配分を間違えると最後まで解ききれない可能性があるため注意してください。もし万が一苦手な単元が出題されているようであれば、その大問は後から解くか前半の比較的標準レベルの問題が中心となっている部分だけを解いておくようにすることが大切となるでしょう。出題の形式は空欄補充であり空所に当てはまる用語や数値を選択する問題からグラフや説明文を選択する問題まで出題されています。
2015年度より新教育課程での実施となり物理の出題範囲は変更となりましたが、もとより物理の問題はそれほど多くの問題が出題されていないためそこまで傾向や出題単元の変化があったようには感じません。基本的に大問ごとに出題される内容は固定されていて大問1が力学、大問2だ電磁気、大問3が波動か熱力学であることが多いです。
問題のサンプルは少ないものの多くの大問において、受験生が解けて当たり前である基本的な問題から始まり最後には差がつく標準かやや難しめの問題が出題されています。物理が得意であれば満点も狙えるかもしれないですが、そこまで得意でないのであれば前半の基礎問題をまずは全て完答することが重要となってくるでしょう。
対策
出題されている単元は毎年ほぼ固定されているためここを中心に学習するのも悪い対策だとは言えないでしょう。問題の半分適度は基本的な教科書レベルの知識から出題されているため、単元を絞ってまずは教科書の内容を完璧にし問題集でこの単元から対策していくことをおすすめします。ただ、これだけでは学習として不足するため、これらの単元での学習を中心としながら教科書を利用して全ての単元を学んでいくという対策で問題ないと考えます。伝えたいことは全ての単元を同じペースで進めていくのではなく、頻出となっている単元を重点的に対策してもらいたいということです。
明治大学の物理問題は問題集や他の大学で出題されているような王道の問題が出題されていないことも多いです。解き進めていくと本質的な部分は似ている問題が多々ありますが、見かけ上は取り掛かりにくいように異なった切り口やアプローチで問題が作られている事があります。こういった問題は丸暗記だけの物理の学習では歯が立たない事が多いです。特に公式などを丸暗記していても問題のアプローチが異なることにより適切に当てはめることが出来ずに失点してしまうケースが多く見られます。こういったことを避けるためにも物理の根本的な理解も高めていくことが明治大学では対策として重要となるでしょう。与えられた問題の本質として問われていることが見えてくるようになることで、今まで学習してきた問題や公式の知識が活きるようになるからです。知識の習得のためには問題集で問題をこなすのも良いですが、教科書を利用した対策も疎かにせず必ず対応してください。
また、それぞれの大問の最後には比較的難しい問題が用意されています。受験生の間で得点差を付ける問題であるため、正答することが出来れば大きなプラスになるでしょう。この問題は標準レベルの問題集でも少し応用問題や発展問題、章末問題と呼ばれるものに分類される難易度です。基礎知識の定着が終われば難しめの問題も対策として取り組むことで高得点も視野に入れた対策となります。
化学
満点100点 試験時間 60分
問題構成 問題数 :大問数3
-大問 1 マークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 2 マークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 3 マークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 4 マークセンス式 時間配分目安 14分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順 :得意分野から順番に着手 →見直し
概要
大問数は例年4題で全問マークセンス式です。試験時間は60分。試験時間に対して設問数が非常に多く問題こそ標準レベルのものが中心となるものの完答するのは困難でしょう。いかに自分が解ける問題から確実に回答していくことが出来るかが勝負の鍵となるような問題構成となっています。出題形式としては空欄に適切な数値を埋めていくような問題や適切な用語を選択する問題、そして正誤判断を含む文章を選択する問題が用意されています。特徴的なものはほぼすべての大問に計算力が問われる問題が含まれていることであり、冒頭でも述べましたがとても試験時間内に完答できると考えて作られているとは思えないような状況となっています。
教育課程が変更されたことにより出題範囲は変更となったものの基本的には理論化学、無機化学、理論化学からの小問集合の形が取られていることには変わりありません。
出題されている単元としては融合問題の形をとっていることも多いですが理論化学が中心となっています。理論化学の中でも明治大学は濃度や平衡に関する問題、元素分析に関する問題など計算力が必要とする問題を多く出す傾向にあり、先程も述べたが試験時間内にこれらの問題を解ききるのはほぼ不可能です。有機化学においても高分子化合物を中心に幅広く出題されているため理論化学が中心であるとは言えども時間が掛かるものが出題されています。ただ、有機化学においては教科書でも取り上げられているような基本的なテーマが中心となっているため知識さえ持っていれば対応可能なものも少なくは無いでしょう。
例年似たような問題が出題されていて、理論化学の計算問題を物質の化学的な性質に関して出すものがあります。この問題は融合問題の中でも比較的複雑なものとなっていて、受験生を惑わせるであろう問題となっています。マークセンス式の問題ではありますが応用力が問われる問題でもあるため、この部分は過去問を解く際にも注意深く取り組んでください。
対策
問題の内容としては基礎的なものでありますが、何よりも問題数が多いので素早く解けるようになることが大切です。問題を素早く正確に解ききるためにはもちろんではありますが、教科書を利用して基礎知識を完璧にする対策が必須となります。基礎知識が身についていなければ応用問題に取り掛かる前に悩んでしまうことになるでしょう。そんなことをしていてはもとより試験時間が不足する明治大学の化学ではどんどんと時間が足りなくなってしまいます。まずは全ての大問の基礎的な部分だけでも確実に短時間で解けるぐらいの基礎知識を対策として身につけてください。
化学の用語や公式を身につけるのは必須でありますが、それと同様に必須なのが計算力の向上です。基礎的な問題ではあっても計算力が問われるような問題が明治大学には多いです。解法が分かっているにも関わらず、計算間違いなどで時間を無駄に使用してしまっては何度も述べているように試験時間の不足が加速してしまうでしょう。日頃から計算問題は計算用紙などを適切に利用して、素早く計算間違いしないような解き方を対策してください。計算の綺麗な仕方というのは人それぞれ好みがあるためここでは割愛するのですが、どういう問題用紙や計算用紙の利用をすれば計算間違いが限りなく少なくなるか、検算がすぐ終わるかを対策の中で見つけてもらいたいと思います。
頻出の単元について理論化学が中心となっているため、原子の構造、周期表を利用した元素の性質と気体の性質や法則といったものも対策しておいてください。さらには平衡や酸と塩基、酸化還元反応など理論化学として主たる内容も多々出題されているので抜けもれなく対策をしてください。この分野に関しては特に計算問題が多く出題されているため問題集などを利用して計算問題に慣れておくことも大切となります。
生物
満点100 点 試験時間 60 分
問題構成 問題数 :大問数3
-大問 1 マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問 2 マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問 3 マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問 4 マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問 5 マークセンス式 時間配分目安 11分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順 :得意分野から順番に着手 →見直し
概要
試験時間は60分であり、大問数は例年5題となっています。設問数は45-50問程度になるように作られており概ね変更はありません。全問マークセンス式の問題が採用されていて、出題形式としては用語を答えさせる問題から明治大学らしく正誤判定をさせる問題まで幅広く出題されています。計算を必要とする問題も例年1題は出題されていて、比較的計算が複雑であることが多いです。設問の根本的な部分は基礎知識であるものの、出題形式や試験時間を考えると生物は完答するのが精一杯であると考えられます。そういった意味も含めると難易度はやや高いような印象を受けるものです。
出題内容としては新教育課程を利用したものとなっていますが、頻出の分野は教育課程が変わる前からほとんど変わっておらず生物の王道単元である遺伝情報や生物・動物の反応に関するものが多くなっています。最近では代謝に関する問題も出題されていることもあります。
受験生にとって気になるのは計算問題がどのように出題されるのかということであると思いますが、これが厄介なことに年度によって異なるのが特徴です。ある年度では生態の一部で計算問題が出題されていてある年度では遺伝情報に関するもので計算問題が出題されています。生物であっても計算が必要となる部分は多々あり。丸暗記だけの学習ではなく生物の根本的な理解を求めていると言えるでしょう。また単元ごとに算出の難易度が異なることにも注目する必要があります。
試験問題は設問数が多く試験時間が足りないため難易度が高く感じるのですが、それに加えてリード文など読むべき文章が長くなっているのも難易度を上昇させています。正誤判定問題も結果としては選択肢を読み解いて吟味していく必要があるため読解量は全体的に多いと言えるでしょう。総合的な判断としては高得点を取るのは難しい試験であるため、いかに点数を取れる部分で戦っていけるのかということになると考えます。
対策
問題数こそ多く難易度は高くなっているものの、それぞれの問題は教科書レベルの問題が多いです。そのためまずは教科書を利用して基礎知識を定着させる対策から始めれば十分です。概要で難易度の高さばかりが目に入ったかも知れないのですが、設問の大半は教科書レベルであるため安心して学習に取り組んでください。逆に教科書レベル以外の難問に分類される問題は一部出題されているものの、非常に難しいものでありかなり設問で落差があると言えるものです。こういった問題はいつまでも粘るのではなく諦めることも重要であるため、過去問を利用して大問の最後の方にある難易度の高い問題は解くべきか否かを判断する練習もしておくことが望ましいでしょう。難問で悩み続けるのであれば、基本的な問題を確実にすべて解き切るのが明治大学の生物では鉄則です。逆に高得点を狙って他人と差を付けることは非常に難しいため、基礎レベルの学習が出来ていなければかなり苦しい戦いとなってしまうことになります。
基礎レベルが定着しているのかの確認には問題集を利用するのが一番です。どうしても一問一答形式で覚えることになるのが生物であるため、問題集を利用して様々な視点から知識を問われても回答できるような対策が必要となります。問題集に関しては初期の段階からマークセンス式のものを利用して良いと思います。ただ、計算問題が多めに出題されていてセンター試験から難関私立を対象としたものを利用してください。難しすぎる問題集は不要でありますが、少し難し目の問題集で対策している方が基礎の定着も図れることはもちろんのこと過去問とのギャップも少なくなるからです。
計算力が問われる問題も多いため、生物に限らず計算に自信が無いのであれば計算用の問題集などで計算力を強化することも重要ではあります。ただ、あまりに数学的なものを利用しても逆効果となるため生物に関して数値計算の多い問題集を別途用意してみても良いと思います。生物として利用する公式や数値計算が素早く出来ることが何よりも重要となります。
国語
満点100点 試験時間 60分
問題構成 問題数 :大問数4 設問数 :年度によりさがある
-大問 1 現代文 マークセンス式 時間配分目安20 分
-大問 2 現代文 マークセンス式 時間配分目安20 分
-大問 3 古文 マークセンス式 時間配分目安17 分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順 :大問3→ 大問 2→大問1→ 見直し
概要
例年大問数は3題で現代文が2題と古文が1題から出題されています。漢文の独立問題は出題されておらず試験時間は60分で全問マークセンス式です。
現代文に関しては評論が1題と随筆が1題から構成されていることが多いです。文章のテーマとしては社会論か文化・言語論が多くなっていますが全く異なったテーマから出題されていることもあります。本文そのものはやや難しく加えて長いことが多いです。ただ、テーマとして難解に思うだけで読み進めていくと受験生であっても理解しやすいようなものが選ばれていることが大半です。評論も随筆も筆者の主張が明確になっているものが意図的に選択されていると考えられ、曖昧な意図を汲み取ってそれをもとに問題を解き進めていくような難問が出題されていることはありません。設問の内容としても一般的なものであり、漢字の書き取りに関するものや熟語といった暗記分野から、空欄補充や内容説明、明治大学に多く見られる正誤問題など読解を中心として解く問題まで幅広く出題されています。読解を必要とする問題の中には選択式であることを利用して正答と紛らわしい選択肢を入れていることも多くあり、最後に2択まで絞って悩むといったようなことが多く発生します。試験時間としては妥当なものでありますが、ここで悩んでしまっては現代文に関しては少し厳しい戦いとなるかもしれません。古文との時間配分が現代文では非常に重要となります。
古文に関しては比較的有名なものから全く知られていないようなものまで中古・中世の文章が選ばれていることが多いです。古文も文章自体は難しく見えるものが出題されることがありますが、落ち着いて古典文法などを照らし合わせながら読み進めると書かれている内容としては簡単なものであることも少なくありません。古文は比較的見た目に圧倒されやすい単元であるため、自分の知らない文章や難しそうな文章が出たからといって焦らないようにしてください。設問としては語彙や口語訳、古文文法といった内容に関わらず知識が中心となって解けるものから内容全体を把握する必要がある内容説明や人物指摘問題まで出題されています。文学史も例年多少ではありますが出題されているため確実に得点しておきたい部分です。
対策
現代文に関してはセンター試験の対策同様に選択式の問題集を利用して、複雑な選択肢から適切に回答を見つけ出すことを対策としてください。明治大学の問題においても受験生が悩むような紛らわしい選択肢が含まれている問題が数多くあります。試験時間に余裕があるわけでもなく、こういった間違いやすい問題にいかに早く対応することが出来るかどうかということが高得点を取れるかの一つの鍵となると考えると良いでしょう。
他の教科であれば一つの問題集を徹底的に解くことが望ましいとされますが、現代文では十分に理解できればそこからは新しい問題集を利用して学習したほうが学びが深まると考えます。どうしても選択肢の内容を覚えてしまい根本的な対策が出来ないことが多いので、新しい問題集を利用しながら選択肢を評価する練習を徹底して貰いたいと思います。このときに重要となるのは選択肢を決して積極法で選ばないということです。確かに積極法で解けるような問題も出題されていますが、基本的には積極法ではなく消去法で解くことによって回答が得られるような問題構成となっています。はじめのうちは時間がかかってしまうかもしれないですが、消去法を利用して問題文のどこと比べて内容が間違っているのかを見つけ出すことを対策では重視してほしいと思います。
現代文において注意してもらいたいことは選択肢として与えられているものは本文の表現をそのまま利用していることは少ないということです。つまり選択肢で言い換え表現が用いられている場合は語彙力が無ければ真偽の判断が難しくなってしまうということでもあります。問題を解いていく中で分からない熟語や表現があれば積極的に調べておくなど、国語的な知識の習得も対策としては大切です。
古文に関しては文法などの基本的な内容も積極的に出題されていることもあり、まずは教科書レベルの基本的な語彙力の定着と文法の定着が必須の対策となります。口語訳に必要となるのはもちろんのこと、基礎的な文法が出題対象となっているような明治大学の問題では詳細な文法を覚えていないことで失点する可能性を否定できません。細かい部分であろうとも文法は基礎的な知識なのでしっかりと対策をしてもらいたいと思います。また題材として選ばれる文章には受験生に馴染みが無いようなものが選択されていることも多いです。そのため初見の文章を読む練習を日頃から取り入れ、しっかりと文法などを分解しながら意味の理解を進める練習をすることが大切です。これには古典文法や語彙力だけではなく、古典常識などが有効活用できるときもあるためこういった知識も優勢順位は高くないものの学んでおければ理想です。
和歌の問題も出題されていることがあり、文法的な基礎知識からこちらも対策してもらいたいと思います。和歌の問題はそれぞれに特徴があり数をこなして慣れないとどうしても得点しにくい部分があるでしょう。完璧に読み取れることが理想ではあるものの、そこまで和歌だけに時間を割くのも難しいのでバランス良くこちらは学んでもらえると一番です。
日本史
満点100点 試験時間 60分
問題構成 問題数 :大問数4
-大問 1 全問マークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 2 全問マークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 3 全問マークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 4 全問マークセンス式 時間配分目安 14分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:取り掛かれるものから→見直し
大問数は例年4題で固定されていて、出題されている設問数も34個で固定されているのが特徴となっています。試験時間が 60分であることと全問マークセンス式であることを踏まえるとそこまで時間が厳しいと感じるような設問では無いと思われます。
出題の形式としては正誤問題を中心に並び替えるような問題や一問一答のような問題まで幅広く出題されています。また年度によっては史料を利用した問題も出題されているのでこの点も注意が必要となっています。
出題の内容も毎年概ねパターン化されていて、古代から中世に関するものが 1題、近世に関するものが 1題、近代に関するものが 1題、現代に関するものが 1題の構成です。この構成からも分かるように時代としてはどこかを重点的に問うているわけではなく、幅広い年代の学習ができている受験生が点数を取ることが出来るような問題を出題さているのが特徴です。ただ、古代から中世は 1つの大問にまとめられていることが多いため必要とされている力は比較的近現代が多くなっているというのは事実でもあります。また、それぞれの大問の中では全ての時代から出題されるのではなく特定の短い時代に絞った問題が出題されていることもあるため、幅広い学習と深い学習の両方が問われていると言えるでしょう。
時代ではなく分野として考察してみると例年政治史の問題が出題されています。ただ、これ以外の問題に関しては年度によって内容がバラバラであり特定の意図を持って選んでいるとは思えない状況が続いています。また政治史が中心とは言えども文化史や経済史が出ないわけではないのでこちらも学習もおろそかに出来るわけではないです。
また史料問題もそれなりに出題されているため注意は必要です。史料の空欄を補充するような問題が出題されていたり、史料と文化的な背景を考察するような問題が出題されていたりすることもあるため対策は必要でしょう。ただ、これらの題材には史料集でも大きく取り上げられていないものが利用されていることもあり、史料として学習するよりも日本史の総合的な力を身に着けておくほうが対策となることもあります。
難易度は試験時間に余裕が有ることもあり至って標準的なものです。設問で問われている内容は一部教科書の注釈に記載されているような細かな内容でありますが、ほとんど全てが教科書の本文レベルの学習で対応できるものです。そのため日本史が得意な受験生であれば十分に満点が狙えるような問題でしょう。
対策
明治大学の日本史は教科書レベルの基本的な知識が多く出題されています。そのことを考慮してまずは教科書の内容を確実に暗記することを対策としては徹底してください。ただ、教科書レベルの内容というのは「教科書に掲載されている」内容ということです。決して本文だけを暗記すれば受験で完璧な知識が身につくと考えてはいけません。特に明治大学の場合は教科書レベルの内容ではありますが、教科書によっては注釈として扱われているような内容が出題されていることもあります。この点も考慮して本文のみならず注釈部分に関しても確実に暗記する対象として理解してください。さらに、言えば教科書には文章以外にも図が掲載されていたり年表が掲載されていたりするものです。こういった内容についても明治大学では出題の元ネタとなっていることが多いです。文章を読み暗記することで対策として満足してしまいがちではありますが、そこでとどまること無く踏み込んだ内容理解に注力してください。一問一答レベルの知識が身につくことも大切ではありますが、年表の学習は日本史として重要であることを意識し常に物事の前後関係なども踏まえた学習をすることも心がけてもらいたいと思います。設問の中には起こった事柄を時代に沿って並び替えるような問題も出題されていて、日頃から年表や史料集のまとめなどを利用した対策をすることが求められています。
先ほども述べたが史料集を利用した学習は日本史である以上徹底してもらいたい部分です。史料集は複数発行されていますが基本的には学校などで採用されているものを利用すれば問題ないでしょう。史料集ごとに掲載れている内容に差はあるものの、基本的な対策として不十分なものはありません。明治大学では史料を用いた問題や史料の一部を穴埋めさせたり答えさたりするような問題も出題されているため、全て暗記することは出来ないですが教科書で紹介されていたようなものは史料集も用いて深く学習しておくと良いでしょう。史料集だけで学習するのではなく、教科書と並行して史料集を用いた学習を進めるようにしてください。
明治大学は学部と日程、そして年度を問わずある程度一定したレベルで似た傾向の問題が出題されています。そのため基本的が学習が終わればまずは過去問を利用した対策をしてください。どのような問題が出題されているのかを知ることで、自分にどのような学習が不足していたかが分かりやすいのが明治大学です。市販されている全教科が掲載されている過去問は数年度分しか日本史が掲載されていないことも多いです。そのため傾向をしっかりと掴んで対策するのであれば日本史に限った過去問などを利用すると良いでしょう。こういった学習を進めていけば明治大学の傾向や特色がわかりやすくなり、より自分なりにどのような対策をすればよいのかが見えてくるはずです。
世界史
満点100点 試験時間 60 分
問題構成 問題数 :大問数4
-大問 1 全問マークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 2 全問マークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 3 全問マークセンス式 時間配分目安 14分
-大問 4 全問マークセンス式 時間配分目安 14分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順 :解けるテーマから→見直し
概要
世界史は例年大問数が4題で固定されていて、設問数も50問程度でほぼ固定されています。試験時間は60分となっているため全問マークセンス式といえども問題の内容を踏まえると余裕があるとは言えないような状況が続いています。出題の傾向としては一問一答のような語句を問うだけの問題も出題されているものの、正誤判断をする問題が非常に多く出題されています。また適切な事象の組み合わせを選択する問題であったり、時代ごとに並べ替えるような問題も出題されていて傾向こそ変わらないものの問題としては幅広いものが出題されると言えます。また語句の選択問題でありながら適切ではないものを選ばせる問題も出題されていて、見た目以上に1問ずつ丁寧に取り組んでいくことが大切となるでしょう。教科書レベルの知識が中心とはなっていますが、史料集などで解説されている知識が混ざり込んでいるものもあり知っていれば解きやすいものの、教科書レベルの知識から考察して解くと時間が不足してくるような問題も出題されているため注意が必要です。
出題内容を地域別に確認してみると西洋史と東洋史がどちらも大問として出題されていて、それに加えて他地域が融合されている問題が出題されていることが多いです。西洋史の問題に関してはヨーロッパの問題が多いですが、それに関連して他の地域からの設問も用意されているので注意が必要です。東洋史に関してはどこの大学でも頻出である中国を中心にアジアの地域が全般的に出題さていることが多いです。2014年度には太平洋地域を中心として出題された経緯もあり年度をまたいで見ると幅広い地域の学習が求められていると言えるでしょう。
全体的に難易度は教科書レベルのものでありますが、冒頭で述べたように問題の大半は正誤問題となっています。つまり選択肢を読み解いて吟味しながら解く必要があります。また積極法ではなく消去法で解くことを考慮しているのか明らに間違いと気づく選択肢を含めた難問も数問用意されていることが多いです。これらの問題には見た目以上の時間を掛けて取り組む必要があるため、問題の形式に慣れていないと時間的な余裕は無いでしょう。
対策
正誤問題が中心となっていることもり、基本的な知識は教科書と用語集を併用しながら対策することが望ましいです。教科書レベルの内容を把握していることは当たり前ではありますが、丸暗記や一問一答といった覚え方だけでは正誤問題には対応できないこともあります。教科書の知識を着実に身に着けていく対策はもちろん必要とはなるのですが、正誤問題は選択肢が文章であることも踏まえて用語集などで歴史的な単語を文章で理解することを普段から対策としてください。世界史の用語集と言えば山川出版社の世界史用語集が最も有用であり受験生にも馴染みが深いものでないかと考えます。歴史的な事象を文章で把握することが明治大学の世界史においては非常に重要なことです。
単語に関しては文章で覚えることを重視して欲しいですがそれと並行して忘れてはならないのが教科書にも多く掲載されている地図や写真などの史料です。また、意外と見落としやすい年表の内容に付いても改めて学習するなど史料を用いた学習も必須です。地図に関する問題が出題されているため対策が必要であり、世界史として有名な地名・事件の起こった場所・争いや戦いの範囲などは地図で示せるように対策しておくことが望ましいです。これは地図だけを改めて覚えるのではなく、用語集なども含めて地名が説明に用いられているときは史料集で場所を参照してみるということを繰り返していれば特段の対策は必要ないでしょう。史料集に関しては事件や事柄の並び替え問題にも対応できるように年表も合わせて注意深く学習するようにしておいてください。
出題傾向からするにテーマ史としては戦争や交易、文化の発展や伝達などについて学習しておくと良いでしょう。こういったものは単語も重要となりますが地図を用いて発展の過程を説明したり、発展した都市が問われる可能性もあるため史料集も利用して対策することが必須です。
現代史に関する問題も出題されているため世界史では疎かにされやすいがここも重点的に対応してください。厳密にどの年代からが近代史と呼べるかは少し断言できない部分もありますがアメリカやソ連に関する問題が出題されたこともあり比較的差が出やすい部分でしょう。
基礎が定着すればあとは過去問を中心に対策を進めてください。世界史は入試日程や年度を問わずレベル感は統一されていることが多いです。形式や難易度に関しても類似している部分が多いため正誤問題に慣れるという意味でも積極的に利用してください。また問題の慣れ以前に知識の定着不足で選択肢の判断に困るようであれば早急に模範解答とそれに関連する史料集を開いて知識の定着に戻ってもらいたいと思います。
地理
満点100点 試験時間 60 分
問題構成 問題数 :大問数4
-大問 1 記述式 時間配分目安 14分
-大問 2 記述式 時間配分目安 14分
-大問 3 記述式 時間配分目安 14分
-大問 4 記述式 時間配分目安 14分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順 :解けるテーマから→見直し
概要
大問数は例年4題で固定されていて全問マークセンス式で出題されています。設問数も年度ごとに大きく変わることは無く概ね50個程度に設定されていることが多いです。教科書レベルの問題が多いですが一部に地理としては難易度の高い問題も用意されているため、ある程度は受験生の得点にバラツキが出るように作られていると考えられます。出題形式としては空欄補充や文章の正誤判定を中心として地図や統計・グラフといった資料を用いた地理らしい問題も多数出題されています。年度によっては計算力が問われるような問題が出題されていることもあり毎年では無いもののある程度慣れておかないと受験生が翻弄されるような問題にもなっています。
出題内容は世界地誌が中心とはなっていますが系統地理も出題されています。それぞれについて
・系統地理
人文地理が中心に出題されています。出題の内容は核となる貿易や都市、工業や人口に関わるものとなっていますが全分野から出題されていて年度ごとにバランスよく出題されているのが特徴です。ただ単元としては様々であっても結局問われていることは経済に関する問題に落ち着くことが多いため、受験生に問うている事の本質は大きく変わらないと考えることが出来るでしょう。
・世界地誌
東南アジアと南北アメリカがよく出題されていて、それについでヨーロッパ大陸に関するものが良く出題されています。基本的にはこれらの地域から出題されているのだが、時折この範囲を超えて中東などが出題対象とされているため受験生には王道を求めていながらも全分野の学習を求めていると言えるでしょう。
といったようになっています。
計算問題が出題されなくとも試験時間と問題数のバランスを踏まえると多少厳しさを感じるような構成です。過去問を利用して時間配分の練習をしておかなければ最後まで回答することが出来ないシビアな戦いとなることは目に見えているものです。
対策
正誤問題が中心となっていて、難問も含まれていますが教科書レベルの対策が出来ていれば消去法で解けるような問題も数多くあります。そのため対策は教科書を利用することを徹底してください。地理に関しては出題範囲も広くなっているため問題集などを利用して弱点を発見しながら対策していく方法も有用ではありますが、それは教科書レベルの内容についてある程度の自信が付いてからにしてください。7-8割も問題が解けない状態で地理の問題集にぶつかっていっても時間の無駄となってしまうことが多いためです。ただ、学習の単位として貿易に関するものが終了すれば一旦問題集で確認してみるといった確認用として利用するのは悪くありません。これは自分が持つ学習時間とのバランスで判断してください。
教科書レベルの学習だけでも世界地誌と系統地理でかなりの分量があるはずです。単語を覚えるだけでも必死かもしれないですがそれだけでは明治大学特有の正誤判断問題には対応できないことが多いです。そのため地理の用語集である山川出版社の地理用語集を併用しながら対策するようにしください。キーワードは文章で覚えることによって理解も深まり、またそれに加えて文章で学習することで正誤問題に強くなる対策にも繋がるからです。
用語の学習と並行して利用すべきものは地理の強い味方である地図帳です。明治大学は地名が問われるような問題が比較的多く出題されています。まず一歩としてその地名を覚えることは大切でありますが、もう一歩踏み込んで地図帳でその都市がどこにあるのかまで確認するクセは付けておいてください。また実際に地図を利用した問題も定期的には出題されているため、このような問題に慣れる意味でも普段から地図には慣れ親しんでおいてもらいたいと思います。
また地図と同様にグラフや統計資料も多く出題されています。基本的な統計資料は地理資料集や教科書などに掲載されているためまずはここから有名所を対策しておくことが大切です。統計資料は読み解く中でその資料にどのような意味があるのかを考えることも大切となってきます。用語レベルでもしっかりとした知識があれば、統計が意味することや地理的な背景を連想することが出来るようになるためより理解が深まるでしょう。