慶應文学部に合格!英語学習のポイント
大学受験の話題となると「慶應は英語ができないと受からない」などと言われていますが、慶應の中でも英語の試験は難易度や質において差があります。今回は慶應文学部の英語の特徴と、学習のポイントについてお伝えします。
特徴と学習のポイント
1 辞書の使用が可能
最も特徴的なのは辞書の使用が許されていることでしょう。辞書の使用が許されているといいつつも、試験時間は限られているので、英作文と和訳の際に辞書で細かい用法を調べるぐらいの使い方をする方が多いです。合格した方の辞書を引いた回数は0回から10回以上まで様々です。慎重になればなるほど調べることは増えますので、英語力と性格によっても辞書を引く回数は異なります。過去問の際に辞書に少し慣れておけば良いでしょう。
2 記述式
受験者数の多い私立大学には珍しく、記述試験を採用しています。慶應では「国語」の試験はなく、論理的に文章を読み解き、まとめ上げる力は英語の記述と小論文でテストされます。ポイントをはずさずに文字数に要約などを収めるには、文章への高い理解が求められます。小論文や要約の訓練を、日本語・英語問わず行っておくことをお勧めします。
3 120分の試験時間
80-90分程度の試験時間を設ける大学が多いのに対し、慶應は120分間のテストを採用しています。読解する文字数は多くない上に120分時間があるので、じっくり考えながら最高の答案を出すことが求められます。時間をうまく使うためには、1度目の読解で早く、正確に要点を掴むことが重要となります。文学部以外の過去問は速読がもとめられますので、他学部の過去問で速読のスピードを掴んでおくとスムーズに読み進めることができるでしょう。
4 問題数は少なめ
記述式の問題が多いため、法学部や商学部に比較すると問題数は少なめと言えます。よって、1問の失点が合否に大きく影響します。選択式の問題や、基本的な内容の理解では失点できませんので、時間をフルに使って、納得のいく答案を提出しましょう。
5 文章の正確な理解が求められる
文学部の試験で出される文章は、大学入学後に読むような学術的な論述やエッセイです。記述式で解答するため、少なくとも記述で問われている範囲の文章は正確に読解していないと失点します。高校2年生などで、まだ受験まで時間がある人は、新書や論述文などを積極的に読むことで英語力だけでなく国語力も上げておく必要があるでしょう。
「慶應の英語は難しい」とよく言われますが、実際には努力で到達可能なレベルの英語力で十分に合格できます。喋れる必要もなければ、帰国子女である必要もありません。しかしながら、英語は時間をかけて勉強しないと身につかない科目でもありますので、可能な限り早めに英語の学習を始めるのが良いでしょう。
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