2017 04/04
参考書ペディア  

きめる!センター地理のトリセツと勉強法

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地理のオススメ参考書:『きめる!センター地理:山岡信幸著:Gakken』

(1)独学可能度★★★★★

インプット・アウトプット併用型
『きめる!センター地理』はセンター地理に対応した知識網羅型の参考書です。大手予備校の有名講師が書いた解説文に沿って,フルカラーのイラストや図表がふんだんに盛り込まれ,センター試験で必要な内容を網羅しています。地図はあえて簡略化され,字体もゴシック体が採用されるなど,「地理学」に対する難解なイメージをあまり感じさせない作りになっています。地理に苦手意識を持っている人にとっても取り組みやすい教材で,易しく丁寧に書かれているので独学もしやすいと思います。

(2)相性の良い参考書は『山岡の地理B教室(系統地理編・地誌編):山岡信幸著:東進ブックス』

レベル★~★★★
オススメ度★★★
偏差値45~55
センター試験レベル
『きめる!センター地理』はセンター地理において必要な知識をある程度網羅しています。図表や地図も適宜示され,ポイントを掴みやすいように工夫されています。この一冊だけでも十分ではありますが,あえてもう一冊だけ組み合わせとして挙げるなら,『山岡の地理B教室』がオススメです。まず著者が同じであることが重要です。ある地理的事象の説明を一つとってみてもやはり説明の視点が同じなので,教材としては相互補完性があります。教科書のようにある程度の定型にしたがって基礎・基本を説明している『きめる!センター地理』に対して,『山岡の地理B教室』は理論や理屈の説明を重視していますので,単元ごとに両参考書を併用して読み進めていけば,知識暗記+理解がバランス良くできるでしょう。

(3)参考書,問題集の特徴

『きめる!センター地理』は大変バランスが良い参考書です。扱っている内容に大きな偏りはなく,センター地理に必要な知識がほとんど収録されていますし,実況中継型の参考書と比べてイラストや地図・図表が多いため,視覚的な学習も進みます。加えて全てカラー印刷なので大変見やすいですし,ゴシック体の字体を採用していたり,あえて簡略化された地図を載せていたりと,初学者でも抵抗なく取り組める工夫もされています。講末には「センターのコツ」というワンポイントのまとめがついており重要ポイントを明確に捉えられますし,それを試すための練習問題もかなりの量が入っているので実戦力も身に付きます。解説も丁寧に書かれているので解きっ放しにならずに済みます。本番で高得点を狙いたい受験生にとっても満足できる内容だと思います。
また,本書は系統地理編から地誌編まで収録されているのでこの一冊だけで対策ができるという点も受験生にとってメリットになるでしょう。
その他,センター地理の要点やキーワードを一問一答形式でチェックできる取り外し可能な別冊がついていることも本書のバランスの良さの一因です。暗記はインプット➡アウトプットの繰り返しが何より重要ですが,講末の練習問題に加えて,一問一答まで付いているので本書だけである程度のアウトプットができます。まさに一石二鳥的な幅の広い使い方が可能です。
使い方…まずは本誌を読み進めていきましょう。大変易しく書かれていますのでスピーディに進めていけるはずです。その際,赤字部分はセンター頻出ワードなので特に注意して見ておきましょう。また,一気に全ページを読み進めていくのではなく,一つの単元分を読み終わるごとに講末の練習問題の演習&解説チェック➡復習,別冊の一問一答をやりましょう。そこでやる問題については全問正解できるまで何度も講義部分を読み返したり,問題を繰り返し解くなどしてきっちりと定着を図りましょう。

完璧になるまでの反復学習基準

 
3~5回程度
あくまでセンター対策の参考書なので,集中して取り組めば5回くらいで完璧に近いところまで仕上げられるでしょう。ただし分量は決して少なくはないのでやり始める前にある程度,中・長期的な計画を練っておきましょう。

(4)同時に使いたい問題集

※『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本 改訂第2版:瀬川聡著:中経出版』の記事の(4)を参照して下さい。

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