各科目の学部、学科の科目別勉強方法
英語
傾向
問題構成 大問数:6 試験時間:90分
-大問1 長文読解 時間配分目安 25分
-大問 2中文読解 時間配分目安 20分
-大問3 中文読解 時間配分目安 20分
-大問4 文法問題 時間配分目安 5分
-大問5 英作文 英文整序問題 時間配分目安 8分
-大問6 会話文 時間配分目安 10分。
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問4→大問5→大問6→大問1,2,3
概要
長文問題、中文問題2題、文法問題、英作文問題、会話文問題の構成が基本となっています。
全日程は全マーク式で個別日程、英数独自方式は2題和訳問題、1題英作文に記述問題が含まれる形式です。その他はマーク式問題ですので、記述の配点割合は出題された場合の20%前後となっています。国際学部以外、学部学科ごとに独自の特徴はありません。
長文問題は、内容一致問題、空欄補充、同意表現選択問題と、私立大学入試では一般的な形式です。和訳問題は基本的な文脈力と基本構文の理解を確かめる問題が多く出題されていて、難解な単語を推測させるような問題が出題されることは稀です。
文法問題は、基本文法、語彙力、語法を見る標準的な問題ですので確実に得点しなければ他者と差が付いてしまう部分でしょう。そのため注意して学習すべきポイントの一つとなっています。
英作文は、日本語の表現を見て、選択肢から正しく並び替える問題が基本です。記述式の英作文が出題される日程であっても、内容は日本語の表現に合う英語を書く問題ですので複雑な表現を読み解くような難易度ではありません。つまり英作文において難解な日本語を簡単な日本語に直して記述するいわゆる和文和訳が求められているのではなく、決まった言い回しなどを理解しているか、活用できるかを問われていると考えると良いでしょう。会話文は、空欄補充問題で基本的なことが問われています。
国際学部の英語1科目型は、全日程のマーク式問題に、独自の英語の問題が出題されるので注意が必要です。この場合は75分で長文2題の記述式、内容は、和訳と、説明問題のみで、英作文はありません。
対策
基本的には90分で6題解く必要がありますし、本文も1200-1500語と私立大学としても少し分量のあるものが出題されています。そのため、ある程度の読むスピードと正確に解くスピードの両方が求められるものです。
普段から時間を測る対策をすることはもちろんですが、このときには試験時間の配分目安よりも数分短く設定すると対策として有効です。一般に試験時は自宅などで受ける場合よりも時間を使いやすいので、短い時間で問題を正確に早く解くことを意識して対策しなければ意味がありません。標準的な、文法、語法、語彙、読解力が必要ですので単語集や文法が掲載された参考書をバランスよく勉強していくのが良いでしょう。速読英単語やNext Stageで単語 語彙 会話文が十分に掲載されていますのでこれらを進めていくことをおすすめします。
国語
試験時間:全学部日程75分 個別日程:2科目で120分
-大問1 現代文 時間配分目安 40分
-大問 2 古文 時間配分目安 30分
※詳細な配点は現在公表されていない。目安時間は全学部日程の場合。
■おすすめ回答順:大問2→大問1
傾向
問題構成は、現代文 古文が一題ずつ出題されていて大問2題、設問は11-15問が2題なっています。試験時間に対してやや設問は多い印象を受けるものです。
全学日程はすべてマーク式ですが、個別日程では、マーク+記述問題の形式が取られています。現代文は、説明問題が1-2問 古文は現代語訳問題が1-2問出題されるのも毎年の傾向となっています。
記述が出題されている日程では配点割合は全体の30%程度です。現代文は、評論が出題されることが多いのですがこれに限らず小説が出題されることもありますので評論に対する過度な対策は裏目に出る可能性もあるでしょう。現代文の内容は、漢字問題と内容理解問題が中心となっています。古文の内容は、語句の意味を聞く問題、現代語訳問題、内容理解問題などどれも入試問題としては一般的な形式となっています。
対策
英語と同様に国語も設問が試験時間に対して多い傾向が最近続いています。そのため問題に取り掛かる際には正確さだけではなくスピードが必要な試験となってきました。
設問・本文の内容はどちらとも標準的なものだという印象ではありますが、本文を読み設問に取り掛かると時間が短いので、難しく感じたり少しのミスで焦ってしまうことも考えられます。焦りが出るとその後連続して失点するなどの可能性が潜んでいるので時間配分には注意して常に落ち着いて問題に取り掛かれるようにしましょう。
古文と現代文が同じ配点割合なので、比較的安定して得点が出来るだろう古文に先に取り掛かり高得点狙うと全体としても高得点がとりやすいのではないかと思います。
まずは過去問などで、設問の多い問題に慣れることが必須です。関西学院大学らしい設問の多い問題を解くことにより自分なりの時間配分のコツも掴めてくるはずです。逆に言えば時間配分を意識しない過去問対策はあまり意味が感じられません。
また古文の文法、単語の意味はしっかりと理解しておけば短時間で高得点に繋げることが出来るものが多いです。対策しておけば確実に点数になるものはモチベーション向上にも繋がりますので対策が必要です。現代文は、漢字の問題を失点しないよう対策を忘れないようにするとよいでしょう。
数学
文系数学
大問数:3 試験時間:全学日程60分 個別日程2科目で120分 英数独自方式90分
問題構成
-大問1 結果のみを記載する小問集合 時間配分目安 15分
-大問2 結果のみを記載する小問集合 時間配分目安 15分
-大問3 記述を必要とする大問 時間配分目安 25分
※詳細な配点は現在公表されていない。目安時間は全学部日程の場合。
■おすすめ回答順:大問1→大問2→大問3→見直し5分
傾向
問題の内容は、すべてのジャンルでバランスよく出題されていて、第3問では、微積分がよく出題されています。どの問題に関しても典型的なものが多いですので文系数学らしく基本的な内容が理解できているのかどうかが問われた問題の出題が続いています。
大問を通じての難易度も、各設問に対しての難易度も比較的易しいものが出題されている印象を受けます。全体としての難易度は高くはなくセンター試験レベルの問題が出題されていると思ってよいでしょう。
対策
教科書とそれに関連する問題集を利用して典型問題をしっかりやっていけば十分に知識の面では対応可能な問題が出題されています。記述式の問題が出題されますのでこれに備えて念のため計算の過程や、論理立てて文章を記述する練習をしておくことが大切です。センター試験などは答えが出ていれば得点となりますが、記述問題では答えは正しいにも関わらず記述部分で失点してしまうということも考えられます。すべてのジャンルから出題されるので、偏りなくまずはセンター試験の問題を記述式にて勉強していけば論述問題にも慣れてきますので対策として有効でしょう。こういった問題でわからない部分があれば、チャート式の黄色や文系の数学(河合塾SERIES)を使用した問題演習に戻ってみるとよいと思います。自分が苦手だと思う単元も先に問題集を利用して演習しておくと安心です。
理系数学
大問数:4題 試験時間:90分
-大問1 結果のみを記載する小問集合 時間配分目安 20分
-大問2 結果のみを記載する小問集合 時間配分目安 20分
-大問3 結果のみを記載する小問集合 時間配分目安 20分
-大問4 記述を必要とする大問 時間配分目安 25分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問1→大問2→大問3→大問4→見直し5分
傾向
全体的には幅広い分野から出題されているのが特徴となっています。比較的ベクトルの出題も多くなっているのですが基本的な問題が全単元から出題されていると考えていると良いでしょう。基本的な問題が多く、理系数学においても奇問や難問に分類されるようなものは出題されていません。
センター試験を受験している場合はある程度の知識が定着していると思いますのでそこから数学Ⅲに関する部分をいかに強化していくことが出来るかが勝負の鍵を握ります。
対策
関西学院大学の理系数学問題は標準的な問題が多く、解きにくいとされる奇問や難問と呼ばれるものが出題されることはほぼありません。そのため教科書を利用して基本的なことを学習してからは黄色チャートなどの標準的な問題集を利用すると良いでしょう。黄色チャートでも部分的には難しいものがありますので、そういったものは悩みすぎないことも大切となってきます。
全体的に標準的な問題演習で十分対応可能であるものですので、数学が得意な者であればしっかりと高得点を取れるような難易度となっています。逆に数学に苦手な分野があると大きな差がつく可能性もありますので満遍なく学習することが大切です。
加えてわざと計算を複雑化させて計算力を問うような問題もあまり出題されることは無くシンプルな計算が多いです。計算ミスなどのケアレスミスが大きな失点に繋がりますので確実に得点できるように日ごろから正確な計算方法を考えてもらいたいと思います。
また大問には前半で導出した値を後半で使用する問題が1問は出題されています。前半でのミスにより後半で失点するということもありますので、そういった意味でも計算力を向上させるということは対策として必須といえるでしょう。
日本史
試験時間 60分 個別日程 2科目で120分
問題構成 大問数 5
-大問1 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問2 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問3 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問4 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問5 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
※詳細な配点は現在公表されていない。目安時間は全学部日程の場合。
■おすすめ回答順:解けるものから順に
概要
大問数が例年5題と多くなっていて、その分まんべんなく全ての時代から出題されるのが傾向となっています。最近では比較的近現代史の出題割合が多い傾向も見えてきていますのでこちらを意識的に学習するのも良いでしょう。
史料問題が毎年1題は出題されるため教科書や資料集で可能な限り内容は抑えておいてもらいたい問題が出題されていて用語だけではなく史料もいかに対策してきているかが問われる良問となっていることが多いです。設問はテーマもバランスよく出題されていますので全範囲を時代とテーマに沿って学習していることが求められた試験となっています。
対策
設問の難易度としては全て標準的な問題ですので教科書を利用した対策が中心となります。史料問題では時折教科書にないものから出題されることもありますので、見たことのない史料問題にある程度対応できるような問題演習をする必要もあります。数多くの史料に触れるということも大切ですが、史料集を利用して学習できる時間にも限りがありますので普段から史料集をとにかく参照してみるくせをつけておきましょう。
時代、テーマともにバランスよく出るので、特定の時代を深く掘り下げた勉強よりもまずは偏りなく広く浅い勉強をすることをおすすめします。そこから苦手とする時代を克服していくなど知識を持たない部分を作らないようにしていく対策が有用です。
世界史
試験時間 全学日程60分 個別日程2科目で120分。
-大問1 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問2 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問3 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問4 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問5 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
※詳細な配点は現在公表されていない。目安時間は全学部日程の場合。
■おすすめ回答順:回答できるものから順に
概要
大問数は例年5題で固定されていて、試験時間に対して大問数も設問数も多くなっています。世界史も日本史と同様に時代、テーマともにバランスよく出題されていますのでスピード感を持って対応しなければ時間的に厳しい戦いとなるでしょう。
時代の流れに関する問題が出題されることが多いですので、歴史的出来事の前後関係などは覚えてよくと良いでしょう。内容としては基本的な問題であることが多いですが、用語レベルの学習では対応できないものもありますので歴史をぶつ切りではなく大きな流れを持って学習することが求められています。
対策
設問の難易度としては標準的なものが中心です。そのためまずは教科書を利用して基本的なことについては学習を済ませましょう。少し細かいところからも問われたり具体的な内容を知らないと答えられないような問題も出題されることがありますので史料集などを利用して補足することも大切です。
特に教科書で太字となっているような重要キーワードを覚えるだけではなく、その単語はどのような人・出来事・背景なのかを覚えることも必要です。こういった学習に史料集だけではなく用語集も利用して補足していくと好いでしょう。ただ、内容に関しては教科書のもので対応は十分可能であるため用語を覚えることに終始せず、歴史的な前後関係を意識して学習することが大切です。どの時代、場所、テーマともに偏りなく勉強しておけば十分に高得点が狙えます。
地理
試験時間 全学日程60分 個別日程2科目で120分。
-大問1 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問2 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問3 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問4 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
-大問5 全問マークセンス式 時間配分目安 11分
※詳細な配点は現在公表されていない。目安時間は全学部日程の場合。
■おすすめ回答順:回答できるものから順に
概要
大問数は例年5題で固定されていて、試験時間に対して大問数も設問数も多くなっています。世界史も日本史と同様に時代、テーマともにバランスよく出題されていますのでスピード感を持って対応しなければ時間的に厳しい戦いとなるでしょう。
時代の流れに関する問題が出題されることが多いですので、歴史的出来事の前後関係などは覚えてよくと良いでしょう。内容としては基本的な問題であることが多いですが、用語レベルの学習では対応できないものもありますので歴史をぶつ切りではなく大きな流れを持って学習することが求められています。
対策
設問の難易度としては標準的なものが中心です。そのためまずは教科書を利用して基本的なことについては学習を済ませましょう。少し細かいところからも問われたり具体的な内容を知らないと答えられないような問題も出題されることがありますので史料集などを利用して補足することも大切です。
特に教科書で太字となっているような重要キーワードを覚えるだけではなく、その単語はどのような人・出来事・背景なのかを覚えることも必要です。こういった学習に史料集だけではなく用語集も利用して補足していくと好いでしょう。ただ、内容に関しては教科書のもので対応は十分可能であるため用語を覚えることに終始せず、歴史的な前後関係を意識して学習することが大切です。どの時代、場所、テーマともに偏りなく勉強しておけば十分に高得点が狙えます。
物理
傾向 大問3題 1題あたり6〜10問の設問で構成されている。記述式である。
-大問1 記述を必要とする大問 時間配分目安 22分
-大問2 記述を必要とする大問 時間配分目安 22分
-大問3 記述を必要とする大問 時間配分目安 22分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:(大問1‾大問3のうち自分が解けると思ったものから)
数値計算が必要なものが多く出題されていて、それぞれの問題において導出までの過程も評価されるような問題が多くなっています。計算問題が中心的ではありますが一部は論述問題のようなものも出題されています。
分野は、力学・熱力学・波動・電磁気からバランスよく出題されており、問題の難易度も教科書レベルかそれよりも少し難しい程度となっています。
対策
教科書レベルの問題が中心なのですが、公式を導く過程、定義、基本法則は確実に理解しておかなければもちろん歯が立ちません。公式を覚えてさえいれば最後まで回答できる問題も出題はされているものの、本質的な理解が無いと公式を当てはめることも難しくなってしまうでしょう。特に導出の過程を記述してもらうような問題が出題される傾向があるため対策が必要です。ただ難解な問題集にチャレンジしてもらいたい、ということではなくあくまでも基本的な内容の問題集に取り組めば問題ありません。
化学
大問3題 試験時間 75分
-大問1 記述を必要とする大問 時間配分目安 22分
-大問2 記述を必要とする大問 時間配分目安 22分
-大問3 記述を必要とする大問 時間配分目安 22分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:自分が解けると思ったものから
概要
用語や数値の記述、計算問題、化学反応式・構造式の記述が中心です。描図問題や説明問題といった論述問題も近年は必ず出題されるようになりましたので計算だけではなく文章を書く対策も必要とされています。こういった問題は化学の知識をただ単に暗記していることだけを求めているのではなく、暗記した内容も踏まえて化学的な思考が持てているかどうかを問う問題であると考えられます。
出題分野は比較的有機化学に関するものが多いですがバランスよく出題されています。大問一つで一つの分野という問題だけではなく、複数の分野を融合して大問が作成されていることもありますので基礎知識は抜け漏れなく習得しておくことが大切です。
対策
単体では教科書レベルの問題であることが多いですが、先ほども述べたように複数の単元が一つのまとまりとなって出題される融合問題が出されること増えてきています。これに対応するために化学式、定義、基本法則、化学反応式・構造式といった基礎知識を確実に理解することがまずは必須です。基本的な知識の定着が完了すれば問題演習に移れるでしょう。
論述問題では化学式の記述や反応の過程を記述する問題が出たりそれらに関する実験方法を問う問題が出ることもあります。これらも教科書レベルの基礎知識を対策として取り入れることはもちろんのこと、根本的な理解とともに自分の言葉で説明できることが重要です。
生物
大問3題 試験時間75分
-大問1 記述を必要とする大問 時間配分目安 22分
-大問2 記述を必要とする大問 時間配分目安 22分
-大問3 記述を必要とする大問 時間配分目安 22分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:自分が解けると思ったものから
傾向
私立大学の中では比較的難しい内容が生物では出題されています。特に論述問題が中心となっていますので事前に対策していないとなんとなく内容は把握できているものの回答できないということになりかねないでしょう。空欄補充 計算問題も出題されていますが数は多くないので注意しておきましょう。出題分野はバランスよく出題されていますので幅広く生物の知識を身につけていることが問われています。
対策
論述中心で分量が多いので、少し難易度は高いものとなっています。そのため日ごろから記述に対する対策はしておくことが大切です。日頃論述する機会がないのであれば教科書の文章を参考に自分なりにまとめてみるという手法がおすすめです。教科書の文章は端的にまとめられた良い文章ですので対策としての参考になります。
設問は長い場合もありますので的確に出題の意図を汲み取る練習も必要です。短時間でそれを理解して記述していく能力を鍛えておく必要があるでしょう。出題範囲は広範囲に渡るため教科書や単語集で語句と定義を、確実に理解しておくことがまずは大切です。