2017 05/24
コラム  

京大生に聞いてみた。過去問は何年分ときましたか?(2次試験は?センターは?)

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京大生に聞いてみた。過去問(2次試験は?センターは?)は何年分ときましたか?
京大を志望している人だけなく旧帝大を受ける人、その他国公立を目指している人は興味があるのではないでしょうか?

2次対策は何年分しましたか?いつ頃始めましか?

京都大学に合格するうえで、高校3年間で最も時間をかけたことと言えば、やはり『2次試験対策』でした。
英語や数学は25年分の過去問が発売されていますし、1年分ずつ時間をかけて解いていくと1年あっても時間が足りないくらいです。
その上、様々な予備校が実施している京大模試を全て受験し、それらの解き直しまでやっていると、文字通り毎日『京大の2次試験対策』をやっている状態となっていたのです。ほぼ全ての年度の過去問をコピーしてノートに貼り、例えば英語の長文は丁寧に精読したものをまとめながら何度も繰り返し過去問演習を行いました。(それこそ、答えを覚えるくらい解き込みましたね)
その結果、全ての科目においてある程度問題が重複していることに気づき、「単語帳には載っていないけどよく出る単語」や「訳し方のパターン」、さらには「京大入試でよく使う、数学の解法パターン」などが自然に身についていったように思います。
私は高校2年生の時点から京大の過去問対策を始めていましたので、そのおかげもあってか2次力を飛躍的に向上させることができました。

センター対策は何年分やってどれくら勉強しましたか?

その一方でセンター試験対策はほとんどやっていませんでした。
本番直前の12月から過去問を解き始め、実際にこなせたのはせいぜい7年分程度。
自分の中には「難しい京大の過去問が解けたら、センター試験なんて余裕だ」という慢心があったからです。
しかしながら、現実はそう甘くはありませんでした。
京大の2次試験は全科目記述形式で、制限時間は比較的ゆとりがあります。
それに比べてセンター試験は、教科書内から基本事項が万遍なく出題され、しかも制限時間は非常に厳しいものがありました。
難しい問題をゆっくり時間をかけて解いていく京大2次試験と、比較的易しい問題を素早く正確に解くセンター試験・・・
実は求められている能力が全く違ったのです。
もちろん、その科目のあらゆる問題に、全て対応できるほどの確固たる学力があれば問題ないのですが、所詮「京大入試のために培った解答力」は簡単なはずのセンター試験に太刀打ちできませんでした。
その結果、センター試験と2次試験の得点率が同じという不思議な状態が起こったのです。
(センター試験では85%以上の得点率が求められますが、2次試験は65%程度で合格できます。
センター試験の点数は非常に低い一方、幸い2次試験ではそのビハインドをぎりぎり埋められる程度は得点できました)
現役生であれば、センター試験だけは解けるが2次試験に対応できない人も多いかもしれません。だからと言って「2次試験が解けたらセンターも大丈夫」ということは全くありません。私は1年間浪人しましたが、その経験から『2次試験とセンター試験のバランスが大切』ということを痛感しました。

センター試験の高得点とる力と2次試験をと口からは別

センター試験にだけ必要な学力と、2次試験に必要な学力は全く違うと言っても過言ではありません。できれば高校2年生のうちから、両方をバランス良く学習することを心がけていると良いですね。

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