2017 02/20
参考書ペディア  

書きこみ教科書 詳説世界史B

Spread the love

『書きこみ教科書 詳説世界史B:山川出版社』

目次

(1)独学可能度★★★★★

インプット型
『書きこみ教科書』は山川出版社の詳説世界史B教科書の本文そのままで空欄補充の形で流れの理解と用語の暗記を進めていく教材です。また,難易度も教科書レベルなので,世界史の初学者であっても独学で使いやすく,受験世界史のいろはをみっちりと学べます。

(2)相性の良い参考書

は『時代と流れで覚える!世界史B用語:相田知史・小林勇祐共著:文英堂』
レベル★~★★★
オススメ度★★★★
偏差値45~55
高校基礎からMARCH・関関同立レベル
『書きこみ教科書』は文章形式で書かれているため,全体の内容を体系的にまとめて暗記しにくいといった難点があります。また,教科書の記述通りなので絶対的な信頼を置いて勉強できる反面,文章がやや「教科書的で堅苦しい」という印象を受ける人もいると思います。したがって,もっと図表やフローチャートなどで視覚的に覚えやすいものとか,もっと噛み砕いた文章で端的に歴史の流れの概要を説明してくれるものがあれば,『書きこみ教科書』の弱点部分を補強できます。そこで相性が良いものとしてオススメなのが,『時代と流れで覚える!世界史B用語:相田知史・小林勇祐共著:文英堂』です。左ページには単元内容に関する図表や地図・資料が,右ページには同範囲における歴史の流れの文章記述があるというシンプルな形式で,要点のみに絞ってまとめられているので,『書きこみ教科書』で分かりにくかった入試最頻出ポイントをピンポイントで掴んで勉強できます。情報量自体はやや少なめですが,だからこそ全体を網羅している『書きこみ教科書』と併用できれば,相互補完的でより効率的な対策ができるでしょう。

(3)参考書,問題集の特徴

『書きこみ教科書』の最大の特徴は何と言っても「山川出版社の詳説世界史B教科書の本文そのまま」の教材であるということです。その本文のうち,重要用語部分が空欄になっており,穴埋めしながら歴史の流れの理解と用語の暗記を進めていくことを目指したものです。難易度は易しめで,地図や図版も最低限載っており,基礎固めとして適切なツールです。
教科書準拠で空欄補充の『詳説世界史Bノート:山川出版社』と似ていますが,『詳説世界史Bノート』が短文や表で構成されているのに対し『書きこみ教科書』は原則全て文章で構成されていることや,『詳説世界史Bノート』ではページのサイドに自分で手書きする形で書き込んでいく形式であるのに対し,『書きこみ教科書』は全ての空欄の解答はそのページ下部に載っており,ハイペースに進めていけたり,ペン等を持つ必要がないといった特徴(違い)があります。ここには好みがあるとは思いますので,自分の勉強スタイルに合ったものを選択しましょう。
その他,苦手とする受験生が多い「文化史」の整理のための「文化作品の一覧表」というオリジナル資料が掲載されており,まとめて暗記したい場合に役立ちます。
使い方…まずは早速読み進め,歴史の流れやつながりの概要を理解します。そのペースに合わせて,進めた該当範囲について『時代と流れで~…』を使って知識を定着させていきましょう。このインプット作業に加えて,あとはアウトプットをしましょう。ここで適切な問題集については次の(4)で紹介します。

完璧になるまでの反復学習基準

 
3~5回程度
もちろん個人差はあるところですが,教科書準拠で比較的難易度は易しめなので,空欄部分について完璧に答えるという形ならば,数回繰り返せば大丈夫でしょう。

(4)同時に使いたい問題集

より効率よく勉強するには,上記のインプットに加えてアウトプット(演習)をすべきです。「考えて解いて見直しをする」から覚えられます。ただただ覚えていくだけでは効率が上がりません。ここで使用する問題集なんですが,例えば,『世界史B一問一答 完全版:斎藤整著:東進ブックス』や『世界史B一問一答 ターゲット4000 改訂版:上住友起著:旺文社』などの一問一答スタイルの問題集でも良いでしょう。ただ,やはり究極は実際に受ける試験の過去問を解いていくことです。もちろん上記の一問一答問題集でも有名大学の過去問を採用して問題を構成していますが,出題の形式がやはり違いますよね。特にセンター試験対策であれば単なる一問一答ではないはずです。なので必ず実際に受ける試験内容の過去問題を使いたいところです。センター試験対策であればオーソドックスに『センター試験過去問研究 世界史B:教学社』,私大・国公立大二次対策であれば,志望校別の『大学入試シリーズ(赤本):教学社』が良いでしょう。もちろん,大手予備校出版の過去問題集でも構いません。解説等を読んでみて,自分に合うものを選んでください。
難関私大や国公立大二次試験を受けるのであれば,『実力をつける世界史100題 改訂第3版:Z会』や『世界史B標準問題精講:松永陽子著・斎藤整監修:旺文社』など,様々な大学の過去問が掲載された難易度の高い問題集もありますので,残り期間と相談しながら使用すると良いでしょう。

この記事にコメントする

入力エリアすべてが必須項目です(メールアドレスが公開されることはありません)また、コメントは管理人が承認してから公開されます。

内容をご確認の上、送信してください。

− 1 = 8

あわせて読みたい

Page Top