数学の勉強法
目次
1、数学の勉強法や特徴
2、単元別勉強法
2-1、数Ⅰ
①数と式
②二次関数
③集合と論理
2-2、数A
①場合の数と確率
②整数の性質
2-3、数Ⅱ
①方程式・式と証明
②三角関数
③指数関数・対数関数
④微分・積分
2-4、数B
①数列
②ベクトル
数3
①関数と極限
3、志望校レベル別参考書
3-1、基礎固め
3-2、日東駒専・産近甲龍レベル
3-3、MARCH 関関同立 地方国公立レベル
3-4、旧帝大 早慶上理レベル
1、全体の勉強法や特徴
今回は数学の勉強法を中心に、それに伴うお勧めの参考書を紹介していきます。
高校の頃、数学が苦手な人が多いかもしれません。模試を受けても数学が足を引っ張ってしまい、英語、化学のプラス分を数学がプラマイゼロにしてしまうということもあるかもしれません。
この記事では、具体的な数学の勉強方法を紹介していきます。
数学の点数を伸ばすために最も必要なことは、解いたことのある問題のストック数を増やすということです。
言い換えると、試験が始まって全く見たことがなく、類題を解いたことがない、という問題をできるだけ減らすということです。
もちろん、全ての問題を自分の頭にストックすることは非常に大変ですが、このことを意識しながら問題を解くと、自然と頭に入るようになります。
具体的なやり方としては、繰り返し同じ問題を解くことです。
みなさんの高校時代や中学時代を振り返ってみてください。一度解いた問題はそのままにしておき復習をあまりしていない、なんてことはありませんか。一回解いたし、解説も聞いたし、復習はしなくてもいいや、と解釈していませんか。
しかし、これは大きな間違いです。
一度解いて解説を聞いた問題はその日のうちに復習しなくてはなりません。問題文を見て、先生が解説していたように自分で解糖を作れるか、実際に手を動かして考えなくてはなりません。
意外と手が止まってしまい、最後までたどり着く方が珍しいことに気づきます。その日で最後まで到達しないのであれば、全く復習しない場合には本番で使える知識になっているわけがありません。
このことから、とにかく同じ問題だからと言って軽く見ず、真摯に復習をし、その問題の解き方をストックすることが最も効果的な勉強方法と言えます。
2、単元別勉強法
2-1、数Ⅰ
①数と式
この範囲は基礎の基礎で、具体的な勉強法は問題を解いて、計算力をつけるしかありません。逃げ道や近道はなく、ただただ問題を解いてください。この範囲がおろそかな人は、今後の数学の伸びも期待できないのでなにがなんでも得意にしてください。
②二次関数
二次関数の範囲では、紙に書いてある式を実際にグラフに示す作業が出てきます。この作業は、数学で関数が出てくるたびに必要になることから、しっかりとマスターしてください。具体的な勉強法は、式を正確にグラフに示せるようにすることです。X軸はどこか、Y切片はどこか、どの点を通るのかなど、式からグラフへと書き表せるようにしましょう。また、逆の作業もできるようにしておきましょう。
地味な作業ですが、全ての関数の基礎になるので、甘く考えずにしっかりと解きましょう。
③集合と論理
集合とは、ある法則を持つ数字を選んでくると表現することができます。例えば、自然数のうち10以下の偶数をあげよ、という問題が出たとします。この場合10以下の自然数が全体の集合となり、その中から偶数を選ぶことになりますね。
このように、集合と論理では数を計算するというよりも、数の本質を考える範囲になります。そのため、頭を違った方法で使わなければならず、苦手な人が出てきやすくなります。
ふだん、私たちは数字を使って論理的な話をしないと思います。慣れてない分、この範囲が重荷になりやすくなります。
しっかりと、基礎から問題を解いていき足固めから始めましょう。
2-2、数A
①場合の数と確率
確率の分野は、センター試験に出題されたり、文系学部でも出題されたりと品種範囲です。また、さいころやコイン、トランプなどという身近な物が出てくるため親しみやすい範囲になります。しかし、親しみやすいからと言って簡単かというと、この範囲もある程度の解き方を知っている必要があります。
場合の数と確率は基本的な考え方は同じになります。場合の数の中から、特定のことが起こる場合を確立として表現しています。
もちろん、解き方を知らなくても解けますが、とても時間内には終わりません。
例えば、コイン3枚の裏表の組み合わせのうち、全てが表になる確率は数えて求めることができます。
しかし、コイン100枚の裏表の組み合わせのうち、2枚だけ表になる確率を求めよ、という問題は数えていてはそれだけで時間が終わってしまいます。
このことから、ある程度の正攻法を勉強しておく必要があり、力技を使うときと正攻法で攻めるときの使い分けを学びましょう。
具体的な勉強法としては、形式ごとに分かれた問題を解きましょう。確率の問題にはいくつかのパターンがあり、それに従いながら、1つ1つの範囲を克服していきましょう。
②整数の性質
整数問題は簡単な問題から、難しい問題まで様々です。また、とくに学ぶこともないので、自分でひたすら問題を解いていく必要があります。
しかし、整数問題は経験が必要であり、ここで何を使うのか、どのような展開で解糖を進めていくのか、力技で数え上げたらできるのか、など考えることはたくさんあります。
効果的な学習方法としては、専用の問題集を購入し1冊をきちんと仕上げることをおすすめします。
「整数の性質」の範囲は、問題集の隅に申し訳ない程度で載せられているだけで、普通の問題集だけでは力を伸ばしにくいです。そのためにも専用の問題集を買いましょう。
2-3、数Ⅱ
①方程式・式と証明
この分野の出題頻度は他の範囲に比べると落ちますが、それでも出た場合には差がついてしまう範囲になります。私も高校時代は苦手意識があったので何となく避けていました。
不等式や等式の証明の際には、確認しなければならないことが多く、経験を積む必要があります。確認事項の例としては、式変形をするときに、両辺をXでわるとします。しかし、この時にXが0でないことを確認し、断っておく必要があります。
0で数を割ることは、数学の世界では禁止事項になっています。数学の先生もかなり口を酸っぱくするほど注意喚起するほどです。
0であることが確定でない場合には、0でない時と、0の時で場合分けをして論理を進めなければなりません。
このように、いちいち確認することが多いので、問題数をこなしていきましょう。また、解答を見る際にも、漠然と写すだけではなくなぜこのタイミングでこれをするのか、この場合にはこのような断りをするのか、などと解答を作っている人の意図をくみ取るようにしましょう。
②三角関数
三角関数の基本は何と言っても、サイン、コサイン、タンジェントです。主な勉強法としては、この3つの関係性をマスターするところから始めましょう。この3つは常にかかわりを持っており、それはグラフ上に円を書いたときにもわかると思います。
この範囲で重要なことは、式が表すことと、グラフ上の円が表すことがリンクしていることを意識することです。
式は式、グラフはグラフで考えていても、なかなか力にはなりません。式を見てこれはどんなグラフなのか、このグラフを式で表したらどうなるのかを常に考えましょう。
サイン、コサインの式は、高校物理の波動の範囲でも出てきますので、しっかりと勉強しておくといいです。
③指数関数・対数関数
この範囲は中堅大学の式変形問題としてよく出題されます。
指数関数と対数関数を織り交ぜた式を、大問1で解かせるケースがよくありますよね。
この分野ではまずは基礎的な式変形を学習しましょう。式変形ができなければ、ほとんど何もできません。計算が苦手な人は計算練習をしてください。計算力は数学の問題を解くうえであって当然と言われるので、計算力がないから解けませんは論外です。
ある程度の計算力がついてきたら、三角関数と同様に式とグラフを関連つけましょう。この式はグラフでどんな形をするのかな、と常に考えておくと数3の範囲が非常に楽になります。
④微分・積分
微分、積分の問題は非常によく出題される範囲の一つであり、ある程度のレベルまで溶けるようになっておかなくてはなりません。
微分では、微分公式を用いた証明問題や、複雑な計算問題、グラフ作成問題などがあります。積分では曲線や縁で囲まれた面積を求める問題や不等式の証明問題、積分から漸化式を作る問題など多数あります。
具体的な勉強法としては、基本的な微分、積分から確認しましょう。
微分は2点間の変化量を限りなく小さくするときの傾き表しています。このことは微分の最初に出てきますが、当たり前すぎて読み飛ばしてしまう人も多いと思います。
この概念は発展問題でも問われることがあるので、十分に自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
また、微分と積分は非常に近い範囲なので、微分の勉強中にも積分を学ぶことができます。微分の式変形をしているときにも、この式を積分したらどうなるのか、意識しておくと同時に計算力を挙げることができるのでお勧めです。
2-4、数B
①数列
数列の問題も非常によく出る範囲です。数列と聞くと「1,3,5,7・・・」というように簡単な数列もありますが、ここを基礎としてかなり高度な問題にまで発展します。
入口のレベルが低い分、上級問題になるとレベルがかなり上がるため得意になるためには数多くの問題をこなさなくてはなりません。
数列の難しいところは理解しやすい仕組みを使って、難しい問題を自分の発想によって解かなくてはならないところにあります。
この発想とは、その場でひらめくこともありますが、どちらかというと自分の経験した問題の数がカギになります。このことから、数列の主な勉強法としては、ひたすらに問題を解き、問題の解き方をストックしていく方法がお勧めです。一見するとめんどくさそうですが、慣れてくれば解きやすさも指数巻子的に向上していくので、我慢して解いていきましょう。そんな時間がないという人は、5分だけ考えて方針が浮かばなければ、すぐに答えを見て、発想の展開方法を写し、その日のうちに再チャレンジをして問題の解き方をストックさせると効率的に進めることもできます。
②ベクトル
この範囲は非常に難しいです。先にはっきりと言っておきますが、中途半端に勉強すると何が何だか分からなくなってしまいます。
具体的な勉強法としては、基礎をしっかり固めることと、順を追って問題のレベルをゆっくりあげていくことがあります。
基礎固めは他の範囲と同様に、自分の解答と解説を比べながら進んでください。
そして2つ目の順を追ってレベルをゆっくりあげるということについて説明します。
ベクトルの問題は、1つレベルが上がるとそれだけで煩雑になり、難しくて解けないということが多いです。途中までは何となくわかるけど、その先は何をすればいいのかわからない、という状況に陥りやすいです。
問題を解くときはレベルを少しずつ上げて、同じレベルの問題なら全部解けるようになった、という段階まで到達してから問題レベルを上げるようにしましょう。ベクトルの範囲は他の分野よりも、十分に樹幹をかけて学習していってください。
数3
①関数と極限
関数の範囲では合成関数や逆関数が出題されます。
逆関数や合成関数は一見すると難しいのですが、ある程度経験を積めば応用問題でも解けるようになっていきます。また、出題頻度としてはあまり高くないので、そこまで時間をかけずに手早くこの範囲を終わらせてしましましょう。
極限では、主に数列や数式の極限を扱います。主な学習法としては、何度も言っているように式とグラフをしっかりとリンクさせることにあります。例えば、Y=1 / Xの式は皆さん、想像できますか。この時Xを無限に発散させたときYの値はどうなりますか。これはグラフを見れば一目瞭然で、Xの値が大きくなればなるほど、Yの値が限りなく0に近づいていくことが分かります。式場で考えても答えは出せますが、複雑な関数の極限を求めるときほど、グラフで考えると分かりやすくなることが多いです。
3、志望校レベル別参考書
3-1、基礎固め
模試の偏差値で50を下回ってしまった人や、校内テストで下位30パーセントになってしまった人は、まずは基礎固めから始めましょう。
数学が苦手な人もいると思いますが、ただやってないだけという人もいるかもしれません。そういう人のためにも、取り掛かりやすい参考書を紹介します。
おすすめ参考書は以下の二つになります。
・白チャート 数学、数研出版
・シグマベスト 高校これでわかる数学、文英堂
この2冊はよく知られた有名な問題集の一つです。白チャートは、本当に数学が分からに人向けで、取り組みやすい問題集となります。問題もそこまで難しいものはなく、題材となる問題の下に解答・解説が添えられています。
問題を見て分からなければすぐに解答を読んで学習していきましょう。
シグマベストは、フルカラーで解説がしっかりとしています。分かりにくい式変形でも、フルカラーなので飽きずに読み進めることができます。数学が苦手な人にとって見れば、数学の参考書を開くことすら嫌になってしまうと思うので、まずは開いてみましょう。
3-2、日東駒専・産近甲龍レベル
このレベルの大学に合格するためには、基礎問題から標準問題をしっかりと解ける必要があります。基礎固めをしておけば、他の基礎がおろそかになっている人が脱落していくのでどんどん上に行けるはずです。
基礎を固めつつ、標準問題も解くために、こちらの参考書をおすすめします。
・黄色チャート、数研出版
・シグマベスト、理解しやすい数学、文英堂
・細野真宏の数学が本当によくわかる本、小学館
黄色チャートは、白チャートの1つ上のレベルの参考書になります。形式は変わりませんが、扱う問題のレベルが全体的に上がります。基礎ができていないと解けない問題も多く、この参考書を使うことで自分の基礎力をチェックすることができます。
もちろん、白チャートを使っていて、なんとなく手ごたえがないという人は、黄色チャートに途中でスイッチしてもいいと思います。
また、どうように、途中で青チャートにスイッチするのも構わないです。この範囲は黄色、この範囲は青、というように使い分けるのもいい選択です。
しかし、受験終盤では、スイッチはせずに同じ色のチャート式を使うようにしましょう。スイッチをするなら高校3年の夏前までには完了させましょう。
シグマベストは、先ほども言いましたようにフルカラーページでとても読みやすくまとめられています。収録問題数も1分野あたり20から30問と比較的取り組みやすい形です。レベルとしては、難しい問題もありますが、基礎から標準レベルの問題を解くには最適な問題集と言えます。
細野真宏さんの本は、分かりやすさに特化し、読み進めやすい形式になっています。この参考書を使いながら問題集を解き進めると効率的に力を伸ばせます。本自体は1週間ほどで読み終わらせることができるので、何回も読みかえ品仮名確実な力をつけていきましょう。
3-3、MARCH 関関同立 地方国公立レベル
MARCHや関関同立の問題では難しくて解けない問題が多い、というよりも、標準問題が多数用意された中で、時間内にどれだけ早く正確に解けるかが勝負になります。
このことからも、日ごろの演習量が大きく影響してきます。
偏差値55~60の学生さんにおすすめの参考書はこちらです。
・青チャート、数研出版
・カルキュール数学、駿台文庫
・良問プラチカ、河合出版
青チャートは先ほど紹介した黄色、白の上のレベルになります。収録問題のレベルは、初見で解ける問題もあれば、途中までしか進めないような問題もあり、標準から発展レベルの問題が収録されています。基本的な進め方としては、題材となっている問題を解き、解説を読み、類題を解き、解説を読むという流れになります。
復習の頻度としては、分からなかった問題にはチェックをしておき、3~4日後にもう一度解くといいでしょう。できることなら、間違えたその日に読むだけでもいいので再び解き方をおさらいしておくと知識の定着が効率よく行えます。
カルキュール数学は一般的な参考書よりも難しくはなっていますが、MARCHレベルを目指す人が解いておけば、合格に近づけるはずです。
問題掲載数も数1・A、2・B、3の三冊どれもが200題ほどで構成されており、短期的に数学力を上げることができます。
数学の標準問題と発展問題を時間内に正確に解けるようにしておきましょう。
プラチカは青チャートに並ぶ有名な問題集であり、数多くの人に愛用されています。解説が非常に丁寧で、問題ページよりも多いことが特徴です。
解説では、式変形が飛ばされていることも少なく、丁寧な論理展開であることから回答を読んでいるだけでも勉強になります。
3-4、旧帝大 早慶上理
この大学レベルになると、受験者のレベルが変わってきます。この層には国立医学部を狙う人や、東大、京大を狙う人々が滑り止めとして入ってくるために、合格するためには、発展レベルでは足りず、発展問題を組み合わせた融合型超発展問題レベルを解いておく必要があります。
融合型とは、簡単に言うと、問題一つに対して複数分野の要素が取り込まれているということです。例えば、3次関数の曲線を利用しつつ、そこに漸化式などが含まれ、最終的には極限値を求めさせる問題などです。
このような問題は、一般的な問題集で収録されていないことから、より高度な問題集を使わなくてはなりません。
おすすめの参考書を紹介していきます。
・赤チャート、数研出版
・月刊、大学への数学
・○○大の数学△カ年(難関校過去問シリーズ)、数学社
赤チャートは今までの白、黄色、青とは一味異なり、かなり難しい問題が収録されています。白チャートがどれだけ簡単なのか、赤チャートを見ればわかると思います。
赤チャートはとにかく、ハイレベル校の過去問を集めており、題材となる問題もすぐには解けず、ある程度の時間が必要になります。
また、章の最後にある章末問題もかなりハイレベルになっています。
赤チャートを高3の始まり頃から解き始めれば夏休み中に高校数学の発展レベルを全て網羅することができるので、その後の模試成績や受験を有利に進めることができます。
月刊の大学への数学は、かなりのおすすめです。本当に数学が好きな人か、数学を伸ばしたいと強く思う人しか手を出さない参考書なので、十分に吟味してから買ってみましょう。しかし、私はこの参考書のおかげでかなり成績が伸びたと思います。
基本的な構成は雑誌のようになっていて月ごとにテーマが分けられそれに関連する問題がレベルごとに出されています。基礎から標準、発展問題が用意され、各20題ほどあります。発展レベルになると、解けに問題も多くなりますが、時間を決めその時間内は頭をフル回転させながら解くと、かなり力がついていきます。
また、参考になるコメントも添えられているので、テスト中にそのいとこと注意を思い出したりすることもありました。
後ろの方には、大学への数学の出版社の方が独自で作成しているオリジナル問題があり、かなり難しいです。
しかし、この問題を、時間を計って解くことにより、早慶、旧帝レベルの数学の試験を疑似体験することができると思います。
「○○大学△カ年」の問題集は大学の過去問を網羅しています。志望校が決まっている人は早めに解き始めることをおすすめします。大学の傾向も知ることができますし、自分にどの分野の力が足りていないのかを認識することができます。
全体を通して、このレベルを受験する人におすすめする勉強方法は、疑似的な試験を自分で行ってください。
疑似的な試験とは、実際に自分で時間を計り、解く問題をピックアップします。解けなかった問題でもいいですし、解き方は分かるけど書くのが大変な問題、自分が気に入っている問題など、選考基準は何でもいいですが何問か選んでください。例えば、2時間半で5問解答する大学を受験する人は、それに従って、2時間半で5問のセットを解いてください。
これをやることによって1題にどれだけかければいいのか、考える時間はどれだけあるか、どの順番で解こうかなど、実戦でしか味わえない間隔を体験することができます。
この経験も本番で大きく役に立つはずなので試してみてください。
さて、いかがでしたでしょうか。各分野の勉強法やおすすめの参考書を紹介してきました。数学の力をつけるのは簡単ではありませんが、一歩一歩着実にレベルを上げていってください。目の前の問題に全力で取り組み、復習をして、どんどん自分の中に問題のストックを増やしていきましょう。
生物の勉強法
1全体的な勉強法
単元ごと
2大学レベル別勉強法
2−1基礎固め
2−2日東駒専、産近甲龍レベル勉強法
2−3GMARCH 関関同立 地方国公立レベル勉強法
2−4旧帝大 早慶レベル勉強法
2−5東大 京大レベル勉強法(オプション)なければ必要なし
3センター対策 勉強法
4レベル別参考書(参考書の解説は必要ありません。)
4−1基礎固め
4−2日東駒専、産近甲龍レベル
合格率50%以上狙い
合格率80%以上狙い(念押し)
4−3 センター対策 参考書 過去問と予想問題
4−4GMARCH 関関同立 地方国公立レベル
合格率50%以上狙い
合格率80%以上狙い(念押し)
4−5東大 京大レベル勉強法(オプション)
今回は生物の勉強法について記事を書いていきます。生物はセンターでも二次試験でも使われることがあり、早めに勉強しておきたいですね。
生物をどうやって勉強していったらいいか、どんな参考書を使えばいいのか、という疑問に対してきっちりと説明していきますので最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
1、全体的な勉強法
まず始めに全体的な生物の勉強法について紹介していきます。生物をより細かく単元別に見ていくと、6種類がありますね。
①生命現象と物質
②遺伝子の働き
③生殖と発生
④生物の環境応答
⑤生態と環境
⑥生物の進化と系統
①生命現象と物質
この単元では生物の基本中の基本と言える細胞の構成と細胞小器官、たんぱく質、情報伝達、ホルモン応答について学んでいきます。
この範囲で躓くと、その先のより発展的な分野でも後れを取ることになるのでじっくりしっかりと勉強しましょう。
細胞はどんな働きがあるのか、何から合成されるのか、中には何があるのか、他の細胞とのかかわり方などについて学習していきますが、暗記することが多くなります。
しかし、ただただ暗記するのではなく、分野の流れを考えながら順を追って暗記するようにしましょう。自分の体内で起きている現象を主に勉強することになるため、興味を持ちやすいと思います。
また、呼吸によるエネルギー産出についてもこの範囲で勉強し、クエン酸回路や解糖系が出てきます。本番では計算問題が出ることがあることから、計算練習も十分にしておきましょう。
②遺伝子の働き
ここでは細胞の中に含まれるDNAやRNA、染色体について学習します。DNAがどのように複製されるか、DNAが壊れたときにはどうやって修復されるか、転写や複製はどのようにして始まり終わるかなどがあります。
問題形式としては、記述問題が多くなり、1個1個の流れや理由について勉強しておく必要があります。ここでも覚えることが多くなりますが、全体の流れをいしきし覚えましょう。
また、DNA、RNAを細かく見た塩基対についても学習し、なぜ遺伝子変異が起きるか、塩基対の解析方法について記述問題が出されやすいです。
③生殖と発生
この単元は生物が生殖活動によって個体数を増やし、発生の過程を経て一個体となるまでの流れを勉強していきます。生殖の際には有性生殖と無性生殖の2種類があり、どの動物がどの生殖機構かを区別しておく必要があります。
また、有性生殖の場合には精子や卵子などの働き方や、仕組みを理解し、細胞分裂の過程を覚えておきましょう。
また、遺伝子に関する知識もこの分野で習うことから、染色体がどのように配分されるかなどを勉強しましょう。
④生物の環境応答
この単元では外的刺激を受けたときの興奮が伝わる仕組み、聴覚、触覚、視覚などの知覚器官から得た刺激がどのように脳に伝わり、処理されるか、中枢神経のニューロンの働きなどについて学びます。
興奮電位の発生から伝達、終息までの流れの記述や、順番の並び替え問題が多く出題されます。ニューロン間でも刺激がどのように伝達されるかについても記述問題が出されやすいです。
また、人間以外の動物についても学習し、植物のホルモン応答や、昆虫の行動様式と環境の関係についても学習します。
長い文章の実験操作を読んだ後、得られた結果から何がいえるかを記述する問題も出されます。
⑤生態と環境
ここでは生態系と環境の関係について学習します。
ある生物の個体群密度が変化していく仕組みやその理由、生存曲線の違い、生態系の物質収支などを学習します。
勉強の方法としては、理由に着目しながら一つ一つを学びます。理由が分かれば、その結果もすぐに暗記できるようになります。
⑥生物の進化と系統
生物の進化の順番や、系統樹、陸、海での繁栄の違いなどを学習します。また、原生生物や菌類の所属についても勉強します。
進化の流れは、すでに地球の歴史で完了していることなので、理由なしに覚えるしかありません。暗記が多くなるため、どうしても苦手な分野になるかもしれませんが、根気強く暗記をしていきましょう。また、ダーウィンなどの有名な学者が、なぜ進化論を唱えたのか、どうしてその進化であると決定したのかを本を読んで学ぶことも効果的です。教科書や問題集だけを勉強するのではなく、一見関係のない本を読んでみると生物をより深い視点から見ることができ理解がしやすくなるはずです。
2大学レベル別勉強法
2−1基礎固め
基礎固めに必要なことは主に2つあります。
・最低限の知識を覚えること
・苦手意識を作らないこと
生物の問題を解くためには最低限の言葉は暗記しなくてはなりません。言葉を覚えていないのにもかかわらず、生物の実験の問題や記述問題を解こうと思っても絶対にできません。
細胞の中にある細胞小器官の名前、DNA、RNAを構成する塩基対の名前など、これらは理屈よりも覚えるしかありません。
暗記はしたくないという人も最低限の知識は暗記しましょう。
また、苦手意識は持たない方がいいです。苦手意識があると、勉強する気にならなかったり、得点が伸びにくくなったりします。基礎固めの際には問題が思うように解けないことから苦手意識を持ちやすくなりますが、最初なんだし分からなくて当然だ、と開き直って勉強するようにしましょう。
基礎をしっかり固めておけば、後々の勉強が楽になっていきます。
2−2日東駒専、産近甲龍レベル勉強法
日東駒專、産近甲龍レベルの大学は一般的に50から55とされており、普通よりはできるがめちゃめちゃできるわけではない、という学生が受験します。そのことから、基本的なレベルの問題を確実に抑えていけば合格することができます。
そして、正答率が50%~60%の問題を何問か正解することができれば平均よりは上に行くので、合格までの道のりをイメージしましょう。
具体的には、標準レベルの記述問題を解けるようにし、基礎的な問題は全問正解することが必要です。
細胞器官の名称やDNAを構成する塩基対の名前をしっかり覚えておき、受精の流れや解糖系の役割の記述は自分の言葉で書いて正解にたどり着けるようにしましょう。
2−3GMARCH 関関同立 地方国公立レベル勉強法
GMARCHや関関同立、地方国公立は偏差値60前後の学生が受験してきます。そのことから、ある程度の問題に解答することができ発展問題以外は全問正解することが必要になります。
発展問題以外とは、正答率が20%を切る問題以外ということで、少し難しい問題でも解ききらなければなりません。
入試には必ずと言っていいほど差が付く問題が出てきます。ちゃんと勉強している人にとってみれば少し頭を使えば正解できますが、勉強してない人からすると何を答えればいいか全くわからない、このような問題にきちんと正解することが偏差値60付近の大学に合格するコツです。
生物の問題集を使い難しめの記述問題を練習しておきましょう。
2−4旧帝大 早慶レベル勉強法
旧帝大、早慶レベルの学生になると、今までの大学の受験生徒とは質が変わってきます。また、現役生だけでなく浪人生も増えてくることから競争が激しく練りより高度な知識や論述力が求められます。
また、それに応じて出題される問題の内容もより難しくなります。
知識を問うだけの単純な問題は減り、その一方で知識を繋ぎ合わせて論述をする問題になります。さらに、記述するべき文字数も多くなり、100文字、200文字と増えていきます。
具体的には、「この細胞内小器官の名称は何か?」という問題から、「この細胞内小器官についての実験を行った。表のような結果を得た。この細胞内小器官の働きと絡めながら結果のようになった理由を200字で答えよ」という形になります。
これは細胞内小器官の名前だけ知っていては当然解けませんし、働きを暗記していても解けません。全てを分かったうえで考察をするという、問題形式の中で最も難しい問題になります。
このような問題のための対策としては、論述問題用のノートを1冊作ることです。
今までの模試や、問題集で解いた論述問題をノートに書きためておき、頻繁に見返すことで、知識の定着と論述形式の問題に慣れていきます。
また、自分で疑問に思ったこともこのノートに書き留め、その理由を自分なりに考えてみるのもいい方法です。考えた結果は、先生や塾の先生に見てもらい、自分の考え方や知識が間違っていないかをチェックしてもらいましょう。
3センター対策 勉強法
センターの生物は以下の様な出題形式になっています。
大問1:①生命現象と物質
大問2:②生殖と発生
大問3:③生物の環境応答
大問4:④生態と環境
大問5:⑤生物の進化と系統
大問6、7:①から⑤の範囲からランダムに出題され、6か7の一方を選択
センター生物の問題の特徴としては、問題ごとに実験や観察を行ったリード文が書かれています。そして、その実験に出てくるキーワードに関連した問題が出されます。問題の形式としては、穴埋め問題や考察文の正誤問題、図や表を読み取る問題などが出題されます。
また、単純に知識だけを問う問題は少なくなり、暗記だけでは太刀打ちできません。
センターの勉強法の最初は基本的な知識が頭に入っているかを確認することから始めましょう。いきなり、センター過去問を解きたくなる気持ちもわかりますが、いったん自分の立ち位置を確認しておくことも必要です。
確認方法としては、模試や学校のテストで何点取れるかが最も分かりやすいです。
結果を見て平均よりも高い点数を取れているのであれば、基礎力はあるということになりますし、逆に平均を下回ってしまった場合には基礎が固まっていないということなので、易しい問題からスタートすることになります。
また、センター対策だけをやればいいかとなるとそうではありません。センター対策はもちろん必要ですが、センターに特化してしまうとマーク形式問題ばかりを解くことになり、国立二次試験や私大の記述形式に対応できなくなります。そのことから、センター対策として絞り過ぎるのではなく、その先の記述形式問題まで見据えた勉強をするべきです。
基本的な学習スタイルとしては、自分のレベルにあった問題集を進めていくことです。問題集を解き進め、足りていない知識を補い、論述問題に慣れていきましょう。
また、問題集を解いていてわからない問題があった時には、もう一度その範囲を参考書で復習しましょう。復習はめんどくさい作業のように思えますが、自分の弱点が分かるチャンスなので、積極的に復習しましょう。参考書を読み終えて、理解したつもりになることがあるので、白紙に理解した内容を書き記し、きちんと何を間違えて、何を学んだかが分かるように整理しておくと、後々になって役に立ちます。
4レベル別参考書
4−1基礎固め
模試で偏差値が50を下回ってしまった人や今から生物を学習し始める人はここから基礎を固めましょう。
お勧めの参考書は下の2冊になります。
・大学入試完全網羅 日本一詳しい生物基礎・生物の解き方、中経出版
・食べの生物基礎をはじめからていねいに、東進ブックス
これらの参考書は非常に分かりやすく書かれていて、さらに取り組みやすい構成になっています。どうしても教科書や難しい参考書の口調は硬くなりがちで、読んでいても飽きてしまったり、なかなか内容が理解しにくかったりと初心者には扱いにくいです。
基礎を固める際には、問題をいきなり解くのではなく、問題について調べることをお勧めします。その問題に出てきている単語や、器官の名前を確認しましょう。確認作業中に知らない部分があれば、それも頭に入れましょう。問題を解いたらすぐに解説を読み、解説に出てきた単語などを調べておきましょう。
この作業は、参考書や問題集が進まないことから苦痛になるかもしれませんが、続けることで、だんだんと見たことのある単語が増え、確認作業がスムーズになっていきます。
この感覚をつかめれば、基礎が完成してきたと言っていいでしょう。
4−2日東駒専、産近甲龍レベル
合格率50%以上狙い
合格率80%以上狙い(念押し)
このレベルの大学へ合格するには少なくとも基礎的な問題ができる必要があります。
基礎から標準問題が掲載されている問題集を解き、生物のレベルの向上を図りましょう。
お勧めの参考書は下の3冊です。
・生物の点が面白いほどとれる本
・これでわかる基礎生物
・一問一答 文系のための生物基礎ターゲット
これらの問題は生物の要点に特化して問題が用意されており、基礎からの積み上げをするためにちょうど良い問題集になっています。これらの問題を解くときには、できるだけ参考書に頼らずに今までの知識を活用するように意識しましょう。
また、答え合わせの際には、解説をよく読み、分からない点は復習しましょう。
基礎固めのように、確認作業をする必要はありませんが、どうしてもわからない部分に関しては確認するのもいいかもしれません。
理系の人で基礎レベルから生物の勉強を始める人も、3冊目の「一問一答 文系のための生物基礎ターゲット」は使いやすいです。一問一答形式なので効率的に単語や基本的な知識を学習できます。
4−3 センター対策 参考書 過去問と予想問題
センターを勉強するときにお勧めの問題集は下の5冊になります。
・センターはこれだけ!生物基礎、文英堂
・短期攻略 センター生物、駿台文庫
・センター実践問題集、駿台文庫
・センター試験本番レベル模試 生物、東進
・マーク式総合問題集 生物、河合出版
これらの問題集は、センター試験の分野ごとに勉強できるタイプと、センター試験本番のように60分で解ききるタイプの2種類があります。
分野別の問題集は、自分のニガテな範囲を重点的に勉強できることから、効率良く生物の点数を上げることができます。生物は単元ごとの繋がりがあまりないことから、一分野ごとにで勉強しても十分効果が期待できるので、この問題集はお勧めできます。
また、センター試験形式の問題集は時間を計りながら、限られた時間内に知識を引き出して正しい答えが出せるかをトレーニングします。この問題集を使うのは、ある程度苦手分野が克服でき始めたころに解くのがよいです。
ある分野すべてが苦手にもかかわらず、このタイプの問題集をやっても点数の底上げにはつながりません。
4−4GMARCH 関関同立 地方国公立レベル
合格率50%以上狙い
合格率80%以上狙い(念押し)
これらの大学に合格するためには、基礎を完璧にし、演習問題を解くことが最も効果的です。演習問題をまとめているお勧めの問題集は下の4冊になります。
・生物重要問題集、数研出版
・理系標準問題集、駿台文庫
・生物の良問 問題集、旺文社
・大森徹の最強問題集
これらの問題集は基礎的な問題から標準、発展までを網羅しており、自分のレベルを段階的に上げやすい構成になっています。
勉強方法としては、1周目は標準問題だけを解き、2週目では標準問題の中で間違えた問題と、発展問題を解く、という風にレベルごとに分けながら解き進めるとよいです。
この問題集が一通り終われば、いよいよ志望校の赤本にチャレンジしてください。
赤本で解けない問題があった場合にも、自分が持っている問題集で類題を探し、解くようにしておきましょう。問題集をもう一度解いた時に、赤本で出てきたもんだであることを確認できますし、志望校の傾向を把握することができます。
世界史の勉強法
◆1 世界史の特徴
世界史は扱う範囲が非常に広く,社会科の他の分野の内容にも関わりのある、総合的な性質を持っています。そのため,学習範囲は非常に広く,覚えなければいけない内容も社会科の中で最も多い科目であると言えます。教科書は分厚く,<世界史B用語集:山川出版社>には10,000語を超える用語が掲載されており,地理や政治・経済などの社会科の他科目の掲載用語数を大きく上回っています。もちろん教科書や用語集の厚さだけで単純に比較できるものではありませんが,必要な語彙が他科目と比べていかに膨大であるかということが何となく分かると思います。
また,世界全体をその対象としているため,人名や地名はほとんどがカタカナ表記であり,「似たような名前ばかりで覚えきれない」とか「マルクス=アウレリウス=アントニヌスあたりで世界史がキライになった」といった声を受験生からよく聞きます。中国史は漢字になるから大丈夫かと思いきや,逆に,やたらと難しい漢字が出てきて覚えられないということもよくあります。さらに歴史なので,現在とは違った表現になっているものも多く,苦労する受験生が多いようです。
ただ,だからといって世界史=難しい,受験に不利,つまらないというものではありません。世界史に対するイメージというのは上記のようなデメリットが先行していますが,実は効率よく勉強を進めていけば,思ったほど難しくはないですし,受験上実は有利な点も多いですし,何よりめちゃくちゃ面白いのが世界史です。
では,どのように勉強していけば良いのでしょうか?
◆2 世界史の勉強法(全体)
ここでは世界史全体を通じての勉強のコツを伝授します。もちろんこのやり方が全ての受験生にとってベストだとは思いません。やはり究極形は自分がやりやすくて成長を実感でき,かつ実際に結果が出るやり方で,細かい部分まで含めると千差万別のものだからです。ただ,それでもこれまで自分をはじめとして,数多くの受験生を指導してきた経験から,最大多数の受験生にとって最大効率を実現できるものだろうという形があります。それをこれから紹介していきます。
<基礎編>
①オススメの入りは実況中継型の参考書から!
世界史対策でやりがちなミスとして,とにかく全て暗記だ!とはりきりすぎて,いきなり一問一答の問題集などを使って機械的・網羅的に暗記しようとしてしまうことです。もちろん,暗記が重要なことは否定しませんし,できません。全教科の中でも社会科は特に暗記が多く必要であり,逆に,暗記さえすれば得点できるものが多いからです。社会科の中でも地理や経済と比べて,世界史・日本史などの歴史科目は論理や思考というよりは暗記の占めるウェイトが多いのは事実です。ただ,だからと言って,全てを暗記するというのは現実的に無理がありますし,面白くないですし,何より効率が悪いです。
そこでオススメしたいのが有名講師の授業を再現した形のいわゆる「実況中継」型の参考書です。受験に直接は結びつかないような雑談なども収録してあることが多いため,分量(冊数など)が多くなりがちで敬遠する受験生もいるかもしれませんが,入りとしてはベストだと思っています。頻出語句を中心に綺麗に整理整頓して(情報をぎゅっと圧縮して)書かれている参考書も多くありますが,それだと人名・地名・歴史的事象がどのように「つながっているのか」が分かりにくいことが多いです。よく言われることですが,歴史は「流れが重要」なんです。学校の先生をはじめとして,誰もが必ず言っていませんか?言っていますよね?なぜならそれが事実であり本当に重要だからです。ただの人名・事象名の丸暗記にはほとんど意味がありません。実際,近年のセンター試験ではただの丸暗記だけでは対応しづらい出題を工夫するようになってきています。そのことも踏まえて,「流れ(つながり)を押さえることが重要」だと改めて強調しておきます。
では,その流れとは何を指しているのでしょうか?簡単に言えば,それは一つ一つの出来事の「因果関係」のことです。「1517年,ルターが95か条の論題を提示し,宗教改革が始まった」のには理由があったからですよね。カトリック教会による贖宥状の販売という原因であったり,当時の教会(宗教)を絶対視する権威主義的風潮やカトリック教会の腐敗という背景があったからでしょう。また,それらの状況は古代ローマ時代にキリスト教が生まれ広がり,権威を確立するに至ったそれまでの過程があったから起こったわけですよね。
こうした無数の事象の因果関係を大まかに「流れ」といっているわけです。
ただの丸暗記ではなく,こうした「流れ(因果関係)」を自分の頭で理解・納得できた時って,世界史の勉強に限らず,とっても面白いものじゃないですか?「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので,結局受験勉強も一度何かのきっかけで面白いと思えてから,一気に成績が上がっていくものです。そしてそのきっかけになり得るのが「実況中継型」参考書だということです。代表的なものに,<世界史B講義の実況中継:青木裕司著:語学出版社>や<ナビゲーター世界史B:鈴木俊彦著:山川出版社>,<荒巻の新世界史の見取り図:荒巻豊志:東進ブックス>,<センター試験世界史Bの点数が面白いほどとれる本:茂木誠著:中経出版>などがあります。これらの難易度別の使い方は後半で詳説します。
入りとしては小説やマンガを読むような感覚で,単純に書いてあることを無意識に読んでいけばOKです。そして,ここでもう一つポイントとなるのが「一気に最後まで読まない」ということです。はりきりすぎて最後まで!といきなりやってしまうと大抵途中でくじけます。まずは「古代」だけ。次に「中世」だけ。あるいは,まずは「中国の王朝」だけ。
など,細かく時代やテーマを区切りましょう。そしてその区切った範囲について読み終わったら,すぐに次に入るのではなく,同じ範囲をもう一度読んでみましょう。今度は少し,赤字や太字などで強調されている部分に注目しながら。そしてそれが終わったらすぐにその範囲に該当する過去問を解きましょう。
ここがまた重要なポイントなんです。
②早いうちに過去問演習をしよう!
受験生が世界史対策でよくやるミスが,「まずは完璧に暗記をしてから,その後にじっくり腰を据えて過去問演習に取り組もう」というプランミスです。気持ちは分かりますが,実は非常に効率が悪いやり方です。最終的に皆さんは試験問題を解いて,高得点を取りたいんですよね。それなのにその試験では何が問われるのか・問われやすいのか(出題頻度),どういう風に問われるのか(出題形式),そこが曖昧なままで闇雲に暗記するのは効率が悪いと思いませんか?
まずは敵(試験)の情報を得ましょう。そのための最強の対策が過去問演習です。
センター試験から私大・国公立試験に至るまで,近年ではデータベースが発達し過去問がほぼ完全に公開され,しかも専門家が十分に分析・解説したものを容易に入手できますよね。例えば,赤本で有名な教学社からは<センター試験過去問研究 世界史B:教学社>が毎年出版されています。その他,有名予備校ごとにセンター試験過去問が出版されています。これをさっさと使わない手はありません。もちろん暗記もせずにいきなり演習をしたって手掛かりも何もなく解けるわけもありません。ですから,まずはある程度勉強をした後だと考えて下さい。その目安とは,①で述べたように,自分で区切った短めの範囲について参考書を二周読み終わった後です。そこですぐに演習(アウトプット)をし,答え合わせの際に一問ずつ参考書の該当箇所に戻りながら暗記(インプット)し直して下さい。その作業が終わったら,三周目に入りましょう。一度演習というステップを踏んでいるため,どこが試験で問われやすいのかが何となく分かっているはずです。そうすると,そこを読む時に人間は自然と意識します。「あっここ試験に出てたな」とか「試験に出てたあの人物はここで出てきたんだっけ」とか,少しずつ分かるようになるはずです。そしてそれが記憶に残っていくはずです。
闇雲に丸暗記!とやっていても,本当は必要がない(出題頻度としては非常に低い)ことにまで注力してしまいます。無駄な労力はできるだけ省きましょう。ただただ愚直に時間をかければ良いってわけじゃありません。努力も方向性を誤ると問題アリですからね!
③工夫して暗記しよう!
①・②の対策をしていってもやはりどこかで「受験対策上,暗記するしかない」ような部分は出てきます。そこは割り切って覚えてしまうしかありません。ただ,その際にも色々と工夫してみましょう。ここは特に「自己流」を発揮しやすいところです。他人にもオススメしたくなるくらいのスゴい暗記法を自分なりに作れれば勝ちです。ここでは一般的に効率が良いとされる暗記方法を紹介します。
(1)図で覚える!
ただ字面を見て覚えようとしても中々覚えられないものです。そこでまずオススメしたいのは「図を描く」ということです。その時の図とは,決して精巧なものでなくても良いんです。流れを示すように,事象と事象をや―で結んでみたり,□で囲ってみたり,人名や地名を付け加えてみたり。自分なりにフローチャートの形でまとめてみる,くらいで良いんです。自分で手を動かして書くということを含め,その過程が必ず印象に残ります。
(2)音やリズムで覚える!
いわゆる語呂合わせもこれに含みます。視覚以外の聴覚など,別の器官を利用して暗記してみましょう。中国の王朝の順番なども中学校の頃に「殷・周・秦・漢・隋・唐・宋・元・明・清」といったようなリズムで覚えませんでしたか?大学受験では当然もっと細かい分類が求められますが,要点はこれと同じです。また,その際には「何度も繰り返して口に出す」ことがポイントです。頭では覚えていなくても口がその感覚を覚えている,ということも少なくありません。重要事項だけでも,音やリズムで印象付けをしておくことで試験時にも頭の中に流れるようになりますよ!
(3)毎日必ず目に留まる場所に置いておく!
やはり暗記において必要不可欠なのは「繰り返し(反復)」です。テクニックというよりは強引な環境整備ですが,かなり有効なもので,それは毎日必ず一度は関わる場所に暗記用の教材を用意しておくということです。自分の机の前でも,ベッドの横でも,トイレの壁でもドアでも良いと思います。毎日数分間の暗記作業の繰り返しが一年間でも続けば相当量の暗記時間になります。その際に気を付けたいのは,あまり細かく詳しい内容(教材)は置かないようにするということです。このやり方のコツは,あくまで「勉強時間とは別の日常生活の一部で単純作業の繰り返しをする」ということです。
<応用編>
④オリジナルテキストを作ろう!
上記①~③のやり方で基礎を作りながら,同時にやっていくべきことがあります。それは「軸となる一冊に全てを集中させていく」ということです。①でオススメした実況中継型参考書は導入としては非常に優れていますが,欠点もあります。それはやはり分量(冊数など)が多くなりがちであるということと,全体の内容を整理整頓しにくいということです。
そこでそれとは別に「軸となる一冊」を用意しましょう。例えば,<時代と流れのつかめる用語問題集 世界史B:相田知史・小林勇祐共著:文英堂>のように重要語句を中心にまとめてある参考書であったり,<書き込み教科書 詳説世界史B:山川出版社>や<詳説世界史Bノート:山川出版社>のようにノート形式のテキストが良いでしょう。世界史の勉強を進めるにあたって,新たに気づいたことや演習をしていて何度も間違えたところなどをその一冊にメモしていくようにしましょう。そして定期的にそのメモ部分を何度も見返すようにしましょう。これを続けていくことで,受験直前にこれさえ見れば大丈夫,という自分専用のオリジナルテキストが完成します。また,知識の積み重ねというものを実感でき,それが自信にもつながるはずです。
⑤逆算した簡易計画を作ろう!
社会科の中でも特に世界史はその範囲が非常に広いため,その分勉強するのに時間がかかります。なので,①~④を丁寧にやり過ぎていると最終的に本番までに間に合わないといった最悪の事態にもなりかねません。ここのバランスは決して簡単ではないですが,勉強ペースには気を付けなければいけません。高得点を狙うのであれば,本番までに過去問演習を最低でも3回は繰り返すべきです。その課題を本番までに少々の余裕を持って終わらせるためにはどのくらいのペースで進めていくかを,簡単にで良いので計画しておきましょう。受験までの残り期間を約10か月と仮定すると,3か月程度で①~④の流れを一周することになります。センター試験対策ということであれば,十分実行可能なプランです。目標点や試験の種類によってもちろん変わりますが,必ず「逆算して」勉強を進めて下さい。
⑥志望校の出題傾向を捉えた集中的な対策を!
センター試験の対策であればもちろんセンター試験の過去問演習が最重要です。やる分がなくなるほど過去問をやり尽したのであればセンター試験の予想問題集をやっても良いと思いますが,あくまで優先は過去問です。本試験だけでなく,やや難易度が高い追試験まで解くとより力がつきます。
私大・国公立二次対策であれば,受験する大学の過去問演習が最重要です。特に学部ごとに試験内容が異なる大学では,出題傾向にかなりの差がありますのでその学部の過去問を最優先して解きましょう。もちろんそれが終われば他学部の過去問を解き,それも終われば他大学で傾向が類似した問題を解くなどの対策が有効です。
また,難関私大や国立二次になると,試験に論述問題が含まれることがほとんどです。その対策は何といっても「論述すること」です。過去問を中心にして,徹底的に書きまくることです。やはり難易度が高いため,つい後回しにしがちですが,早くから対策を始めなければ,一朝一夕で「得点できる解答」を作る力はつきません。そして書いた答案は必ず先生に添削してもらいましょう。模範解答を頼りに自分で丸付けをするのはオススメしません。やはり専門家に,必須語句(キーワード)が出ているか,その使い方は適切か,文体は正しいか,説得的な文章になっているかなどをチェックしてもらう必要があります。なので,論述対策が必要な人は早いうちに先生に相談しておくことをオススメします。
◆3 世界史の勉強法(項目別)
ここでは世界史の項目別学習のコツを伝授します。先に述べた勉強法は世界史学習の全体的な対策が中心でしたが,ここではもう少し具体的な分野別の内容に沿って説明します。
<分野別勉強法>
①通史対策
日本史も含め,歴史の勉強において中核となる部分ですよね。しかし,ここで日本史との違いがはっきりと出てきます。日本史の場合は基本的には日本国内のことを,時代ごとの権力主体の政策に沿って勉強していきますが,世界史では一国内のことだけで完結する話がほぼありません。もちろん日本史でも対外関係史は欠かせないものですが,教科書等でもあくまで日本を中心に他国を位置付ける形で記述されています。噛み砕いて言ってしまえば,日本史の場合は日本が主役ですが,世界史には主役らしきものは出てこないということです。また,日本史の場合は扱う地域の範囲が狭い分,かなり深い部分まで勉強することになりますが,世界史では扱う地域の範囲が格段に広いため,比較的浅めな部分を扱います(もちろん難関私大や難関国立大学の二次試験ではこの限りではありませんが)。
こうした特徴を踏まえ,世界史の通史の対策はどのようにすれば良いのでしょうか?それはズバリ「タテとヨコのつながりを意識して広く浅く勉強する」ということです。
まず「タテの勉強」というのは,ある地域について時代を追って勉強するということです。例えば,中国史という形で,古代の中国王朝から現在の中華人民共和国に至るまでの編年史を勉強するということです。それに対して,「ヨコの勉強」というのは,ある時代について世界全体の様子を勉強するということです。例えば,14世紀,ヨーロッパでは英仏百年戦争が始まったり,ルネサンスが広がり始めていた。中国では朱元璋によって明という王朝が興っており,日本では南北朝の動乱の只中であったが,それが治まったのち,明との交渉によって勘合札を用いた貿易が始まった,など同じ時期の世界全体の様子を(できる限り国・地域同士を結びつけながら)勉強するということです。時代ごとに世界地図を俯瞰するわけですね。
これらを交互にやるようなイメージです。まず古代のヨーロッパ,中国,アフリカ,インドのように主要地域ごとにタテに勉強し,次に古代の世界全体ということでヨコに見ていくことでそれぞれを結びつけていきます。ヨーロッパの古代~中世まで一気にやるなど,タテをもっと長めにやっても良いですが,あまりタテの勉強に偏り過ぎないように注意しましょう。特に大航海時代以降など,世界が一体化し始める近代になると,タテの歴史(各国史)よりもヨコの歴史(対外関係史)の方が重要になってきます。常に世界地図をひいて眺めてみるという習慣をつけておきましょう。
②文化史対策
文化史は単語だけでの情報が特に多いため,苦手とする受験生が多い分野です。絵画・文学・音楽・建築など,世界史では文化とくくられてかなり幅広い内容を勉強しなければなりません。ただここも闇雲に暗記しようとすると面白くない,効率が悪い,という悪循環となってしまいますのでポイントを押さえた暗記をしましょう。
最大のポイントは「いつの時代の人物・作品かを明確にする」ということです。実は結構受験生が見落としがちな部分なんですが,センター試験をはじめとして,かなり出題率が高いことなんです。文化史の勉強といえば,例えば,「『史記』は誰の作品か」「司馬遷」のように,人名と作品名を一致させるという一問一答形式を想像しがちです。もちろんそうした出題もありますが,それ以上に多いパターンが時代を問う形式なんです。例えば,「『史記』が書かれたのはいつの時代か」ということです。それがセンター試験であれば,「秦の時代に皇帝の業績をまとめた『史記』が書かれた。○か×か。」「×(正しくは漢代)」のような形で問われやすいわけですね。このことを踏まえると,文化史の対策はそれだけで独立したものとして勉強するのではなく,必ず「通史と連動させて勉強する」べきです。難関大学になればなるほど,こういった流れの中に文化史を位置付けるという観点が求められます。
③年号・地図対策
通史・文化史対策の内容と重複しますが,世界史学習では欠かせない部分です。
まず年号については,例えば「紀元前367年,リキニウス=セクスティウス法制定」のように,正確に覚えておくに越したことはないです。通史において核となる年号については,全体編でも伝授したような暗記方法などを駆使して正確に覚えておきたいところです。しかし,世界史上の全ての年号を暗記するのは不可能ですし,効率が悪いわけです。ではどうすれば良いのでしょうか?…それは「大枠を(で)覚える」ということです。
具体例として,先のリキニウス=セクスティウス法について説明します。何度も強調した通り,世界史で重視されるのは,事象の単なる丸暗記ではなく,流れやつながりです。そうすると,この法律については「紀元前367年に制定された」こと以上に,この法律が「古代の共和政ローマにおいて,特権階級であった貴族に対する平民による権利獲得闘争の過程において制定された」ということが重要なわけです。そうすると,時期的には共和政期(紀元前6世紀~紀元前1世紀頃)だとまとめられます。その他にも,十二表法やホルテンシウス法などの制定がありますが,いずれも本質的には平民の権利獲得の過程であるという観点から同じ時期であると関連付けて覚えることができます。これが「大枠を(で)覚える」ということです。また,このことは世界史をヨコで勉強していく際にも重要です。同じ時期の世界の各地域の様子を比較するにあたって,例えば,中国では1206年にクリルタイでテムジンが大汗に選出されチンギス=ハンとなり,ヨーロッパでは1241年にワールシュタットの戦いがあり,イスラム世界では1258年にアッバース朝が滅び~…,と細かくやっていくと間違いなくパンクします。そうではなく,大枠を押さえるんです。「13世紀はモンゴル族が世界を席巻していく時代であり,その中で上記事象が起こった」という風に。センター試験であれば特にこの傾向が強いです。というより,細かい年号は覚えていなくても解けるような仕組み(出題方法)になっています。ただし,私大受験では直接的に年号を問うてくるものもあるため,少々気を付けなければいけません。そこは各大学の出題傾向を分析した上で対策をしましょう。
次に地図対策です。地図を利用した出題はセンター試験・二次試験問わず,頻出で定番ではありますが,実はこれはそもそも独立した分野として勉強するものではありません。通史を勉強する過程で必ずセットで覚えていくべきものです。逆に,地図を使って重要事項を整理整頓するということが効率の良い勉強法の一つなんです。これはかなりオススメします。参考書や資料集などに年代ごとの各国の勢力図のような地図が必ずついていると思います。ただ,ほとんどの場合,情報が詳し過ぎ,多過ぎます。なので,自分で簡単な地図を描いてそこに自分なりに重要だと思う部分だけを書き込んでいきます。白地図を使うのも良いと思います。いずれにせよ,自分でまとめ加工した地図を作ることがコツです。
<大学別勉強法>
はじめに述べた通り,世界史には受験上のメリットがあります。最大のメリットは何といっても「使用可能性が高い」ということです。受験したい大学・学部の受験資格として,どの科目でもOKというわけではありませんよね?例えば,文系の私大受験をしようと思った時に募集要項をチェックしていくと,地理では受験できない,なんてことはよくある話です。しかし世界史は違います。私大受験では大半が受験可能科目になっており,さらに国立大二次試験では外国語大学や外国語学部などでは世界史が必修となっている大学もあります。使用可能性で言えば,日本史は同等ですが,地理や公民と比べると格段に高いです。受験期には志望校が変わることも少なくありませんが,世界史にしておけば急な変更にも対応しやすい,つまり,つぶしがきくわけです。
このことを踏まえ,二次試験まで含めた受験で世界史を使う人はかなり多いと思いますので,続いては世界史で受験するにあたって,レベル別(志望校別)という形でどういう対策をすべきかを紹介したいと思います。
①センター試験レベル
まずは基本的な流れを押さえなければなりません。特にセンター試験では,単なる一問一答的な問いよりも流れや時代把握を問うような問題が多いです。したがって,まずは先に紹介したような,<世界史B講義の実況中継:青木裕司著:語学出版社>,<ナビゲーター世界史B:鈴木俊彦著:山川出版社>,<荒巻の新世界史の見取り図:荒巻豊志:東進ブックス>,<センター試験世界史Bの点数が面白いほどとれる本:茂木誠著:中経出版>など話し口調での説明となっている,流れを重視した参考書で勉強すると良いでしょう。「正直世界史が大キライで,何からやれば良いのか全く分からない…」という人には<漫画版 世界の歴史:集英社文庫>を使ってまずは世界史に対するアレルギーを取り除くのが手っ取り早いと思います。
次に,必ず演習をします。センター試験特有の四択や六択の出題形式に慣れるためには,<センター試験過去問研究 世界史B:教学社>や<センター試験への道 世界史:山川出版社>などの過去問の演習がベストです。
その過程で必ず作ってほしいのがオリジナルテキストでしたよね。これも先に紹介した通りですが,<書き込み教科書 詳説世界史B:山川出版社>や<詳説世界史Bノート:山川出版社>など,知識全体を整理整頓し,自分で書き込めるようなタイプの教材が使いやすいです。また,用語をより確実に暗記するための補足として<世界史B一問一答 完全版:斎藤整著:東進ブックス>などを併用すると良いでしょう。
②~私大(日東駒専・産近甲龍)レベル
出題形式はマーク・記号などの選択問題がメインですが一部記述問題があります。私大なので,教科書範囲を逸脱したマニアックな問題も散見されますが,基本的にはセンター試験+αくらいのレベルだと考えておいて下さい。このレベルの試験で7割を目指す目安としては,センター試験で確実に8割以上取れるくらいの力をつければ良いでしょう。したがって,適切な参考書・問題集も①と同様です。使う教材は同じでも,そのやり込み量を増やすイメージです。ただし私大の場合,センター試験よりもやや細かい情報を問うてくることが多いため,勉強の過程では年号や人名・地名などを意識して覚えるようにしておきましょう。その際,教科書に載っていない難解な用語を調べるツールとしては,<世界史B用語集 改訂版:山川出版社>を活用しましょう。分からないことはすぐに調べてメモを残すという習慣もつけましょうね。
また,センター試験対策ではセンター試験過去問を使いましたが,私大の場合は当然<大学入試シリーズ(赤本):教学社>のような大学別の過去問を使って演習しましょう。
③私大(MARCH・関関同立)レベル
②よりも難易度が上がります。センター試験9割を目指すような勉強が必要です。加えて,記述式の出題が増えますので,覚えているだけではなく書けなければいけません。中国史の場合,日本史よりも難しい漢字が出てくることもありますので,書けるようになるまで十分に練習しておきましょう。適切な教材はまずは①と同じもの,加えて②と同様に,用語集や大学別過去問が必須です。このレベルの大学になると,かなり高度な内容が出題されますので絶対に欠かせません。あとは特別なことをやるというよりは,これらの参考書・問題集を何度も何度も繰り返して徹底的にやり潰す,というこだわりが重要です。
④上位私大(早慶上智)レベル
③よりもさらに難易度が上がります。センター世界史であれば満点を目指すくらいの勉強が必要になります。記述式の出題はもちろん,論述式の出題も散見されますので,知識を持っているだけではなく,それを吐き出す(表現する)力もつけなければいけません。もちろん土台作りとしては,①~③までで使ってきた参考書・問題集をやり込むことになりますが,それらに加えて<実力をつける世界史100題 改訂第3版:Z会>のような難易度の高い問題集を使うことをオススメします。これを徹底的にやり込めば,難関私大であろうと十分に対応できるだけの力がつきます。ただし,難易度は高く分量も相当多いため,軽い気持ちでやり始めてはいけません。受験直前期に最後の総まとめでやろうという分量でもありません。必ず逆算した計画にもとづいて,ある程度の期間をもってやり込むようにして下さい。この問題集に限りませんが,参考書・問題集の類は中途半端にやり残したという状況が最も良くありません。必ずやり切るようにしましょう。
⑤国公立大(旧帝大・一橋大等)二次レベル
最難関レベルです。私大受験と大きく違うのは出題方式がほとんど論述式であるという点です。もちろん東大・京大であっても,穴埋めや選択などの単答問題はあります。ただ,配点のほとんどはやはり論述問題です。これに対応するためには,まずは①~③までで使ってきた参考書・問題集をやり込むことになりますが,特に過去問を使った論述対策が必須です。先述した通り,早いうちから先生などに添削をしてもらう仕組みを作っておいた方が良いでしょう。また,論述の参考になるのが実は「教科書」です。全く世界史が分からない人にとってはあれほど使いにくい教材はないかもしれませんが,世界史が分かるようになってきた人や興味・関心を持っている人にとっては最高に優れた教材です。日本を代表する世界史の専門家が執筆しているため,表現は高校生向けに易しく書かれてあるものの,非常に奥の深い記述ばかりです。国公立大二次試験の論述対策をする時には必ず手元に置いて,表現の仕方などを参考にするようにしましょう。
◆4 世界史の大学レベル別オススメ参考書・問題集
①基礎~日東駒専・産近甲龍レベル
出題形式はマーク・記号などの選択問題がメインですが一部記述問題があります。簡易な問題も多いですが,私大なので,教科書範囲を逸脱したマニアックな問題も散見されます。したがって,以下に挙げる参考書で基礎をじっくり押さえつつ,問題集でやや発展的な演習を積むと良いでしょう。




世界史B講義の実況中継:青木裕司著:語学春秋社
インプット
有名講師の講義を再現した話し口調で構成された参考書。歴史の流れを重視した構成で,世界史を大局的に捉えるための導入書としてベスト。分量は比較的多め。

荒巻の新世界史の見取り図:荒巻豊志:東進ブックス
インプット
話し口調で歴史の流れを説明した参考書。難易度は易しめなので,世界史の土台を作るのに最適。地図の掲載も多いため,資料集などがなくても勉強を進めやすいです。

書き込み教科書 詳説世界史B:山川出版社
インプット
『詳説世界史』の本文そのままで,穴埋め形式で知識を整理していく参考書。ページ下段に解答があり,効率良く進めやすい。地図や資料も豊富に掲載されており,知識の体系化に役立ちます。

詳説世界史Bノート:山川出版社
インプット
文章形式ではなく,表などで整理された内容に穴埋め形式で知識を整理していく参考書。余白が多いため,追加で書き込みをしたい時にも便利。やや細かい用語まで扱っています。

時代と流れで覚える! 世界史B用語 (シグマベスト)
インプット アウトプット
全ページにわたって,基本的には左ページには単元の内容をまとめた表や関連する地図・資料,右ページには歴史の流れをまとめた簡易な文章,という分かりやすい構図です。要所が穴埋め形式になっており,知識のアウトプット用としても使えます。

世界史B一問一答 完全版:斎藤整著:東進ブックス
アウトプット
単元ごとに頻出用語が一問一答形式でまとめられています。頻度が★印で表現されており,強弱をつけた暗記がしやすいです。量も上記私大対策としては十分です。

世界史B一問一答 ターゲット4000 改訂版:上住友起著:旺文社
アウトプット
教科書レベル基本問題1,160,中堅私大・センターレベル標準問題1,630,難関大レベル応用レベル1,210という3段階で構成。自分の志望校に合わせた効率的な勉強ができます。要所に地図や語呂合わせも収録されており,暗記のための工夫が凝らされています。




ナビゲーター世界史B:鈴木俊彦著:山川出版社
インプット アウトプット
ナビという形で話し口調で歴史の流れを説明した参考書。導入向き。別冊として「ポイント・チェック」が付いているので,知識のアウトプット用としても使えます。
②基礎〜MARCH・関関同立・地方国公立レベル
難易度が上がります。センター試験9割を目指すような勉強が必要です。加えて,記述式の出題が増えますので,覚えているだけではなく書けなければいけません。以下に挙げる参考書をベースとして,応用力をつけるために以下に挙げる問題集で演習を積みましょう。




世界史B講義の実況中継:青木裕司著:語学春秋社
インプット
有名講師の講義を再現した話し口調で構成された参考書。歴史の流れを重視した構成で,世界史を大局的に捉えるための導入書としてベスト。分量は比較的多め。

時代と流れで覚える! 世界史B用語 (シグマベスト)
インプット アウトプット
全ページにわたって,基本的には左ページには単元の内容をまとめた表や関連する地図・資料,右ページには歴史の流れをまとめた簡易な文章,という分かりやすい構図です。要所が穴埋め形式になっており,知識のアウトプット用としても使えます。

関東難関私大世界史問題集:今泉博・仮屋園巌・津野田興一編:山川出版社
アウトプット
いわゆるMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政大)やその他早慶など関東の有名私大の過去問をベースに構成された一冊。一校だけではなく,関東の複数校を受ける受験生に特にオススメです。別冊になっている解答・解説で細かい知識の定着を図りましょう。

関関同立世界史問題集:黒河潤二編:山川出版社
アウトプット
いわゆる関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館大)の過去問をベースに構成された一冊。一校だけではなく,関西の複数校を受ける受験生に特にオススメです。別冊になっている解答・解説で細かい知識の定着を図りましょう。

世界史B標準問題精講:松永陽子著・斎藤整監修:旺文社
アウトプット
中堅~難関私大の問題を中心に,単元ごと・難易度ごとにバランス良く問題が掲載されています。問題のすぐ後に解答・解説があり,補足情報も載っています。難易度はやや高めで分量も少なくはないので計画的に進めましょう。

大学入試シリーズ(赤本):教学社
アウトプット
二次対策として定番のシリーズ,いわゆる赤本。志望校別の対策としては何年か分の問題が載っているため,最も適しているものと言えます。
③基礎〜早慶上智・旧帝大レベル
さらに難易度が上がります。センター世界史であれば満点を目指すくらいの勉強が必要になります。記述式の出題はもちろん,論述式の出題もありますので,知識を持っているだけではなく,それを吐き出す(表現する)力もつけなければいけません。以下に挙げる参考書をベースとして,応用力をつけるために以下に挙げる問題集で演習を積みましょう。




世界史B講義の実況中継:青木裕司著:語学春秋社
インプット
有名講師の講義を再現した話し口調で構成された参考書。歴史の流れを重視した構成で,世界史を大局的に捉えるための導入書としてベスト。分量は比較的多め。

時代と流れで覚える! 世界史B用語 (シグマベスト)
インプット アウトプット
全ページにわたって,基本的には左ページには単元の内容をまとめた表や関連する地図・資料,右ページには歴史の流れをまとめた簡易な文章,という分かりやすい構図です。要所が穴埋め形式になっており,知識のアウトプット用としても使えます。

関東難関私大世界史問題集:今泉博・仮屋園巌・津野田興一編:山川出版社
アウトプット
いわゆるMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政大)やその他早慶など関東の有名私大の過去問をベースに構成された一冊。一校だけではなく,関東の複数校を受ける受験生に特にオススメです。別冊になっている解答・解説で細かい知識の定着を図りましょう。

世界史B標準問題精講:松永陽子著・斎藤整監修:旺文社
アウトプット
中堅~難関私大の問題を中心に,単元ごと・難易度ごとにバランス良く問題が掲載されています。問題のすぐ後に解答・解説があり,補足情報も載っています。難易度はやや高めで分量も少なくはないので計画的に進めましょう。

実力をつける世界史100題 改訂第3版:Z会
アウトプット
難関大学の問題を中心に,難易度の高い問題を100題にまとめる形で構成されています。別冊の解説はかなり詳しいので,演習+解説熟読という流れを繰り返せば,相当な実力がつきます。ただし,難易度・分量ともにかなりハイレベルなので早いうちから手をつけるようにして下さい。

大学入試シリーズ(赤本):教学社
アウトプット
二次対策として定番のシリーズ,いわゆる赤本。志望校別の対策としては何年か分の問題が載っているため,最も適しているものと言えます。
※東大・京大・一橋大レベルであれば,それぞれ<大学入試シリーズ(赤本):教学社>
から<○○大の世界史>という形で10年以上の過去問が収録された特別版がありますので,必ずやり込みましょう。これらの大学はほとんどが論述問題なので,相当量の演習をこなさなければ合格点を取れません。このレベルの問題集は解説もこの道の最も有名な講師が執筆しているので,じっくりと腰を据えて取り組めば相当の知識や考え方を吸収できます。
英語の勉強方法
英語は理科や数学に比べて選ぶ参考書、問題集を間違えなければ、独学、参考書だけで偏差値を上げて合格することが可能な科目です。
独学で勉強する人は是非これと“志望校別参考書、問題集ルート”(参考書ペディア)を読んでください。
英語の偏差値を上げたいと考えている生徒はとても多いですが、その一方で、独学で偏差値が上がらないという生徒がいることも事実です。どのように勉強すれば成績を上げることが出来るのか、その一点にのみ焦点を当てて、具体的な勉強方法を説明します。成績が伸びないと悩む生徒も、正しい勉強法である程度の勉強時間を確保することが出来れば、必ず成績は上がります。
英語の基礎固め
英語を勉強するうえで大切なことは、「基礎」です。基礎にも種類がありますので、ここでは2種類に分けて説明していきます。誰もが絶対避けて通れない必ず勉強するべき基礎を「英語の基礎固め1」とし、一方、時間のある人はやっておいたほうがよい基礎を「英語の基礎固め2」とします。基礎固め1は、英単語、英文法、長文読解の3つの柱から成り立っています。この3つの柱がしっかりしている人ほど、模試や試験で安定して高い偏差値を獲得することが出来ます。この3つの柱がなぜ大切なのか、またどのように勉強すればよいのかをそれぞれ説明いたします。
1. 英単語
英単語を勉強するべき理由
英単語は受験生ならば、避けては通れない第一の関門ということが出来るでしょう。しかし、最近の受験生は、単語などやらなくとも良い成績が取れると思い込んでいて、避けてはいけない門を避けてしまい、受験のゴールから遠ざかっているような気がします。考えてみれば、英語は勉強すべき科目である前に、もともとは言語です。日本語と同じような言葉なのです。あたりまえのことですが、なぜ日本人が日本語を話すことが出来るのか考えみましょう。日本に長く住んでいるから、というのももちろんありますが、よく考えてみると多くの単語を知っているからです。日常で話すような言葉なら、誰もがその意味を知っています。例えば、パンダという言葉を聞くと、頭の中で白と黒のユニークな姿の動物が浮かんでくることでしょう。また、太陽と言えば光る球体というふうに頭の中でその意味をなんとなく理解できていると思います。では、英語に関しては、そのように単語の意味やイメージを押さえておかなくても良いのでしょうか?Inquireとdifferentという単語がわからないのに、let’s inquire about something in many different places.とい文章を訳すことが出来るでしょうか。もちろん、文法も勉強する必要はありますが、まずは単語なのです。英語だからと言って、単語の勉強をしないで、いきなり長文の勉強をしても理解できるはずがありません。言語を覚えるときに、まず覚えなければならないことは「単語」です。Inquireという単語を見たら、尋ねるという意味が出てくること。つまり、1つの単語を見たら1訳が出てくることを目標にしましょう。1つの単語の意味すら分からないのに、数千語もある長文を読めるということはあり得ないのです。最初のうちはしっかりと時間をかけて単語を覚えるようにしましょう。
大学受験で必要な英単語数はいくつ?
大学受験で必要な英単語数は、受験校のレベルによって変わってきます。日東駒専、産近甲龍など偏差値40後半~55ぐらいの大学を目指す人は2000語もあれば十分です。GMARCH関関同立と言われる偏差値60程度の大学、または地方の国公立大学を目指す人は、2500~3000語が目安になります。
そして、私大の長とされる早慶上智を目指す人、また、国公立でも上位とされる旧帝大を目指す人は、4000語以上が目安になります。もちろん、学部学科によってその語彙数は変わってきますが、早慶上智や旧帝大クラスとなると、一般的な大学受験の単語帳だけでは、歯が立ちませんので、レベルの高い単語帳をプラスして覚えると良いでしょう。ただし、どのようなレベルを目指していても、大切なのは基礎です。しっかりとした家を建てるためには、土台を固めなければいけません。英語も同じで、基礎の単語も覚えていないのに、発展レベルの単語帳をやっても、家は崩れてしまいます。まずは、2000語をしっかりと頭に入れましょう。そうして、次は2500語を目指すと言った風に、少しずつレベルアップしていくことが理想です。
単語のポイントは「1秒で」
大学受験の単語数はとても多いために、覚えるのに時間がかかると思い後回しにしてしまう生徒が多いですが、それだけは絶対にしてはいけません。単語が完璧に頭に入るまでに、最低3か月はかかると言われていますが、その理由を知っていますか?単語は覚えたら終わりではないのです。完璧に覚えるというのは、「1秒以内で日本語訳が答えられる」ということです。大学入試では、長文読解を出題する大学がほとんどですが、数千語にもわたる膨大な数の長文が出題されます。それにもかかわらず、「えっと、この単語はinquireだから、えっと、あっ尋ねるか!」などと数秒もかけて考えていては、試験時間内に読み終えることは絶対にできないでしょう。だからこそ、何度も繰り返して、inquireと言ったら「尋ねる」とすぐに言えるようにすることが完璧に単語を覚えるということなのです。(曖昧に覚えたら終わりということなら3か月もかかりません。)ここまでしなければならないからこそ、早めに単語に取り掛かりましょう。受験生なら夏までに単語を覚えていないとかなり厳しい状況に追い込まれてしまいます。
効率よく単語を覚えるためには?
では、どのようにしたら早く効率的に覚えることが出来るのでしょうか。まず始めに申し上げておきたいことは、単語を覚えるために「楽をして、簡単に覚える方法」など絶対にないということです。巷では、楽に簡単に覚えるという参考書が多く書店に並んでいますが、そのどれもが簡単な方法ではありません。受験に必要な数千語もの単語が本当に楽に一瞬で覚えられるのならば、ノーベル賞を取っていることでしょう。みなさんに覚えておいて欲しいことは、単語に関して、いや英語に関して言えることは「継続は力なり」ということです。すぐに偏差値が上がる方法などはありませんが、正しい勉強法で継続することで、必ず偏差値を上げることが出来ます。毎年、受験生を見ていると合格するためには、勉強の才能よりも何よりも、「努力できる根性」が必要ということを実感します。「病は気から」ということわざがありますが、同じように「勉学も気から」だと思います。
効率の良い単語学習の方法
単語を勉強することで一番大切なことは「継続」することです。受験当日までに、膨大な量を覚えなければならないので、常に継続することが求められます。その上で、効率よく単語を覚える方法をご紹介します。(ただし、楽にすぐ単語を覚えることが出来る方法ではないので、ご注意ください。)その方法は、「回転数」を上げることです。回転数とは聞きなれない言葉だと思いますが、簡単に言うと「素早く繰り返し見ること」です。良く単語を書いて覚えるという人がいますが、これは時間の無駄になりますので、今すぐにやめたほうが良いでしょう。たった一つの単語を書いている間に、10数個の単語を見ることが出来ます。単語は時間をかけずに素早く繰り返すことで、効率よく覚えることが出来ます。もちろん書くことで、五感を使うことになり、一つ一つの単語を印象付けることができるというメリットもありますが、やはり、受験生の時間は限られていますので、書いている時間はないでしょう。そう考えると、時間をかけずに覚えることのできる「見る」方法のほうがよいということが出来ます。もう少し具体的に説明していきます。まずは、その日の目標を決めます。例えば、100個覚えるといった具合です。ここからがポイントです。そうして、目標数を定めたら、それらの単語を1単語1秒で見ていきます。100個の単語を1単語1秒で見るとして、一周するのに何秒かかるでしょうか。100個×1秒なので、100秒かかりますね。ここで問題です。1周するのに100秒しかかからないけれど、1回単語を見ただけで暗記することは可能でしょうか?もちろん、不可能です。だからこそ、1周ではなく、10周から20周します。記憶力に自信がないという人でも20回も単語を見れば、ある程度は頭に入ってしまいます。もちろん、それよりも早く覚えられるという人は、回数を減らしても構いません。また、20回しても覚えられないという人は、それよりも回数を増やしても良いでしょう。20周してもかかる時間は、1周100秒×20周なので2000秒です。つまり、1時間程度しかかかりません。また、この方法は復習にも効果的なのです。前日分の復習をする際には3周から5週もすれば十分ですので、時間にすると300~500秒しかかかりません。今回は、例として一日100個ペースで計算しましたが、3000語の単語帳を覚えるとしたら、わずか一か月で覚えきることが出来ます。ただし、注意するべきこととしては、1単語1秒で見るだけなので、1単語につき意味は1つでいいです。Runならば、走るだけということです。1つ以上覚えようとすると時間がかかってしまいます。その時間は他の教科の勉強に当てたほうが良いでしょう。また、単語を完璧に覚えるゴールは「1単語1秒で日本語訳!」ということがポイントとなりますので、受験が終わるまでは単語帳を終えたとしても定期的に復習することが大切です。
おすすめの参考書
レベル1中学英語 基礎固め

システム英単語中学版
インプット
例文を使って覚えられます。簡単なところから順に勉強できるので無理なく基礎から覚ることが出来ます。
レベル2高校基礎レベル~日東駒専・産近甲龍まで
全部する必要はありません。以下のおすすめ単語帳から1冊を選んで完璧にしましょう。
英語はなによりも基礎です。以下の単語帳を完璧にすることから、始めてみましょう。難関レベルに早く移りたいという人も、まずは以下の単語帳を完璧にしてから、難関レベルに移ることを強くおすすめします。

英単語ターゲット1900
インプット
ターゲットは標準的な単語帳です。この一冊で基礎を徹底することが出来、上位大学の懸け橋にもなる、非常に幅広いレベルの単語帳です。また、最近ではトレードマークともいえる犬のイラスト以外にも、おしゃれなイラストの物も販売しています。

データベース3000
インプット
データベース3000は基礎を徹底して勉強できる単語帳です。基礎と言っても、低くても日東駒専レベルに対応しているほかに、MARCHの下位層ならこれで十分という場合もあります。まずは基礎を、という人におすすめです。

システム英単語BASIC
インプット
システム英単語が難しいなと感じればBASICを使うことをお勧めします。
この1冊を完璧にすればセンターレベルまでなら十分対応できます。
レベル3高校基礎レベル~GMARCH・関関同立 地方国公立レベルまで

システム英単語
インプット
システム英単語はコロケーションと言って、単語単体で覚えるのではなく、短い短文を使い、覚えやすくする工夫がなされています。センターまでなら2章までで十分と言われています。4章まで覚えることが出来れば、早慶上智の懸け橋となることも出来る非常に実用的な一冊です。
(4章も完璧にすれば早慶、旧帝大にも対応できます。)
レベル4 早慶・旧帝大レベル
基礎から標準レベルの英単語はある程度(8割)覚えたという人で、難関校受験を考えている人はこちらに進みましょう。ただし、それらと並行して基礎レベルの単語帳の復習も忘れてはいけません。

DUO3.0
インプット
DUOは、大学受験だけでなくTOEICの対策にも使える実用的な単語帳です。システム英単語のように、コロケーションのような短文が載っていますが、こちらのほうがレベルは高いです。リスニング学習用のCDも別売りになっているので、受験でリスニングがある人は利用してみると良いかもしれませが、センターレベルとはかけ離れているので、難関校を受ける人向きです。

英検準一級 でる順パス単
インプット
英検準一級用の参考書ですが、早慶を受ける人でこの単語帳を使っている人は多いです。基礎でカバーしきれない単語を抑えてくれるために、難関校受験を考えている人は良いかもしれません。DUOと比べると、こちらのほうが大学受験によく出る単語を扱っています。
2.英文法
英文法を勉強するべき理由
英文法を勉強する理由は、2つあります。まず1つは、入試で「英文法」として問題が出題されるからです。英文法の問題は知識問題のために、覚えておけば解ける問題です。ここで点数を落としてしまうと非常にもったいないです。受験の勉強のコツは、勉強すれば解ける問題で点数を落とさないことです。これが偏差値を上げる一番の近道になります。2つ目は、長文読解のためです。単語を知っているだけでは、残念ながら長文を読むことは出来ません。文法は、文のルールを理解することで、より早く外国語を習得することが出来るツールなのです。これら2種類の文法(知識としての文法と長文読解用の文法)はそれぞれがとても大切ですが、これらをきっちりと分けて勉強することが重要です。
効率の良い英文法勉強法
効率の良い文法の勉強法としては、まず知識の英文法を覚えてしまうことです。どのような参考書で知識を詰めればよいかは、後述します。その後に、長文読解のための英文法を覚えるのが良いでしょう。両者をいっぺんに勉強してしまうと、どちらを勉強しているか混乱してしまうことがあります。知識の英文法の勉強のコツは、とにかく問題を解くことです。このような問題は、出やすい問題がある程度決まっています。センター試験で、英文法の問題は毎年出題されていますが、いずれも過去に出題されたことのある、似たような定番問題です。数ある問題をこなすうちに、どのような問題が出やすいのかわかってきます。また、単語と同じように、文法も何度も繰り返すことで、記憶に残りやすくなるのです。長文読解のための英文法は、長文読解のところで説明します。
おすすめの参考書 英文法編
レベル2高校基礎~日東駒専・産近甲龍レベルまで


山口英文法講義の実況中継
インプット
山口英文法講義の実況中継は、仲本の英文法俱楽部をもっと丁寧に、より詳しくしたような参考書です。アウトプットとなる問題はほとんど含まれずに解説が中心となっているので、終わり次第すぐにNext Stageなどのアウトプットタイプの問題集に取り掛かりましょう。ただし、分量が少し多いので、仲本よりも詳しく英文法を勉強するという人のみ、おすすめです。
レベル3英語基礎からGMARCH関関同立早慶旧帝大全て対応レベル

総合英語フォレスト
インプット
この参考書はアウトプット型の問題集を解いて、わからない時に辞書のように使うことをお勧めします。少し問題も載っていますがこれだけ使うと少し苦痛かもしれません。
3.長文読解
長文読解を勉強するべき理由
長文読解を勉強する理由は、ほとんどの大学が入試で長文読解をメインとして出題するからです。センター試験では200点満点中約140点分が長文の問題ですし(短文、対話文も含みます)、他のどのような大学でも長文読解を中心に出題しています。このような理由で、長文読解は必ず勉強しなければいけないのですが、よく失敗する受験生の例を挙げます。それは「単語と文法がしっかりと理解できていないのに」長文読解を勉強している受験生です。長文読解とは、大量の英文を読むことです。そのためには、単語と英文法の知識が必要不可欠になります。単語と知識としての英文法が英語の土台になるということは前述しているのでこれ以上は書きませんが、その土台をどれだけ固めることができるかで、これから偏差値をどれだけ伸ばせるのかが決まってきます。必ず早いうちに土台をしっかりとさせましょう。では、「長文読解用の文法」について説明していきます。
長文読解用の英文法
単語を理解することで、文章の意味をなんとなく理解することは出来るかもしれませんが、それだけでは長文を読むことは出来ません。英語には文型と呼ばれる5つの型があります。高校1年生で習うSVやSVCなどのことです。初見の文章を瞬時にどの型にあてはまるのかを見抜き、理解することによって、長文を正確に読むことが出来ます。そのようなトレーニングができる参考書もあるので、後述します。
長文読解に求められる一番の力は「速読力」
最近は、パソコンやITなどがさかんになってきたために、情報過多社会と言われることがあります。インターネットが普及したおかげで、一日に得る情報量は以前とは比べ物にならないほどになりました。そのような時代になっているからこそ、大学入試問題も以前とは大きく変化しました。以前の大学入試の英語の問題は「精度」が要求されていました。難しく、日本語に直してもよくわからないような英文を日本語に訳すような問題です。しかし、今の入試問題は「速読」にスポットが当てられています。文章そのものはさほど難しくはないですが、その量はとても多いです。初めてセンター試験の英語長文の長さを見た受験生は、とても驚くことでしょう。
「速読力」を身につけるためには
速読力を身につけると言っても、ななめ読みや飛ばし読みなどをする必要はありません。初めのうちはじっくりと長文問題に取り掛かり、次第に少しずつ速くしていきましょう。錆びてしまった刀を少しずつ研いでいくイメージです。時間はかかりますが、じっくりと研いでいくことで、のちに名刀と言われるほどの刀になります。そのようなプロセスで、速読力を身につけていけばよいのです。速読だからといって、ただ速く読むだけではその技術を磨くことは出来ません。まず精読です。じっくりと文型を理解し、一文一文の訳もきっちりと取っていく、そしてその後にもう一度読み直します。このように「精読」後に「速読」をすることで、少しずつスピードも上がると同時に英語力を育んでいくことが出来ます。そのようにして育んだ英語力は自分の土台を固めてくれるので、模試や試験などで成績が不安定になることもないのです。
おすすめの参考書 長文読解編
レベル2高校基礎~日東駒専・産近甲龍レベルまで


ビジュアル英文解釈ⅠⅡ
アウトプット
ビジュアル英文解釈は、先ほど紹介した「英文法のナビゲーター」の著者と同じ伊藤和夫氏の参考書です。昔から愛されてきた参考書で、単語と文法をある程度覚えた人がこの参考書を使うことで、長文読解を正確に解けるようになります。先ほど説明した、長文読解用の文法のトレーニングをしてくれるのがビジュアル英文解釈です。この参考書は、実際の英文を読み、その解説を懇切丁寧にしてくれるというところに良さがありますが、やはり、伊藤氏の日本語は古風で昔ながらの伝統を大切にしているためか、非常に読みづらいです。独学で勉強するには、根気のいるテキストですが、このテキストを終えるころには、英語の文章の見方ががらりと変わっていますので、一度チャレンジしましょう。
※ビジュアル英文解釈のレベルは高校基礎からとなっていますが、実力があれば中学校3年生からでもできる内容となっています。また、この参考書は東大レベルまで対応可能です。ただし、あくまで解説書になるので、その後の演習は別のテキストで補いましょう。

入門英語長文問題精講
アウトプット
入門英語長文問題精講は、センター試験までのレベルの長文が中心になります。センター試験の内容よりも難しい長文は入っていないために、基礎を固めるには最適なテキストです。解説もまとまっていて、非常に読みやすく、長文を読んで問題を解くことが中心となるために、アウトプット用の参考書となります。レベルとしては高校基礎からセンター試験レベルまでを目安にすると良いでしょう。

基礎英語長文問題精講
アウトプット
英語基礎問題精講は、入門編よりも全体的に長文のレベルが高いです。この一冊でセンターレベルからGMARCHまでは対応可能です。入門編と同じように、多くの長文を読んで問題を解くことができるというメリットがあります。アウトプット問題集として活用しましょう。

やっておきたい英語長文300
アウトプット
この参考書は、入門長文問題精講と同じくらいのレベルなので、基礎からセンター試験までをカバーしてくれるアウトプット用の長文問題集です。入門長文問題精講に比べて、解説がやや丁寧で、扱っている長文も学術的なものが多いような気がします。レベルは同じくらいなので、好みに合わせてどちらを選ぶか決めると良いでしょう。

やっておきたい英語長文500
アウトプット
やっておきたい英語長文500は、国公立向けの参考書になります。難易度はそれほど難しいものはないのですが、記述タイプの問題が非常に多いです。国公立受験を考えている人のはじめの一歩として、演習してみましょう。





英語長文レベル別問題集1−4
アウトプット
時間があればレベル別問題集1-6までをあわせて完璧にすると
英単語の実践力と読解力が更に上がります。ぜひ解いておくことをお勧めします。
重要単語もまとめられているのでお勧めです。
志望校より1つ上のレベルまで完璧にすることをお勧めします。
レベル3 GMARCH、関関同立、地方国公立レベルまで
レベル4 早慶、旧帝大レベルまで


やっておきたい英語長文700、1000
アウトプット
700と1000の違いは長さだけです。レベルは同じような問題が多いので、長さに慣れたいという人は1000の方を使いましょう。GMARCHレベルから早慶上智までの受験生が利用すると良いでしょう。東大京大の懸け橋にはなるかもしれませんが、少し物足りない感じがあります。

レベル別英文法6
アウトプット
時間があればこちらも解いておきましょう。
出てくる単語もしっかり覚えましょう。
4. リスニングの勉強法
リスニングの勉強で一番大切なことは、「発音を覚える」ということです。日本人の耳からすると「あ」の音は一つしかありませんが、英語において「あ」の発音は数通りもあります。口を半開きにして言う「あ」や口の奥から少しだけ発音する「あ」など、それを聞き分けることがリスニングを聞くことが出来るようになる一番のコツです。フォニックスといった発音に特化した参考書があるので、まずはそれらの発音を聞き分けられるようになることを目標にしましょう。その後に、何度も同じテキストを繰り返し聞き、ディクテーションといって、何も見ずに英文を書くことが出来れば、大幅にリスニング力は上がったということが出来ます。勉強はインプットとアウトプットのバランスが大切です。リスニングにおいては、発音を聞き分けるというインプットをして、その後に大量の英語を聞くことでアウトプットすることが出来たということになります。ディクテーションを行い、定期的にアウトプットが上手くいっているかどうかの確認をするようにしましょう。
和文英訳・自由英作文
和文英訳や自由英作文が出題される大学は、難関私立の英語系の大学、もしくは旧帝大などの上位国立大学になります。和文英訳、自由英作文ともにそのコツは「英語を簡単な日本語に直す」ことです。英作文の採点方式は、減点式を採用している大学が多いです。つまり、間違っているところをマイナスされるので、難しいことなど書かなくとも、ミスのない簡単な英語を書けばよいのです。ただ、簡単な英語を書くにも出題される日本語が難しいケースが多いので、まずはそれらを簡単な日本語に直しましょう。そうすることで、簡単な英語に訳すことが出来ます。自由英作文のコツも同じようなものですが、和文英訳との違いは、文章を一から自分で組み立てなくてはならないということです。初めは全くかけないかもしれませんが、自由英作文の過去問を10年分ほど解くと、組み立てが出来るようになってきます。
おすすめの参考書 英作文編
レベル2基礎


英作文 ハイパートレーニング
アウトプット
英文を書く上で必要な語録が覚えられます。巻末には過去問を収録しているのでインプット型ですがしっかり問題も解けます。
問題もあるのでしっかり学習できます。
レベル3基礎から旧帝大レベルレベル以上

ドラゴン・イングリッシュ基本英文100
インプット
英作文を書こうにも、英語の例文が頭に入っていないと、書くことは出来ません。無理やりに、頭の中の英単語を捻りだし、その単語をくっつけて文章を作ってしまうと、いわゆる「日本語英語」と言われる変な英文になってしまいます。この参考書にはよく使われる頻出の英文が100個入っています。まずは、ここに出てくる基本文を頭に入れてみるとよいでしょう。和文英訳や自由英作文の第一段階のインプットとしておすすめです。

大家復 英作文講義の実況中継
インプット
この参考書は、和文英訳・自由英作文の両方に対応しています。英作文をするうえで、間違いやすい項目を並べて、丁寧に解説してくれます。また、英作文の構成の仕方も教えてくれます。ある程度の英文が頭に入った人が第二段階のインプットとして使用すると効果的でしょう。
(画像アマゾンから引用 http://amzn.asia/ao1sXuu)
おすすめの参考書(文法と長文)
レベル1 中学英語の基礎固め

近畿の高校入試
アウトプット
中学レベルだが3年間の総仕上げなどを完璧にしてからの解くことをお勧めします。
レベル2高校基礎~日東駒専・産近甲龍レベルまで
いずれかの1冊を完璧にしましょう。

解いてトレーニング
アウトプット
すぐに答えと解説が確認できるので便利です。
解説を読んでもわからない場合はforestを読むと解決できます。
フォレストの何ページに解説が書かれているかが書かれています。

UPGRADE英文法・語法問題文法・語法・語い・熟語・会話・発音/アクセント―〈データ分析〉
アウトプット
レベル3 GMARCH、関関同立、地方国公立レベルまで

Next Stage
アウトプット
受験生のほとんどの生徒が利用している昔ながらの参考書です。解説は少なく、ほとんどが問題となっています。暗記することが得意という人はこの参考書を何度も何度も繰り返すことで、王道のよく出る英文法の問題を覚えてしまいましょう。中々覚えられないという人は、仲本の英文法倶楽部後に、取り組んでみてください。
ネクステージが難しく感じる人はフォレストの解いてトレーニングやアップグレードを完璧にしてからネクステージを始めることをお勧めします。
また、ネクステージ、アップグレードなどを解いていてわからなければフォレスト、一億人の英文法などを辞書がわりに使うと独学しやすくなります。


英文法のナビゲーター
インプット
仲本の英文法倶楽部や山口英文法問題の実況中継よりも、難しい文法解説書です。著者の伊藤和夫氏は、長文読解の読み方の第一人者ともいうことのできる予備校講師ですので、このテキストで、知識としての文法の予備知識と多少は長文読解のコツも身につけることが出来ます。レベルは難関というわけではないのですが、伊藤氏の日本語が難しいので、合う生徒と合わない生徒が出てきます。
レベル4 早慶、旧帝大レベルまで

全解説頻出英文法・語法問題1000
アウトプット
Next Stageよりも問題数が多く、最難関レベルまで扱っています。難関国公立や早慶上智を受けるという人のみ取り組んでみましょう。難関校を目指しているという人は、始めからNext Stageをやらずに、こちらに取り組んでみると良いです。
私立大学対策
私立大学の対策としては、「まず、志望校の過去問を分析すること」です。私立大学は、大学ごとに各々問題の傾向が全く異なります。自分が受けたいと思う過去問を分析してどのような問題が出題されるか分析しましょう。ただし、多くの私立大学で、長文問題を採用しているところは多いので、センター試験にも出る長文問題は対策しておくべきです。滑り止めだからといって、対策せずに受験してみると、リスニング問題や文法問題のオンパレードで、模試でA判定が出ていたのに、落ちてしまったという生徒もいます。第一志望だけでなく、受験する大学は幅広く対策するのが吉です。
国立大学
国立大学は1次試験としてセンター試験の点数で足きりされてしまう場合もあります。センターの対策は前述したので、ここでは2次試験対策について話していきます。2次試験対策で大切なことは「記述対策」です。私立大学の受験問題と同じように、各大学によって受験問題は違いますが、国立大学は記述問題が出題されるところが多いです。私立大学はマークの問題が多いために、ある程度の読解力があれば、正解することが出来る問題もありますが、その一方、国立大学では、記述という確実に理解していなければ解けない問題が多いので、より正確な知識が必要になります。初めから、国公立受験と思っていなければ、記述問題の対策をするのは難しくなるので、早いうちに受験校を決めて、その問題を頭に入れおくようにしましょう。早めにインプットの作業を終えて、記述式のアウトプット問題を多く解けるようにしましょう。受験生なら夏までにインプット作業の単語、文法などの勉強を終えて、その後は少しでも多くの問題を解いていくようにするとよいです。
まとめ
英語の勉強方法ということで、その具体的な方法を説明いたしました。受験勉強は何よりも「早く対策したほうが良い」です。高校3年になり、受験だからと言って慌てて受験勉強をしたとしても、高校1年生のときから勉強している人に、勝つのは至難の業です。また、勉強時間を大切にしている生徒もよく見かけますが、それではいけません。例え受験までに3000時間勉強したといっても、その内容が頭に入っていなければ何も意味はありません。勉強時間を大切にすることも確かに大切ですが、時間よりも「内容」を充実させるようにしましょう。勉強時間を確保すること、そして正しい勉強方法で内容を重視して、勉強すれば必ず結果は出ます。今回の記事が一人でも多くの生徒の役に立つことを祈っております。
おすすめの参考書
レベル1 中学英語の基礎固め

文法と長文読解
インプット アウトプット
文法と長文読解の基礎の基礎を固められる参考書です。
レベル2 高校基礎レベル〜日東駒専・産近甲龍レベル

仲本の英文法倶楽部
インプット アウトプット
仲本の英文法倶楽部はインプットとアウトプット両方使える参考書です。レベルは入門者でもできる問題もあれば、中級者でも間違えるような問題もあります。この参考書の最大の特徴は、文法を理屈で説明してくれるということです。また、必要最低限の文法事項のみ載っているので、終わるまでにあまり時間もかかりません。無味乾燥で、そのまま英文法を覚えると、時間がかかるばかりでなく、単調な作業になってしまい、やる気がなくなってしまいます。中々、文法を覚えることが出来ないという人も理屈を知ることで、文法の仕組みを理解することが出来るのでおすすめです。
レベル2高校基礎レベルからセンタレベル

DVD&CDでマスター 英語の発音が正しくなる本
インプット
この参考書の特徴は、発音を丁寧に教えてくれることです。音の勉強として、ここまでわかりやすくまとまっている参考書は他にはないでしょう。また、発音ごとに、その発音を含む単語がまとめてリストアップされているので、記憶に残りやすくなります。今までに発音の勉強をきっちりと学んだことがないという人におすすめです。

灘高キムタツのセンター試験英語リスニング合格の法則
インプット
センター試験のリスニングは、あまりレベルが高いということは出来ません。この参考書を使うことによって、センターでどのようなパターンのリスニングが出るか理解することが出来ます。また、問題ごとにそのテクニックも教えてくれます。センターでのみ、リスニングが出題されるという受験生も多いので、そのような人におすすめです。
センター対策 勉強法と参考書
センター試験で高得点を取るためのコツ
センター試験で高得点を取るためには、まず「長文問題で点数を取る」ことが大切です。題問の3~6は長文で、そこだけで点数は140点分もあります。まずは、ここで点数を稼げるようにしましょう。出題される内容が多く、点数の割合も多いから、長文問題で点数を稼ぐというのは、もちろんですが、それだけではありません。どの大学の入試問題にせよ、長文は出題されるので、センター試験の3~6で点数が取れないということは、他の大学の試験でも英語の点数が取れないことになってしまいます。長文問題の勉強はさきほど述べましたので、参考にしてください。センター試験で6割程取れればよいという方は、長文対策だけで十分ですが、7割~8割欲しいという人は、3~6で安定して点数を取ること、そして、1~2も確実に対策することが大切になります。1~2のアクセント問題・知識英文法の問題は、すべて4択のために、対策をすれば8割以下を取ることはありません。アクセントの勉強方法としては、薄い問題集を使いアクセントのルールを勉強しましょう。このように勉強すれば7割から8割は、次第に安定していきます。医学部や東大を目指しているという人は、9割を目安にしましょう。9割取るための勉強法としては、過去のセンター問題や、模試などを数多く解いて、間違えた傾向を分析することです。また、それと並行して、少しでも知識の抜けをなくすために、今までの勉強を復習することが大切になります。
センター対策おすすめ参考書

大学入試センター試験実践問題集英語(筆記)2017
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2017 センター試験本番レベル模試 英語 【リスニング】
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日本史の勉強法
日本史の勉強法
①通史
<ストーリーを理解する>
日本史というと多くの受験生は「暗記科目」と捉えているのではないでしょうか。実際に
日本史は教科書だけでも膨大な情報量であり、英語と異なってテクニックを身につけるというより頭に入った知識を吐き出すようにテストを受けることになるので、暗記しなければならない事項は非常に多いです。しかしながら、貴重な受験勉強時間の大半を使って繰り返し人物や年代、出来事などを脳に叩き込もうとしても、なかなか頭に定着しないで苦労してる受験生が多いのが実情ではないでしょうか。
家を建てる時をイメージして欲しいのですが、家を建てる時にまず行うのは測量や基礎工事ですよね。理想の家があったからといって先にカーテンの柄を考える人はいないでしょう。基礎ができていないと、その後に立つ家もぐらついてしまいます。日本史もこれと同じで、「基礎」となる歴史のストーリーを理解していないと、それに付随した内容をいくら覚えようとしても知識が崩れ落ちてしまうわけです。なので、日本史を勉強する際には、確実にストーリーを頭に叩き込んで「基礎工事」をしてから単語レベルの知識を装着していだきたいと思います。
<ストーリーの基本は政治史>
通史の基本は政治史です。政治史とは、時の権力者がその時に何を求め、何を行ったかを知ることです。なぜこれが基礎になるかと言いますと、その時に権力者が目指したものが、政策や文化に影響を及ぼすためです。例えば、江戸時代の文化政策などは政治的なスタイルが強く反映されて文学作品や絵画への規制が厳しくなったり、ゆるくなったりします。政治史を覚えておけば文化史にも役立つのが、先に政治史を学ぶメリットです。まずは政治史を覚え、それに肉付けをするようにして文化や経済を覚えていくことで、省エネで日本史を勉強できるという訳です。
基礎工事には教科書の音読が効率的です。音で理解するので頭に残りやすく、教科書の文章はストーリー仕立てなので理解しやすいでしょう。
<頻出で対策が必要なのがテーマ史>
通史の勉強にめどが立ったら、その次は肉付けの作業にかかります。ここからは大量の単語の暗記が必要になるので多少手間がかかりますが、通史を一通り勉強した人は細かい単語も関連づけて覚えることができるので、あまり怖がらずに安心して進みましょう。
特に苦戦が予想されるのは覚えることが多い「文化史」と、深い理解が必要な「貨幣・経済史」です。文化史については政治史と並行して一問一答レベルの問題は解けるようにしておきましょう。例えば「作品名→作者の名前」「様式の特徴→代表作品」などは、通史の理解と同時に行っても覚えるのに無理がないと思います。現役生で特に文学部などの文化史に力を入れる必要のある学部を志望する人は、9−10月頃には本格的に文化史をまとめにかかります。方法としては『スピードマスター日本文化史問題集―日本史B(東京都歴史教育研究会)』などの文化史をまとめている問題集を使用して一通りを整理し、その後は過去問や問題集に出てきた内容を自分で教科書や参考書に書き込み、繰り返し触れるのが良いでしょう。文化史は量が多いので、ある程度まとめて時間をとって勉強するのがおすすめですが、少なくとも9−10月にはスタートしないと間に合わない可能性が高いので注意してください。11月以降から始める人はスピードをあげましょう。
経済については、政治史を理解していればかなりの部分が被りますので政治史の勉強の精度には気を配りましょう。経済史を極める利点としては、一度「理解」すれば忘れることなく、さらに政治史を覚えるのにも役にたつ点です。同時に、多くの受験生が暗記に終始してしまい、きちんと理解してる学生が少ないのでライバルに差をつけられる点も大きなメリットです。勉強方法としては教科書と資料集を使ってインプットを行い、その後に記述式の問題集を使うのが良いでしょう。記述式の問題集を持っていない、もし時間がない場合には、経済に関わる政策を自分の言葉で説明する練習をしてみましょう。その政策の意味や背景を説明できるでしょうか。例えば「国立銀行条例」や「ナショナルバンク制度」の意味、実際にそれがどのように機能していたか、説明できるでしょうか?なぜ、おそらくできない場合がほとんどだと思いますので、その際には好奇心を持ってインターネットで調べてみましょう。休憩中にでも遊びで幾つかの政策を調べれば流れを掴みやすくなるので、取り入れてください。
<センター対策>
センター試験はマーク式で基本的な問題ですが、歴史の流れをかなり正確に理解していないと9割を超える得点は困難です。まずは問題の形式に慣れるところから始めましょう。センター試験はマーク式の問題であることから、高校の定期テストや通常の模試とは異なる問題形式で出題されます。例えば、複数の出来事を記述した文章が並べられてその出来事の順序を問う問題、正誤問題などが頻出され、このいずれもが受験生の苦手とする問題です。いずれも、歴史の流れをいかに正確に覚えているかを問われる問題ですので、間違った部分に関しては教科書を読みなおしてしっかりと対策をしましょう。受験生が混乱しやすい時代に問題が集中する傾向もあるので、復習をすれば確実に力がつきます。
<私立大学対策(日東駒専 産近甲龍 march(難関学部除く) 関関同立)>
私立大学の対策としては、一問一答形式の問題集に加えて文章の穴埋め形式の問題集で基礎を固める必要があります。問題集と一問一答を完璧に仕上げた後は過去問の演習に取りかかりましょう。過去問を解いた際には振り返りを3日にかけて行い、記憶を定着させていきます。過去問で間違えた箇所は必ず教科書に戻って復習します。通史を学んでいる方は大切さがわかると思うのですが、流れを無視して暗記に頼ると、結局忘れてしまって二度手間になるので、塾や市販の参考書だけでなく、教科書も確実に使ってください。
<難関私立大学対策>
早慶上智・MARCHの難関学部では、歴史の流れをいかに正確に理解しているかを問われます。それに加えて、細かい政策や有名ではない作品などの難問も頻出するので、いかに基本の問題で失点しないか、が必要になります。対策としては、問題集を3冊程度使い、様々な角度からの出題に慣れることです。しかしながら、末端んの知識に集中しすぎて通史の基本がおろそかにならないよう、教科書は定期的に読み返すようにしてください。おすすめなのは模試の直前にまとめて教科書を一読して頭を整理することです。5日程度必要ですが、一気に知識が頭に入るので、ぜひ試して下さい。
難関大学を受験する上では、多少の難問も解けた方が良いでしょう。過去問で出てきた事項に関しては再度出題される可能性があるので、教科書や参考書にメモをして繰り返し触れてください。
<旧帝大>
旧帝大では難関私立大学よりも細かい知識は問われませんが、説明する力が問われます。記述問題に対応するためには、まずは記述式の問題集を解いて頻出の時代やテーマを見てみましょう。必ず教科書に戻って学習を行ってください。加えて、頻出の時代やテーマについて、自分でキーワードを設定して説明ができるかをテストしてみましょう。友達とお互いに説明しあうのもおすすめです。頻出のテーマの周辺についてある程度説明ができるようになったら過去問に取り組みます。記述式の過去問は必ず添削してもらい、自分の課題の発見に役立ててください。
それぞれの学習方法について記述しましたが、基礎となるのは通史をストーリーとして理解する力です。これができれば飛躍的に日本史の学習が効率的になります。すぐに点数がほしい受験生にとっては遠回りに感じられるかもしませんが、高いビルを建てるならその分基礎工事を念入りに行わなければなりません。ぜひ基礎から固めてどこまでも伸びれる力を身につけてください。
基本から日東駒専、産近甲龍レベル
よくでる日本史B一問一答重要用語問題集(日本史一問一答編集委員会)
インプット
ここに説明テキストが入ります。
書きこみ教科書詳説日本史 日本史B(猪尾 和広)
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センター~MARCH 関関同立レベル
一問一答日本史B用語問題集(日本史一問一答編集委員会)
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実力をつける日本史100題[改訂第3版](Z会出版編集部)
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上位MARCH〜早慶上智
一問一答日本史B用語問題集(日本史一問一答編集委員会)
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書いてまとめる日本史―日本史短文論述練習帳 (石川 晶康 )
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ウソで固めた日本史―日本史正誤問題練習帳 (河合塾SERIES―得点おまかせ)
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上位国公立
センター〜早慶上智までのテキストを反復
物理の勉強法
物理というだけで、苦手に感じる方が多いようです。ですが、物理というのは入試の中では簡単な科目の一つなのです。理由は簡単、覚えなければならない公式が少ないうえ、その少ない公式で簡単な問題から難しい問題まで解答することができる科目だからです。例えば、化学や英語の得点は、知識量に比例しますし、数学は発想の転換も要求される教科です。物理の場合、簡単な問題は公式を覚えて正しく使うだけで解答できますし、旧帝大で要求される難易度の高い応用問題にはある程度の補足がつけられている場合が多く、最低限の得点を確保しやすいという傾向があります。
そんな物理の勉強法は、シンプルです。「公式をきちんと理解し使いこなす」×「応用問題を解く練習を積む」の2点です。
まず、「公式をきちんと理解し使いこなす」ことから説明します。
公式を理解するということは、1) 公式で用いられている文字の意味を理解すること 2) 公式を使うことができる条件を知ること 3) その公式が属する分野を体系的に理解することが大事です。ですが、難しいことはありません。実は、皆さんが持っている学校の教科書にすべてきちんと書いてあるのです。これを理解するとともに、実際に問題を解くことにより自分の理解度を確かめましょう。そして、たいていの場合、公式というのは補完関係にあります。公式ごとにカバーできる範囲全体を集めると、その分野の考え方を網羅的に把握できるようになっているのです。この全体像が見えれば、どんな応用問題が出ても動ずることはないでしょう。
次に「応用問題を解く練習を積む」ことです。物理の場合、難しい問題の解き方は以下の通りです。
① 問題を理解し、解く手順をイメージすること。
② 適切な公式を選択する。
③ 正確に計算する。
④ 問われたことをこたえられているかを確認する。
どんな応用問題も、かならずこのステップを詰めば解決します。逆をいうと、応用問題のパターンにも限界があるのです。なので、二次試験の点数を上げたければ一つ一つの二次試験の解法パターンを習得し、自分が向き合うであろう類題を素早く解けるように努力することが重要になります。
これから、あなたの合格を支える大事な科目になるであろう、物理の勉強法をまとめたいと思います。
レベル別勉強法
1. 基礎の固め方
物理の基礎力は、① 自分が取り組んでいる現象を理解すること ② 公式の意味を理解すること ③ 公式を使いこなせるようになること の3つに分かれています。
まず、自分が問題を通じて取り組んでいる現象を理解することが大切です。斜面上で静止している物体があったとします。この物体に実際かかっている力は、静止摩擦力、重力の2種類ですよね。さらに、斜面に鉛直な方向に物体が移動しないという前提に立つと、垂直抗力も働いていることになりますね。これを題意にそうように分解していくというのが、力学のアプローチですよね。
公式を適用する前に、与えられている問題条件で、物体にどのような力が働いているかをきっちり整理する力が大切なのです。このような取り組みが非常に有効なのが、電気分野と波動分野です。電気分野では、公式を覚えるだけでなく、実際にコンデンサーなどに電子を書き込んで、蓄電している様子をイメージすることが、電荷保存則などの定理や公式の理解と正しく使うことの前提条件なのです。
現象をきちんと理解したあとは、公式をきちんと理解して覚えましょう。公式を覚えるにあたって重要なのは、公式を使える条件と、公式を構成している各記号の意味をしっかり理解することです。円電流が形成する磁場の大きさを示す公式を、直線電流が形成する磁場の大きさを計算するのに利用することはできません。それぞれの記号が意味する中身をしっかり理解する必要があります。各記号が、物理現象のどの部分を表しているかをしっかり理解し、覚えましょう。
公式を使いこなすためには、① 公式を使って単純な問題を解く練習を積む ② シーンに合わせて適切な公式の選択ができることが大事です。すなわち、学校で渡されるような教科書や参考書をしっかりやりこむことが大事になるのです。そこで、この段階でオススメの参考書を紹介します。
最初にオススメする参考書は、「物理のエッセンス」です。各分野の基礎を理解した上で、簡単な練習問題を解きこむことができれば、基礎レベルは確実にマスターできるでしょう。少し問題数は少ないと感じるでしょうが、基礎固めには十分な教材だと考えています。もう一つオススメの教材が「導出物理」です。物理に必要な数学をマスターすることができるうえに、各分野の基礎や公式の背景を理解することができます。練習問題も十分準備されているので、一通りやれば基礎固めができるでしょう。このレベルで何も特別な問題集を使う必要性はありません。普段授業で使っている教科書の練習問題や章末問題をしっかり解けるようになるのも有効な手段です。
どの参考書・問題集を使うにしても、重要なのは使い方です。その分野を説明しているパートを理解できたと思ったら、基本的な練習問題に取り組みましょう。余裕ができれば章末問題などに挑戦します。間違えた問題や行き詰った問題に関しては、解答を確認し、マークを付けます。二周目に取り組む場合、この間違った問題に重点的に取り組みましょう。このレベルでは、わからない問題に時間をかけてはいけません。大概の場合、基本事項に対する勘違いや
問題に解きなれていないケースが多いので、解けるまで考えるよりも、解答を確認することで、その分野に対する理解を確認し、解法パターンの蓄積を図るのが良いのです。
2. 日東駒専 産近甲龍レベルまでの勉強法とやるべき参考書・問題集
二次試験の中では最も難易度が低いレベルの大学を攻略する物理勉強法を紹介します。
このレベルで重要なのは、①苦手な分野を作らない ②典型問題を確実に解答できるようになっていること ③ 正確に計算することです。
このレベルの大学を狙うあなた、全くわからない分野がありませんか?これは、相当な不利につながります。まず、第一にやらなければならないことは、苦手な分野を「他人に訊くこと」です。自分でなんとかしようとしてはいけません。必ず、先生や先輩、友達を頼りましょう。ある程度解説を聞いた後で、苦手な分野を苦手なまま放っておかないためには、基礎固めで利用した参考書・問題集を徹底的に活用することが重要です。
実は、導出物理や物理のエッセンスをしっかり解くことができれば、日東駒専や産近甲龍レベルなら、正直不安はありません。
物理のエッセンス、導出物理などの基本的な問題集をかたよりなく解けるようになることが大事です。間違えた問題を重点的に見直し、何回も解きなおすようにしましょう。エッセンスや導入物理の章末問題を見たときに、どのような順序で解けばいいかを、素早くイメージできるようなレベルになれば、確実に合格点を確保することができるでしょう。
次に、いろいろな典型問題をまんべんなく解けるようになることが大事です。エッセンスや導入物理だけだと少し演習不足です。同じ典型問題でも、いろいろな角度で問題を作ることができるものです。ただし、あらたな問題集を一から解き直すことはおすすめしません。模擬試験などをたくさん受けたり、予備校でレベルの合った講座を受けるなどして、適宜いろんなパターンの問題に接する努力を怠らないようにしましょう。
同時に、正確に計算できることも大事です。文字式の計算でもたついたりしていませんか?きちんと計算を書くくせをつけて、例えば、等号をそろえるなど計算プロセスが一目でわかるような工夫をすれば、計算ミスは減るでしょう。この問題の解決には、練習を重ねるのが一番です。
3. march 関関同立 地方国公立大学レベルまでの勉強法とやるべき参考書
march、関関同立、地方国公立大学レベルの物理の問題は、かならず少しひねりを含んでいます。
センター試験の物理というのは、「名門の風」や「重要問題集」で見たことのあるような問題を誘導付きで解くスタイルです。多少計算間違いをしても、マーク式なので、span class=”half yellow”>間違いに気が付くことができます。一方、march 関関同立 地方国公立大学レベルの問題というのは、「名門の風」や「重要問題集」の章末問題レベルの難易度の問題を、誘導なしで解かなければならないのです。そのレベルの問題を解ききるために要求されているのは、① 解法を着想する力 ② 正確な計算能力 の2点です。
まず、解法全体をイメージすることが大切です。例えば、ある物体がほかの物体と空中で衝突した後、どのくらいの距離を経て落ちるか?という問題が出たとします。この場合、解く手順は、ぶつかる前の対象の高さ→ぶつかったあとの物体の鉛直方向速度 → 物体が落ちるまでにかかる時間 → ぶつかったあとの物体の水平方向速度 → 落ちるまでに進んだキョリという順番で解く流れになりますよね。この流れに従って、問題文の条件確認 → 運動量保存則 (跳ね返り係数)→ 等加速度運動の公式集を使うという流れを、誘導がなくてもスムーズに着想し、計算する必要性があるのです。ここで、もたついていると時間が足りなくなり、結局必要な得点が確保できないということになります。解法に対する着想をスムーズにするために必要なのは、問題演習です。確実にマスターしたほうがよいおすすめの問題集は、「良問の風」もしくは「重要問題集」です。もちろん、あなたが物理の基礎を理解しているということが前提です。これらの問題集の解答・解説は、正直かなり簡素です。一通り解き終わったら、間違えた箇所を解き直し、すこしずつわからないところが減っていくように演習を積み重ねていきましょう。
問題集を2周したあたりで、過去問に着手するのが効果的でしょう。
なにも、自分の志望校のみに標的をしぼって過去問演習をする必要はありません。同じ程度の難易度の大学の物理の問題であればなんでもかまいません。というのも、物理の二次試験は、このレベルだと大学ごとの特色があまり現れないからです。ただ、びくつくことはありません。このレベルの大学の問題は、解法を着想するのは難しくないことが多いです。前掲の問題集をみてある程度途中まで解法がイメージできるレベルなら合格点は確保できます。
このレベルの大学で、明暗が分かれるのは、計算力です。センターレベルの問題に慣れている程度で、これらの大学の二次試験に接すると、よく学生さんは動揺していました。正確に使う公式をイメージし、問題にあわせて文字を入れていき、自分のほしい解答を手に入れるために変形していくだけです。なるべくきれいな字で式を書くこと、問題の余白に計算することになれることが大事です。加えて、問題数が多いので、ちょっとした計算のずれが、のちのち大きなダメージにつながることが少なくありません。計算中に違和感、例えばほしいはずの記号が途中で抜け落ちていたり、どう変形しても先方が求める形にならなさそうだとわかったら、素直に計算を見直してください。自分が着想した解法に問題はないが、計算でつまずく人が多いのが、このレベルの特徴だと思います。
4. 旧帝大、早慶レベルまでの勉強法とやるべき参考書
旧帝大、早慶レベルで、物理は正直重要な得点源です。毎年、びっくりするような難問に「見える」問題は出ますが、実は問題文にしっかりと誘導が書かれていることが少なくなく、偏見なく向き合えば、確実に得点源とすることができる教科の一つです。このレベルの二次試験問題は2つの種類に分かれます。① 解法は簡単にわかる。しかし、計算量がえぐい。 ② そもそも、解法自体を想像することがやや難しい。
①のパターンに関して、よくあるのが、「エネルギー保存則から速度を計算すればいい」ということはすぐにわかるのですが、系の複雑さが増しているので、速度を示した際に生じる平方根の中身が恐ろしく複雑になるというようなケースです。しかも、この速度を後々の問題で使用することになるので、ここですこしでもずれているとあとあと正解がでなくて苦しむことになります。二次試験の冊子は小さいです。冊子上である程度目途がたったら、解答用紙に正解を書きながら計算するのがよいでしょう。Vなどの記号につく下付き文字を、計算している最中に書き損じたりすることがあるので、重点的に注意しましょう。
②の、「そもそも解法自体を想像することが難しい」という問題に関してです。この手の問題は、高校物理を使って身近な現象を解説しようとしていることが多いのです。なので、類似問題にあたったことがないため、解法が思いつかないというケースが多いのです。なので、大学側も小問を準備し、最後の解答まで誘導してくれていることが少なくありません。ぱっと見てわからないからと言ってすててしまうのではなく、素直に相手の言う通り小問を解いていき、解法が想像できなくなった段階で、捨てればよいと思います。ただ、この手の問題は、「近似」を使って最終的な結論にたどり着こうとすることが多いです。問題文に記載されている条件に注意しましょう。それが、案外突破のヒントになっていることが多いです。
近似が使えるように式変形してみたら、あっさりわかった、なんてことも多いです。
これらの大学を受けるレベル感は、「重要問題集」や「名問の森」に載っている問題を見て、反射的に解法をイメージできるレベルです。問題の条件を読み終わったら、運動量保存則から速度を算出→運動エネルギー保存則にあてはめて移動距離を算出 → ・・・、という具合にだいたいの解法を諳んじることができるようなレベルが要求されます。問題のパターンを、ただ公式を選択する基礎レベルでとらえるのではなく、何個かの公式を組み合わせて求めたいパラメータを求めるというレベルでパターン化できていることが大事です。そのうえで、過去問を使って演習すれば怖いものなしでしょう。実戦模試も活用してください。実は、あれは一種の予想問題となっており、例年ちらほらとあたりがあります。積極的に取り組んで自分のものとしてください。
5. 東大・京大レベルの勉強法とやるべき参考書
東大二次試験の物理は、実は簡単です。東大物理は、「受験生が考えた解法が理論的に正しいかどうか」がすべてです。問題の誘導も充実していますし、要求される計算量もそれほど多くありません。どちらかというと、一番最初に述べた基礎固めが付け焼刃になっていないかどうかの方が重要です。数学が色濃く絡んでくるのも特徴的です。確かに、物理の問題なのに、数列の漸化式を使って解答するのは、動揺するかもしれません。ですが、このように数学を応用する場合は、問題文に誘導があることが多いです。相手の誘導にのって素直に解けばよいだけです。同時に受けるであろう化学の方が、計算量が多かったり、問題文に記載されている情報量が多いので、物理でなるべく時間を短縮することが求められます。スマートに考え、スマートに解くことが要求されているのです。
東大対策に特化した問題集がおすすめです。Z会の東大コースの教材なんかもいいですし、実戦模試の過去問集をあたるのもいいでしょう。なるべく解説が詳しいものを選択してください。難しい問題集に挑戦するよりは、東大の傾向に合わせた対策を取るのがベターです。
おそらく、最も難しい物理の入試は、京大の物理であると思います。(たまに東工大もひどいですが。) 計算も骨太、着想も骨太という難物です。このレベルに対しては、素直に「難問題の系統とその解き方物理」を夏もしくは秋の間に攻略することをおすすめしています。それに加えて、実践模試の問題や過去問など、十二分に修行を積むことが大切になるでしょう。
これらの難関大学を受けるにあたって、おすすめの副読本があります。山本義隆著「物理学入門」です。この副読本のメリットは、いろいろな公式の導出方法が述べられている点です。これを学ぶことには、3つの利点があります。① 公式の理由がわかるので、覚える負担が減る。 ② 公式の導出過程を学べるので、公式が成立する前提条件を無理なく把握することができます。③ 公式の導出過程は、往々にして2次試験で応用することがある。の三点です。特に東大に関しては、③の破壊力が大きいです。例えば、抵抗付きの電線が並列にn本接続されていて、それが一定の速度で動いているとしましょう。例えば、小問①で、突然この電線がつくる磁場の大きさを尋ねられます。もし、直線電流が作る磁場の大きさを示す公式が、どのように算出されたかを知らなければこれを解くのは難しいでしょう。ひどいときは、小問①以降の問題が解けないなんてこともあります。しかし、公式の導出プロセスを知っていれば、これに対応することが可能になり、飛躍的に点数が安定するようになります。
6. 過去問を解くタイミングと過去問演習のやり方
最後に、過去問に取り組むタイミングを志望校レベルごとにまとめました。
日東駒専 産近甲龍レベル
で過去問に取り組むタイミングは、基盤固め後すぐで構いません。エッセンスを解き直す傍ら、二次試験の練習を行ってください。
GMARCH 関関同立 地方国公立大学レベル
の場合は、重要問題集もしくは良問の風などスタンダードレベルの問題集を一周した後に取り組むのがベターです。重要問題集などの二周目に取り組む傍ら二次試験の問題にあたってみてください。何が求められているのかわかってくると思います。自分の志望校の過去問だけではなく、同じレベルの大学の過去問に取り組むのもおすすめです。
旧帝大・早慶レベル
も同様です。重要問題集や名問の森を一周したら、二次試験にチャレンジしてみてください。おおきなギャップを感じることでしょうが、同時に重要問題集に出てくる問題が、コンポーネントの一つになっていることを体得することができると思います。そうなったらしめたもので、重要問題集や名問の森の二周目をこなしながらすこしずつ、二次対策を行っていってください。
東大を目指す場合も、案外同様です。基盤を固めて重要問題集や名問の森を一周したら、二次対策に移ってください。まごまごしていたら確実に手遅れになります。
京大(東工大も?)の場合は、重要問題集などオーソドックスな問題集を終えたのち、「難問題の系統とその解き方物理」をおすすめします。重要問題集を二周する傍らこの問題集を一周し、それが終わった段階で過去問に挑戦すると楽に感じると思います。これらをこなして、夏のはじめに過去問に手をつけてみるというのが理想です。
大学レベル別の参考書
大学レベル別の参考書
物理の参考書の特徴は、純粋なインプット型がほとんど存在しないということです。あらためて、物理の参考書と問題集をレベル別、方向性を整理したいと思います。
基礎から日東駒専、産近甲龍などの中堅私大レベル



導出物理
インプット 70% アウトプット 30%
導出物理の特徴は、1. 物理の理解に必要不可欠な数学の知識を確認してくれること 2.公式の背景を丁寧に説明してくれること3. 基本を確認するのに適切な難易度の問題をそろえていることの3点でしょう。なので、適当に使えそうな公式を使って解いているだけで物理に自信がない人や、物理がそもそもさっぱりわからないような人、物理の初学者にオススメです。ただし、この参考書だけでは演習量が全くたりません。別に、アウトプット型の参考書に取り組むことをお勧めします。


物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)
物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)
インプット 60% アウトプット 40%
物理のエッセンスの特徴は、1. それぞれの分野の背景をスマートに理解させてくれること(これ、実はほかの参考書では相当いい加減な部分なのです。) 2. 第一の特徴に基づく簡潔な公式の説明 3. 演習問題の解法を丁寧に説明してくれている。これらの特徴を踏まえると、初学者、手持ちの教科書の理解に苦しんでいる人、問題演習に苦手感を抱いている人におすすめです。これをしっかりこなせれば、センターの問題に抵抗なくとりくむことができると思います。「良問の風」や「名問の森」と同じ作者なので、物理のエッセンスを攻略した後は、そちらに移ることをおすすめします。
〜MARCH 関関同立 地方国公立レベル

良問の風 物理頻出・標準入試問題集 (河合塾シリーズ)
インプット 20% アウトプット 80%
この問題集の特徴は、 MARCH,関関同立レベルの二次試験良問を取り揃えているということです。この問題集を解くことで、難問に対処することができるようにはなりません。しかし、問題の多くを占める標準的な問題は確実に解けるようになるでしょう。 センターレベルから二次レベルに脱皮するのに苦労している方にお勧めの問題集です。
中堅私大〜旧帝大、早慶レベルル


名問の森 物理 力学・熱・波動1 (河合塾シリーズ)
インプット 20% アウトプット 80%
名問の森の特徴は、1. 二次試験に出てくる問題パターンを網羅していること 2. 豊富な問題数 3. 解説がかなり丁寧であること で、まさに旧帝大、早慶レベル攻略の最終兵器です。問題数は、すべてで136問。これをすべて自分のものにすることができれば、二次試験に不安を感じることはありませんでした。ちなみに、インプット20%としましたが、これは基礎事項ではなく、解法パターンです。基礎が固まっていない人は手を出してはいけません。

重要問題
インプット 5% アウトプット 95%
重要問題集の特徴は、ただ一つ。圧倒的な問題演習量です。なので、授業で基礎事項を学ぶ傍ら(先生や友人の助けを借りながら)問題演習に取り組みたい人や、基礎事項は完全に抑えて、なんとなく二次試験の問題をとくことができる程度のレベルの方にお勧めです。とにかく、問題が詰め込まれている問題集で、正直解答解説は、初見で理解できないことが少なくありません。基礎に自信のある方にお勧めする参考書です。インプット5%と評価したのは、公式まとめ表の分です。試験前で緊張しているときに、ちらっと眺めて自分の努力を思い出すのによいでしょう。
〜東大、京大レベル

物理学入門
インプット 100%
賛否の分かれる入門書です。ですが、そのクオリティーは最高レベルです。公式の導出理由と背景を完全に理解することができるとともに、物理の思想を理解することができるでしょう。このレベルを完全にマスターすれば、大学で1年ほど物理の勉強をしなくて済むといっても過言ではありません。特に、二次試験の背景を理解するのに最適の書で、東大・京大に挑む人が、得点を安定化させるためには有用でしょう。

難問題の系統とその解き方物理
アウトプット 100%
おそらく、日本で最も難しい物理の問題集でしょう。二次試験でも選りすぐりの難問をあつめて、解法を解説しています。早慶・旧帝大を志望する人では、物理が大好きで、二次で満点をだしたいという人には向いていますが、正直必要ありません。物理で難問が大量に出る、京大・東工大の方にはオススメします。
センター試験対策と勉強法
センター試験で高得点を取りたい人が心がけなければならないことは、① 苦手分野をつくらないこと ② センターのレベルになれること ③ センターの形式になれることの2点です。
センター試験で、苦手分野が一つでもあると、あなたがとれる最高点はどんなに高くても80点となってしまいます。この場合の苦手分野とは、「一つの大問のうち半分程度しかとれない分野」というイメージです。どの分野が苦手なのかを検出するために、高3になった直後に、もう一度自分の手持ちの問題集を解きなおしてみてください。全く、手がつかない部分や、解答を理解できない部分が苦手なポイントです。苦手な部分を見つけたら、自分でなんとかしようと思うのはやめましょう。素直に学校の物理の先生や、塾・予備校の先生、家庭教師に教えてもらいましょう。一通り学び終わったら、簡単な練習問題から初めて、すこしずつ難しい問題にチャレンジしてください。夏を迎える前には、むしろ苦手だった分野のほうが自信ある!!なんて状態になること請け合いです。
また、センター試験における物理は、難易度にばらつきがあることでも有名です。年度に応じて、ちょっとした二次試験レベルの問題を求められたり、基礎レベル程度の問題で済むこともあります。7割程度の得点を求めるならば、物理のエッセンスで十分対応できます。もちろん、すべての問題を完全にとける状態になっておくことが前提条件ですよ。9割以上の得点取りたいあなたは、エッセンスの続編である「良問の風」がおすすめです。この問題集の難易度は、マーチレベルですので、センターで難易度が高い問題が出ても落ち着いて対応することが可能です。センターの次に来る私大受験の嵐にも十二分に余力をもって対応することが可能です。
センター対策で最後に重要なのは、形式になれることです。センターの形式に合わせた物理の演習型の問題集は少ないです。なので、センター対策は過去問を通じて行うことになります。なので、問題数をこなすために、十数年分の過去問が詰め込んである河合塾の模試過去問集などが向いています。そのほかにも、センター模試を受けたり、センター模試の過去問を集めた問題集などに取り組むのもおすすめです。10月以降は、実際に時間をはかって実戦形式の練習を詰めば、センター本番でつまずくことはないでしょう。他にも、私が、受験生の時に確立したオリジナルの勉強法として間違いノートがあります。私の場合、7月以降に作製し始めたのですが、模試から帰ってきたその日に、間違えた問題をノート左側に書き写してしまいます。その上で、右側に解答・解説を書き写します。センターの過去問で間違えた問題も同様に処理していました。これをためて、模試や本番前に見直すと、「もう同じ間違いはしない。前回よりは点数があがる」という自信が付きました。なによりも、解き方で迷う時間が大幅に短縮することができるようになったり、苦手分野の問題に何回も向き合いなれることができたので、点数は各段にupしていきました。こういう努力もおすすめです。
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地理の勉強法
1 地理の特徴
「歴史科目と比べて暗記量は少なくて済むが,論理的な思考力を必要とする」
まず最初に,地理を暗記科目だと考えている人はその考えをすぐに改めましょう。地理は「論理的に思考する」科目です。もちろん思考の手掛かりとなる基礎的な知識は暗記によって得ることになりますが,入試地理は暗記だけでは対応できない問題が大半です。
私大の場合はもう少し暗記に偏った出題が見られますが,センター試験や国公立大二次試験はほとんどがこの手の問題で,暗記したことがそのまま暗記問題として出てくることはほとんどないわけです。ほとんどが受験時に初めて見る資料を使用した問題であり,元々持っている知識を一問一答のようにそのまま出すだけでは解けません。解答するにあたっては必ず「論理的(地理的)思考力」という「知識の応用」が求められます。
「得点分布が真ん中に固まりやすい」
実際の模試の成績表を分析していてハッキリしていることですが,歴史科目と比べて地理は受験生の得点の分布が真ん中に集中しがちです。日本史や世界史の場合はその科目特性からして,暗記に相当な時間はかかるものの,暗記しきってしまえば,模試でも受験本番でもほぼ安定して満点や満点近い高得点を取ることができます。もちろん逆に暗記できていなければ「ほぼ終わり」です。いくら論理的に考えても知らないものは知らない,となって点数が取れません。それに対して地理の場合,予備知識(暗記量)が少なくても論理的に思考すれば解答できる問題や,実際の身の回りの生活に関するテーマが多く常識的に解答できる問題が多い,という科目特性があるため,考える力がある人や常識がある人はそこそこの点数は取れます。一方で,十分に勉強を重ねて暗記をしてきた受験生でも,試験当日の緊張や焦りなども含め,コンディションが悪く頭が回らないと,ボコボコと失点します。仮に正常でも,少し考え方を誤ると失点します。したがって,歴史の場合は得点分布が高得点から低得点まで幅広くなりやすいのに対し,地理は高得点と低得点が少なく,平均点近くで団子状になりやすいわけです。
「正しい対策をすれば,他の社会科目よりも短い時間で高得点に至りやすい」
先の説明だけだと,「地理は受験上なんて不利な科目なんだ」と感じてしまったかもしれません。しかし,それは正しくありません。地理は「正しい対策をすれば,他の社会科目よりも短い時間で高得点に至りやすい」という最大のメリットを持っています。解答に必要な暗記事項は少なく,重要なのはそれをいかに自分自身で使いこなせるようになるか,です。既存知識を最大限に活かし,自ら考え,分析し,推察し,判断する。この力を身につけることができれば,地理は入試上の必勝科目で最高に面白い科目に変わります。
では,どのように対策をしていけば良いのでしょうか?
2 地理の勉強法(全体)
先の説明から分かるように,地理の対策はただの機械的・網羅的な丸暗記では全く持って非効率的です。求められているのは単なる暗記力ではなく,論理的(地理的)思考力です。暗記だけで全て解くのは難しいです。どの国とどの国の比較か,何年の統計か,それも生産量か輸出量か輸入量か消費量か,さらに単年での比較か・複数年にわたっての経年変化の比較か,どういう図表で示すのか…などなど,出題パターンは無限に近く,それらに全て対応するだけの暗記は不可能です。出題予想をするだけでも困難です。
さて,それではいよいよ本題です。入試地理対策で心がけるべきことを,分かりやすく5つにまとめて説明します。
①系統地理のうち,特に自然地理対策を重視しよう!
地理の区分が曖昧な受験生が多いですが,大枠を捉えるという点において重要なので完結に説明します。まず地理という学問の範疇としては,その扱う内容から大きく「自然地理」と「人文地理」に区別されます。「自然地理」というのは,自然科学としての地理であり,例えば,地形・気候・土壌・植生などのテーマが該当します。地学や化学などの理科系の勉強に近しいところがあります。それに対して「人文地理」というのは,人文科学としての地理であり,人口問題・都市問題・資源と産業などのテーマが該当します。歴史や政治・経済などとも関わりのある文科系の内容ですね。どちらも地理において欠かせないものですが,その関係性はというと,「自然地理が人文地理の土台である」と言えます。考えてみれば当たり前ですが,この地球上,人間より先にまずは自然環境が存在しているわけです。地域ごとにその環境は様々で,それに対応するように人間は文明を発達させてきました。そこから次第に細分化されていき,それぞれの言語・宗教や産業等がおこり,それに対応した国家というものが形成されているわけです。赤道付近の国ではなぜ高床式の住居が多いんでしょうか?赤道付近は高温湿潤という自然環境があるからです。アンデス山中の暮らしではなぜポンチョ(被るように着衣する衣服。保温性が高く,着脱が容易といった特徴を持つもの。)が伝統的に使われているんでしょうか?特に低緯度のアンデス山中では気温の日較差が大きいという自然環境があるからです。分かりますか?現在のある地域の人々の暮らし(人文地理)の背景には必ずその地域の自然環境(自然地理)があるんですね。ですから,地理学習ではまずは自然地理の対策が重要であるということになります。
一方で,地理で扱う内容をどう見ていくかという「視点の区別」として,「系統地理」と「地誌」という区別ができます。「系統地理」とは,例えば,地形・気候や,人口問題・都市問題・諸産業などのように,地理を系統(テーマ)ごとに観察するものです。世界全体に共通する仕組みをマクロ(巨視的)に見ていくようなやり方です。それに対して「地誌」とは,例えば,アジアの地形・気候・人口問題・都市問題・諸産業,ヨーロッパのアジアの地形・気候・人口問題・都市問題・諸産業,アフリカの~…などのように,地理を地域ごとに観察するものです。対象地域の様子について具体的かつミクロに見ていくようなやり方です。これについてもどちらも地理において欠かせないものですが,その関係性は特に入試地理対策という観点で言えば,「系統地理学習が地誌学習の土台である」と言えます。先述している通り,入試地理は単純な地名や事象名の暗記よりも,その事象の仕組みの理解が重視されます。そうすると,まずは仕組みの勉強にあたる「系統地理」の学習を優先すべきであるということになります。予備校業界では,「地誌」的内容は全く扱わず,全て「系統地理」という観点だけで教える講師もいるくらいです。
以上を総括し,改めて強調します。入試地理の対策を始めるにあたって,まずは系統地理のうち,特に自然地理範囲をマスターするようにしましょう!
②細かい暗記は後回し!理屈をがっちりつかむ!
地理は歴史科目と違い,論理的に考えることで解答を導く問題が中心です。特にセンター試験や国公立大二次試験では「木を見て森を見ず」的なやり方では通用しません。
例えば,入試地理では定番のケッペンの気候区分について。受験生がよくやるミスは「地図帳に載っている気候区分の地図を丸暗記しようとすること」と「地名ごとに気候区分を覚えようとすること」です。もちろん本当に全てを覚えきってしまえば,かなりの量の問題に対応できます。しかし,先述の通り,常にデータが変わり続ける地理においてそれは不可能です。また,単純に「カイロ=BW気候」と一致できるだけでは解けない問題,例えば,雨温図と都市の一致問題において対象都市を全てBW気候の都市だけで出す問題,などがあるわけです。そうなると,地名と気候区分をいくら覚えていても解けませんよね。
なので,細かい暗記ばかりを優先してはいけない,ということになります。重要なのは理屈なんです。BW気候であれば,BW気候とはどういう気候なのか(気温・降水量の条件等※ちなみにセンター試験レベルであれば,年降水量250mm未満は基本的にはBW気候と考えておけば良いです),どういう理由で現れるのか(成因),その結果地球上のどの辺りに現れるのか(位置),という仕組みの理解に努めるべきです。ここではその詳説は省きますが,教科書や参考書等に実は必ず載ってある情報です。例えば,<面白いほど点数がとれるセンター地理B 改訂第3版:瀬川著:中経出版>などのように有名講師が講義形式で説明しているようなものは,読み物としても面白く,単なる暗記ではなく理屈を重視して書かれているためオススメです。
③必要最低限・効率的な暗記をする!
暗記よりも理解だ!とは言うものの,やはり最低限の暗記は必要です。論理的(地理的)思考力とはあくまで「知識の応用」ですから,考えるための元となる知識は必要です。ただその際に,どの知識が最低限の知識なのか,どれが必要でどれは不要なのか,必要なもののうち特にどれを優先すべきか。そこを誤っては効率の良い学習になりません。なので,ここでそれを伝授します。
一言で言えば,それは「説明力の大きい知識」です。具体的には,各国の人口規模や経済水準,気候分布など,様々な分野にわたっての基礎となり,幅広く応用できる知識のことです。どういうことでしょうか?定番ですが分かりやすい説明をしましょう。
例えば,地理学習で頻出の「米の生産量」について。皆さんは世界の米生産量の上位国がどこか分かりますか?これくらいは覚えている人も多いと思います。2013年統計では,1位=中国,2位=インド,3位=インドネシア,4位=バングラデシュ,5位=ベトナムです。さて,この統計についてどう考えるかですが,まず,米とはどういう作物かを考えてみます。「農業」というテーマで勉強しますが,米は栽培するのに生育期の高温とかなりの量の水を必要とします。生育期の高温という条件は高緯度で寒冷な国だと中々満たしづらいでしょうね。また,灌漑という技術が普及していない古代のことを考えると,元々降水量が多い地域でないと難しそうですね。その結果,稲作はそれらの条件を全て満たしていたモンスーンアジアにおいて主食として普及していったわけです。色々と割り切って考えると,「米はアジアで圧倒的に普及している主食である」と言えそうです。
主食となると,国民が日々消費しますから,その国民分は必ず用意しなければいけませんね。それは必ずしも国内生産じゃなくても輸入でも良いんです。ただ,世界の中で自国が最も稲作に適した地域に位置するのであれば,基本的には国内生産で賄うはずです。とすると,結局どの国で米が多く生産されているかというと,「モンスーンアジアの大人口国」だということになります。ここの理屈については他の観点からも説明できますが,とりあえずここで強調したいのは,米の生産に限らず,各国の産業の規模には「人口規模(~万人)」や「自然環境(地形・気候)」が強く影響するということです。言い換えれば,各国の「人口規模(~万人)」や「自然環境(地形・気候)」は各国の産業を説明するための土台であり,「説明力の大きい知識」であるということです。
以上を総括し,勉強しやすいように明言しましょう。最優先で暗記しておくべき知識は,「各国の人口規模(約~万人)※目安としては5,000万人以上の国がベター」,「各国の経済水準(GNI約~万ドル)※目安としては,日本と同程度かそれ以上のAグループ,日本よりは低いがGNI10,000ドル以上のBグループ,B未満だがGNI1,000ドル以上のCグループ,C未満のDグループなどの4グループに分類するくらいがベター」,「各国の自然環境(※これだけは丸暗記にならないよう,仕組みから起こして暗記するように)」の3つです。絶対に参考書等で確認しておいて下さい。
④地図帳やデータブックと友達になる(くらいいつも持ち歩こう)!
地図は受験生の弱点の一つで,嫌いだし興味がわかないという人も多いように思います。しかし,やはり「地」理という科目なので,地図を見ることは避けられません。もちろん,全ての地名を闇雲に丸暗記せよと言っているわけではなく,知らない地名が出てきたら必ず調べるように習慣づけましょうということです。ただ,基本的なところですが,主要国の国名と位置だけは丸暗記でも構いませんので,最低限一致できるようにしておいて下さい。入試地理では当然地図を使った問題が多数出てきますし,国名を「ア,イ,ウ」や「A,B,C」のように隠した状態で問われますので,国名と位置が分かっていないと解けません。他の科目と同じように,必ず毎日一度は目に留まる場所(机の前,ベッドの横,トイレのドアや壁など)に地図を貼っておくなどの工夫をして覚えるようにして下さい。
地図帳と同じように,知らない統計等が出てきた際にすぐに調べられるように,データブックを用意してほしいと思います。決して載ってあるデータを一から暗記せよというわ けではありません。あくまで辞書のように使ってほしいということです。<データブックオブザワールド:二宮書店>など,書店で販売されていますので,必ず入手し,すぐに調べる習慣をつけましょう。
どちらも地理の勉強をする日には必ず持ち歩き,友達になるくらい使い込んで下さい。
⑤必ず!演習(アウトプット)をしよう!
地理に限った話ではありませんが,受験生がよくやるミスが,「内容を完全にマスターするまで過去問演習は取っておく」ということです。実際に受ける試験の出題形式や頻度などをいち早くつかんで効率の良い学習をするためにも,本当は先に過去問演習をすべきです。センター試験対策であれば,例えば,<センター試験過去問研究 地理B:教学社>や<センター試験過去問研究 地理B:教学社>などの問題集を使うと良いでしょう。私大や国公立大の二次試験対策であれば,<大学入試シリーズ:教学社>などの大学別過去問を使いましょう。もちろん何の基本知識もなしにいきなり演習をしても手掛かりがなく解けるわけもありませんので,1テーマの勉強が終わった後,くらいを目安にその範囲に該当する演習をやるようにしましょう。演習の答え合わせの際には解説を確認しますが,地理の場合,特に「解答への過程(根拠)」が重要です。これは続けて述べている通りで,入試地理では全く同じ問題が出るということはほぼあり得ないですが,類似問題が出ることは十分にあり得ますのでその際に自力で解けるようにするためにも,その問題へのアプローチの仕方を身に付ける必要があるからです。こう考えると,地理は社会科の中で最も理系に近い科目だと言えそうですね。
以上の①~⑤のことを地理学習の大原則として意識して勉強し,最終的に「根拠をもった解答力」を完成させましょう!
3 地理の勉強法(分野別)
地理の勉強のコツを全体的に述べてきましたが,ここでは分野別に,もう少し具体的な内容に踏み込みながら説明したいと思います。
系統地理編
①地形
地形は大地形と小地形に分類して勉強しますが,どちらにも共通して言える入試頻出ポイントはズバリ「地形の成因と具体例(分布)」です。例えば,海溝という海底の地形について。これは「海洋プレートが大陸プレートに対し沈み込んでいく際に形成される」深い溝です。まずは「海洋プレートが大陸プレートに対し沈み込んでいく際に形成される」の部分が成因に該当します。ここで一つ気をつけなければいけないことを挙げておくと,「成因」といった時に非常に細かく地学・物理学・化学のレベルにまで踏み込んで理解しようとする受験生がいますが,それはほぼ不要です。一部の難関私大では出題される可能性が否定できませんが,センター試験レベルで言えば一切不要です。あくまで社会科の中の地理という科目の範疇(教科書に書かれてある内容だけ)で理解しましょう。
地形では成因に加えて,具体例が重要です。先の例で言えば,海溝という地形は具体的にどこにあるのか,ということです。ここでは細かい列挙はやめますが,入試ではそれが地図を使って問われるわけです。その他,小地形のフィヨルドでも扇状地でも何でも同じです。とにかく「地形の成因と具体例」を意識して勉強していきましょう!
②気候・植生・土壌
気候は仕組みが複雑なため,苦手とする受験生が多いテーマでもありますね。しかし,気候は地理の最重要テーマの一つです。「気候を制する者は入試地理を制す」と覚えておいて下さい。それほど入試地理の得点を左右するテーマです。では,そんな重要な気候について,どう対策すれば良いのでしょうか?
気候の入試頻出ポイントも実は「成因と具体例」です。「あれ?地形と一緒だ」と思った人,その通り,一緒です。結局入試地理において自然地理の内容は「成因と具体例(分布)」が問われるんです。
気候の場合,ケッペンの気候区分が有名でもちろんそこも必ず勉強しなければならないんですが,それと同等いやそれ以上に重要なのは「気候の成因」,言い換えると「気候の仕組み」の部分です。先に述べた通り,入試地理ではただ単にここからここまでがBW気候で,ここからここはBS気候である,と覚えているだけでは通用しません。それ以上になぜそこの地域がBW気候となっているのか,という仕組みが重要なんです。そして,それを理解するための基礎知識として,例えば,気候の三要素(気温・風・降水)と気候因子(緯度・高度・隔海度・海流など)の結びつきを理解する必要があります。ここでは詳説はできませんが,気候の対策をする際には必ず「気候の仕組み」に注意して勉強していきましょう!
③諸産業
諸産業の内容は,主に農林水産業と鉱工業です。近年のセンター試験では大問の2番で出題されることが多いです。ここは統計が非常に多い分野で必要最低限覚えておきたい統計も少なくありません。覚えるべき統計の目安としては,例えば農作物の生産量では上位5か国までで良いでしょう。その時に注意しなければならない点は,「順位ごと丸暗記しない」ということです。というのも,統計は毎年変わるからです。ただし,例えば豚の飼育頭数は中国が圧倒的に多く1位なんですが,そういうケースでは「1位」として覚えておく方が良いです。圧倒的な差の場合,自分が受ける入試において使用される統計で,その差が覆って順位が変動する可能性は限りなく低いからです。以上の2点に注意して統計を見ていきましょう。その際には,先述の通り,「なぜこの農作物はこの国々での生産が多いのか?」という観点を常に持って,理解・納得することを意識しましょう。鉱工業統計も同様です。
④人口問題・都市問題・人種民族問題
人口問題・都市問題では,人口動態(多産多死型~少産少死型への移行や出生率・死亡率の推移や現状など),人口に関する諸問題とその対策・政策や,都市の形態(集村・散村,歴史に起因する都市分類など),都市の構造(中心部~周辺部にわたる機能分散など),都市に関する諸問題とその対策・政策などを勉強します。ここの入試頻出ポイントはズバリ「先進国と発展途上国の比較」です。これに尽きます。
近年,先進国では少子高齢化が進行し,労働力人口の減少や社会保障費の負担増大などの問題に直面しています。その一方で,発展途上国では逆に人口の急増に対応できず,食糧難や貧困などの問題に直面しています。都市問題でも同様に,先進国ではこういった問題なのに対し,発展途上国ではこういった問題,というような大きな違いがあります。この違いの部分を理解することが最重要で,入試でも頻出のポイントとなりますので,しっかりと意識して勉強して下さい。
地誌編
地誌は地域ごとの自然環境や人々の暮らしを観察する方法でしたね。これは実は系統地理としてテーマ別学習を十分に進めていれば,極端な話,全て包括できる内容なんです。ただ,一般的な勉強方法としては,系統地理で仕組みを理解した後にそれを地域ごとに当てはめて改めて見直すという形で地誌を勉強することが多いです。センター試験でも基本的には地誌という視点での大問が用意されています。特に2016年度のセンター試験以降,大問6つのうち,2つが地誌的な大問となっていますので,地誌としての勉強もやっておいた方が良いでしょう。系統地理で大まかに概観してきた地域のことを,地誌という形でより詳しく細かく見ていく必要がありますので,地図帳は特に欠かせません。
4 大学受験 レベル別 地理のオススメ参考書・問題集
地理はその特性から日本史・世界史と比べ,理系の受験生がセンター試験で受験することが多いです。また,日本史・世界史と比べて,二次試験で地理を課している大学はあまり多いとは言えません。したがって,地理は主にセンター試験のみで使用されることが多い科目であるわけです。もちろん,一部の私大や国公立大で地理を使用する受験生もいますが,歴史と比べて明らかに少数派です。そこで,ここでは特にセンター試験対策に重点を置いて,対策のためのオススメ参考書・問題集を紹介します。
レベル1 基礎〜センター試験レベル勉強法と参考書、問題集
出題形式は全てマーク式です。私大と比べて,思考力を問うタイプの問題が圧倒的に多いので,ただの語句や統計の丸暗記ではなく,事象の理解を意識した勉強をしなければなりません。したがって,以下に挙げる参考書でしっかりと理屈の部分を押さえつつ,問題集でその理屈の問題への応用の仕方などを学ぶようにしましょう。ちなみに,問題集のうち,まずは優先的に過去問を演習し,余裕のある受験生は予想問題集に取り組みましょう。
おすすめの参考書


地理B講義の実況中継(系統地理編・地誌編) 改訂第2版:瀬川聡著:語学春秋社
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センター地理Bの点数が面白いほどとれる本 改訂第2版:瀬川聡著:中経出版
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村瀬のセンター地理Bをはじめからていねいに(系統地理編・地誌編):村瀬哲史著:東進ブックス
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山岡の地理B教室(系統地理編・地誌編):山岡信幸著:東進ブックス
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きめる!センター地理:山岡信幸著:Gakken
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カリスマ講師の日本一成績が上がる魔法の地理ノート:宮路秀作著:中経出版
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直前30日で9割とれる鈴木達人のセンター地理B:鈴木達人著:KADOKAWA
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瀬川聡のセンター試験地理B超重要問題の解き方(系統地理編・地誌編):瀬川聡著:KADOKAWA
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センター試験に出る順 地理B:塚原洋子著:KADOKAWA
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地理B統計・データの読み方が面白いほどわかる本 改訂版:伊藤彰芳著:KADOKAWA
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センター試験過去問研究 地理B:教学社
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センター試験過去問レビュー 地理B:河合出版
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マーク式総合問題集 地理B:河合出版
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大学入試センター試験過去問題集 地理B:駿台文庫
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大学入試センター試験実戦問題集 地理B:駿台文庫
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地形図対策

新地形図の読み方:武井昭信・武井正明著:三省堂
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レベル2 中堅私大(日東駒専・産近甲龍・MARCH・関関同立など)レベル
出題形式は基本的にはマーク式や記号式などの選択問題です。ただ,センター試験と出題傾向が大きく違っており,「思考力」を問う傾向が強いセンター試験に対し,「知識量」を問う傾向が強く,教科書レベルを超えたかなり細かい用語や地名が出てきます。地図帳・資料集・用語集を手元に置きつつ,以下に挙げる問題集を使って演習を積み,その過程でどんどん知識を増やしていきましょう。ちなみに,細かい地名対策をしたい人は<地図と地名による地理攻略:共著:河合出版>が特にオススメです。

(写真:アマゾン)
よくわかる地理:学研教育出版編:Gakken
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地図と地名による地理攻略 四訂版:権田雅幸・佐藤裕治・藤山佳貴・堀顕子共著:河合出版
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地理B標準問題精講:赤松輝夫・斎藤績著:旺文社
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大学入試シリーズ(赤本):教学社
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難関私大(早慶)レベル
難易度が急激に上がります。センター世界史であれば満点を目指すくらいの勉強が必要になります。記述式の出題はもちろん,論述式の出題も散見されます。地図帳・資料集・用語集を手元に置きつつ,以下に挙げる難易度の高い問題集で演習を十分に積みましょう。

地理B標準問題精講:赤松輝夫・斎藤績著:旺文社
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地実力をつける地理100題 改訂第3版:Z会出版編集部編:Z会
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大学入試シリーズ(赤本):教学社
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全国大学入試問題正解:旺文社
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レベル3 難関私大(上智)・国公立大レベル
このレベルは基本的に大半が論述問題で構成されています。したがって,難易度は最上級だと言えます。ただ知識を持っているだけでは合格点を取れません。相当量の論述対策を積む必要がありますので,以下に挙げる論述対策問題集をやり込みましょう。

納得できる地理論述:伊藤彰芳・坂本勉・佐藤裕治・中野泰男・仁科淳司共著:河合出版
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地理B論述問題が面白いほど解ける本:宇野仙著:中経出版
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大学入試シリーズ(赤本):教学社
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※東大のみ<東大の地理25カ年>という赤本があります。東大で地理を使う受験生は必携。

全国大学入試問題正解:旺文社
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東大地理問題演習:高橋和明著:東進ブックス
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化学の勉強法
化学は、覚えることもあり、応用の幅も広いので、点数が伸び悩む学生さんが多いようです。ですが、そんな教科こそ、他人と差をつけるチャンスです。何度も反復練習を積み重ねることで、覚え間違いも減り、かつ覚えもらしも減っていくことでしょう。化学の得点は、正直知識量と練習量に比例します。しかも、理論・有機・無機と性格のことなる分野が併存しているというややこしさがあります。なので、センター試験も二次試験もある程度の対策が要求されるのです。レベルに応じた過不足のない対策が攻略のカギとなります。
そんな化学の勉強法をまとめてみました。
① 理論分野
この分野は、確実に得点源に伝えたいです。覚える公式も少なく、問われる問題の種類もたいして多くはありません。
― 知識が中心となる単元、(原子、イオン、結合の種類と性質、周期表)などをしっかりおさえましょう。
― 次に、物質量・濃度・化学反応式の計算形式をしっかり習得します。最初は、molなんて意味がわからないでしょうが、なんども練習してなれていってください。この部門は、演習を積むことで、確度があがっていきます。しっかりやりこんでいきましょう。
― 熱化学、酸化還元、平衡などそれぞれ公式や考え方をしっかりおさえていかなければものになりません。しっかりパターンおさえていきましょう。前の2項をおさえることができていないと確実に点にすることができません。とりこぼしがないようにしてください。特に、このなかでも酸化還元は、のちのち有機と無機に響いてきます。しっかり学んで、練習を積んでください。
② 無機分野
とにかく暗記がベースとなる分野です。そこで、本項では覚えやすくするコツを紹介していきたいと思います。
実は沈殿の色には一種の法則がある。
おちついて、沈殿をまとめてみてください。陰イオンによってとりやすい色、陽イオンの種類によってとりやすい色が見えてくると思います。アルミニウムイオンといえば、白い沈殿。炭酸イオンも白い沈殿を形成しやすいですよね。このようにまず、傾向を把握したうえで、例外的なものをおさえていく方法で覚えていけばよいと思います。
ごろ合わせの力を借りる。
炎色反応などでおなじみの「ごろ合わせ」。がんがん、使って言ってください。
最近は、ネット上にゴロ集めサイトなんかもできています。どんどん活用していきましょう。
反応式にも、法則がある。
無機の化学反応といっても、特別なものではありません。その大部分は、酸化還元反応や酸塩基反応です。特に、弱酸(弱塩基)遊離反応が視覚になりやすいので、しっかり押さえるようにしましょう。
③ 有機分野
究極の縦割り科目です。物質ごとにその性質やつくり方がころころ変わるので、個別で抑える必要があります。腹をくくって臨みましょう。
1. まず、前提を抑えます。
官能基、化合物の命名法を覚えます。
2. 脂肪族化合物の反応を、そのパターンも含めて覚えます。
有機に関しては、こののちのベンゼン環でつまづく人が多いと思います。そこで、つまづく人の一つのパターンとして、脂肪族化合物の反応式がわかっていないというものがあります。なので、エステル化、エーテル化、アルコール生成など一つ一つおさえていくことが大事です。中でも「エステル化」の仕組みはとても大切です。エステルの構造決定は有機化学の最頻出問題です。油脂、芳香族化合物でも「エステル化」はよく登場し、重要です。もれなく、学習しよう。
3. 芳香族化合物の反応は、バラバラに覚えない。
実は、芳香族化合物の反応は、脂肪族化合物の反応×ベンゼン環上の位置の二つの軸で整理できます。だからと言ってバラバラに覚えていては取りこぼしのもと。簡単なベンゼンーフェノール反応も様々な方法で起こすことができます。とはいうものの、この反応も酸化還元・酸塩基反応と、脂肪族の反応パターンでできているのです。一つ一つ確認していけばよいのです。
5.糖類、タンパク質・合成高分子
糖類は、グルコースの構造式はα-, β-とも書けるようになっておけば十分です。あとは、多糖類をαとβにばらして覚えていけばなんとかなります。タンパク質については、アミノ酸の平衡のルールを理解した上で書けるようにしておきましょう。必須アミノ酸20個は、目立つ酸・塩基性のアミノ酸のみをおさえておけばよいです。
合成高分子は覚えることが多く、大変です。正直さけられるなら避けた方がよいでしょう。もしやらねばならないなら、「熱可塑性樹脂の化学式」と「ビニロンの製法」は確実におさえておいてください。
レベル別勉強法
1. 基礎の固め方
このパートで重要なのは、① ひととおり各分野をさらうこと。② わからない知識や化合物が出てきてもめげないことの2点でしょう。「自分は何も知らない。でも、新しくであったことは取り落さない」という覚悟が、成績アップのミソです。
1-1. 理論化学基礎の固め方
まんべんなく基本事項を抑えることを心がけます。
① 化学の基本法則
特に、化学式を理解する上で重要な基本法則をしっかり理解する必要性があります。倍数比例の法則、気体反応の法則、分子説などを理解し、化学式に基づく量論計算を誤りなく行えるようにならなければなりません。
② 原子の構造
数年前に新課程で、原子分野がクローズアップされるようになりました。原子・電子の配置をしっかり把握しておきましょう。
③ 各種結合の性質 (イオン結合、共有結合、金属結合、分子間力)
④ 溶液の濃度と調整法、各種濃度単位を利用した計算。
この分野は、各数値にきちんと単位をかくことで混乱を防げると思います。
この分野は、基本を抑えることで、ある程度得点につなげることができます。
1-2. 無機化学基礎の固め方
この分野で必要なのは、それぞれの族元素のふるまいをきちんと整理して覚えることでしょう。覚えるトピックは、炎色反応、水との反応、水酸化物、炭酸化合物、硫酸化物、硫化物、酸化物など代表的な化合物の沈殿と色を覚えることが重要です。そのほか、各金属元素で有名な反応を一通り抑えていけばよいのです。主に問われる金属元素の種類は、以下の通りです。
① アルカリ金属 ② アルカリ土類金属 ③ 両性金属元素 ④ 鉄・コバルト・ニッケル
⑤ 銅・銀・金(11族) ⑥ クロム・マンガン・水銀とその化合物
ただし、
⑦ 金属イオンの系統分析は、主に二次試験で深堀されるパートです。
無機化学は、暗記で90%が決まります。ひたすら、ひたすら反復してください。
1-3. 有機化学基礎の固め方
まず、覚える必要のある項目を一つづつあげていきましょう。
① アルカン,アルキン、アルケンを確実に覚える。
② アルコール⇒ アルデヒド⇒ カルボン酸の順番で、酸化されていくということを理解する。
③ 各化合物ごとに特別な反応を覚えていきましょう。フェーリング反応、銀鏡反応、ヨードホルム反応などをしっかり押さえることが大事です。
④ それぞれの化合物の合成法を整理する。:この項目は、二次試験まで使う項目です。万全にするように心がけましょう。
⑤ 芳香族化合物は置換反応からおさえましょう。触媒と、反応条件(温度そのほかの環境)をしっかりおさえることを忘れないでください。
⑥ ベンゼン環に関する反応とはいえ、それは化学反応。弱酸生成反応や酸化還元反応の原則にのっとって反応が起こります。しかも、ベンゼン環の酸の強弱は、ベンゼン環に付加する官能基の酸の強さと対応しています。
塩酸>スルホン酸>カルボン酸>炭酸>フェノールの順です。
これを覚えていれば、酸の塩と酸を混ぜた時に反応が起こるかおこらないかの判定ができます。このような原則を抽出していくことが大事です。
⑦ 有名な芳香族化合物の製造法をしっかりマスターすること。一通りの流れをおさえることで、様々なパターンの反応を網羅することができます。反応に用いた触媒と反応条件も合わせて覚えましょう。
⑧ 構造決定に関しては、二次対策で詳しくとりあげます。まずは、上記の事項をしっかりおさえることに専念してください。
有機は基本的に、暗記が7割、応用3割のイメージです。問題演習を通じて、自分が習得した事柄を確認する必要があります。
おすすめの参考書
レベル1 基礎固め
このレベルに適した問題集・参考書を示します。

岡野の化学が初歩からしっかり身に付く-理論化学①
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岡野の化学が初歩からしっかり身に付く-理論化学➁+有機化学➁
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岡野の化学が初歩からしっかり身に付く-無機化学+有機化学①
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らくらくマスター化学基礎・化学 (アウトプット型)
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化学の必修整理ノート 新課程版(要点を書き込むだけで覚える)
授業の副読本
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ただし、これを一通り終わらせたとしてもセンターでの得点率は、60%程度です。しかし、この部分をおろそかにしていては、後日伸び悩むことになります。
2. 日東駒専 産近甲龍レベルまでの勉強法とやるべき参考書・問題集
二次試験の中では、最も難易度が低いレベルの大学を攻略する勉強法を紹介します。このレベルで重要なのは、① 苦手な分野を作らないこと ② 典型問題を確実に解答できるようになっていること の二点でしょう。まじめに、丁寧に基本を押さえていることが大事です。
このレベルの大学を狙っているあなた、まったくわからない分野や、まるまる苦手な反応系はありませんか?このレベルの大学は、それが合否に直結すると考えてください。まず、第一にやらなければならないことは、「自分の苦手」を検出することです。模試や問題集の周回を通じて、自分がまったくぴんと来ない分野を特定しましょう。化学は一見独学でなんとかなりそうな科目ですが、それでも時短のためには、できる人の助言を求めることが一番でしょう。
このレベルの大学を攻略するのにおすすめの問題集と参考書、その使い方をまとめました。
おすすめの参考書
日東駒専 産近甲龍レベルまで

鎌田の理論化学の講義
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鎌田の有機化学の講義
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福間の無機化学の講義
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化学の新標準演習 両方型
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3. march 関関同立 地方国公立大学レベルまでの勉強法とやるべき参考書
このレベルで出てくるのは典型問題のみです。この項目で二次試験に特徴的な問題形式の攻略法をまとめてしまいたいと思います。二次試験特有の分野といえば、
① 有機構造決定② 金属イオンの系統分析
でしょう。
① 有機構造決定の攻略方法
センターでも、簡単な構造決定は出ますが、二次試験ではさらに難易度と複雑さがあがったものが出題されるようになります。なので、これを攻略することで得点を安定させることが可能になります。
1. 少なくとも、組成式をきちんと導き出しましょう。ここで躓くと人は、理論化学を確認すること。
2. 組成式から考えられる化合物を列挙し、問題文から化合物を特定していわけです。酸素の数と組み合わせを中心に整理するのがよいでしょう。―OH,―O― など、化合物をもれなくあげるのに有効です。加えて、幾何異性体や光学異性体もおさえておきましょう。
3. 官能基ごとの性質や反応を覚えておく。
この3ステップを意識して学んでみてください。
② 金属イオンの系統分析
センターでも簡単な、金属イオンの同定問題は出題されます。しかし、二次試験のそれは、規模も複雑さもはるかに異なります。系統立った対策が不可欠です。ところで、この一見複雑に見える金属イオンの系統分析、実は定まったやり方があることをご存じですか?これは、大学に進学して化学実験などで学習する内容なのですが、入試ではこれを一部伏せて出題しているのです。簡単に説明しましょう。
1. 金属イオン溶液に、希塩酸を加える。 Ag+,Pb2+が沈殿します。
ちなみに、これらのイオンを分別するためには、熱水で溶かしてみるのがよいです。熱水で溶かして溶けるのがPb2です。
2. 次に、硫化水素を十分通じると、今度はCu2+,Sn2+,Cd2+が沈殿を生成します。
硫化物の沈殿に関して注意しなければいけないのは、液性と沈殿物の色です。
硫化物の色はほとんどが黑なのですが、Al,Mn.Znが白色沈殿。Cd,Snが黄色沈殿です。
また、酸性条件下ではAl,Mn,Znに沈殿を生成しません。
3. 煮沸し、希硝酸を加えたのち、室温まで液体をさまし、アンモニア水を加える。
煮沸し、希硝酸を加えることで、還元剤である硫化水素を追い出し、Fe2+をFe3+に変化させて水酸化物イオンと化合物を形成し沈殿させることができるようになるのです。このカテゴリで沈殿を形成するのは、水酸化物イオンと結合して沈殿するものいです。Fe(OH)3は赤褐色沈殿でAl(OH)3は白色沈殿ですから、見てすぐにわかるわけです。
4. 硫化水素を十分通じる。
先ほどとは異なり塩基性下での沈殿となります。MnS,ZnSが沈殿します。
5. 炭酸アンモニウム水溶液を加える。
CaSO4もBaCO4を形成して沈殿が生じます。両方とも白色沈殿で区別がつきませんが、塩酸などを加えてイオン水状態に戻したのち、炎色反応で差を確認するのも一つの手です。
6. 残ったものは、K+,Na+
このように現在では、金属イオンの系統分析過程はほぼ決まっているのです。これをまるまる暗記すれば、正直怖いものなしです。
これらのレベルの大学を攻略するにあたっては、この2項目に関する演習は十分に積んでください。大丈夫です。出るのは、知識があるならとけるような問題ばかり。安心して、勉強してください。おすすめな参考書と問題集をまとめました。参考にしてください。
おすすめの参考書
march 関関同立 地方国公立大学レベルまで

鎌田の理論化学の講義
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鎌田の有機化学の講義
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福間の無機化学の講義
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化学 基礎問題精講
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実戦 化学重要問題集 化学基礎・化学
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4. 旧帝大、早慶レベルまでの勉強法とやるべき参考書
このあたりの二次試験となると、難易度が少し上がってきます。しかし、このレベルの大学で、化学に「超難問」が出ることはありません。これらの大学の問題が難しいといわれるゆえんは、理論分野に依存する問題が多いからなのです。理論に依存するということは、数学や物理と同様、法則に基づき問題を解くプロセスを考える必要があるのです。これは、練習を必要とします。なので、センターで6割をおさえられるようになったら、二次対策として下にまとめるような問題集・参考書に挑戦するようにしてください。とはいっても、心配する必要性はありません。問題の基本構造は典型的なものばかりです。下の問題集を3周し、完璧にすれば得点は安定するでしょう。
おすすめの参考書
旧帝大、早慶レベルまで

実戦 化学重要問題集 化学基礎・化学
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![化学[化学基礎・化学] 標準問題精講](https://jukenpedia.com/site/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
化学[化学基礎・化学] 標準問題精講
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5. 東大・京大レベルの勉強法とやるべき参考書
東大や、京大だからと言って特別難しくなるわけではありません。結局は、早さ×知識量なのです。しかし、他大学とこれらの難関大学には、出題形式に変化が見られます。違いを以下にまとめてみました。
① 実際の実験手順を模した出題が多くなる。
研究を進めるにあたって、重要なのは自分で実験を設計できることです。そのためには、それぞれの実験手段をとる理由を把握していることが大切なのです。無機の沈殿が生じる反応の条件や、有機の反応条件(触媒の種類や反応温度など)をしっかり把握しておきましょう。そうすれば、筆記問題にも対処しやすくなります。
② 知識があるだけではとけない問題が多い。反応の原則、酸化還元順位の理解に基づく酸化還元反応や、弱酸・弱塩基遊離反応を、自分で想像して書くことができること。要するに、反応自体は、どマイナーで大概の人は知りませんが、誘導を読み解くことで問題の中核となる反応式を把握することができるようになっているのです。
③ 理論化学を重視する傾向が高い
有機・無機化学といえども、理論に関する問題を混ぜ込んでくるのが特色です。実は、大学に入ってから個別の無機・有機に関する知識を使用することはありません。研究で重要なのは、高校でやっている理論化学の部分なのです。
さて、これらの項目に対処するのに有効なのも、一般に使われている問題集と過去問をしっかりやるこみことでしょう。下に推薦する問題集をまとめました。
おすすめの参考書
東大・京大レベル

化学の新研究―理系大学受験
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実戦 化学重要問題集 化学基礎・化学
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化学[化学基礎・化学] 標準問題精講
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6. 過去問を解くタイミングと過去問演習のやり方
センターで6割とけるようになったら、躊躇せず二次試験の過去問に手を出しましょう。二次試験のレベル感を把握しておかないと、センターが終わった後になくはめに陥ります。今はちょっと無理かもなんて思わずにどんどんやってください。逆に、センターで6割いかない場合は、基礎に欠陥があることが多いので、それをじっくり見直しましょう。
過去問を解くにあたって重要なのは、① 自分の知識の抜けを自覚する。② 二次試験で何が問われるのかを把握すること。の2つです。①はあたりまえのことですが、②が重要です。二次試験は、大概の場合、知識だけで乗り切ることができません。演習を積むことが大切です。一度間違えた問題をマークし、何度も解いて考え方をマスターするようにしましょう。
センター試験対策と勉強法
センター試験で高得点を取りたい人が心がけなければならないことは、① 苦手分野をつくらないこと ② センターのレベルになれること ③ センターの形式になれることの2点です。
センター試験で、苦手分野が一つでもあると、あなたがとれる最高点はどんなに高くても80点となってしまいます。この場合の苦手分野とは、「一つの大問のうち半分程度しかとれない分野」というイメージです。どの分野が苦手なのかを検出するために、高3になった直後に、もう一度自分の手持ちの問題集を解きなおしてみてください。全く、手がつかない部分や、解答を理解できない部分が苦手なポイントです。苦手な部分を見つけたら、自分でなんとかしようと思うのはやめましょう。わかっている人の説明をきくのが一番の近道です。
ちなみに、センターにおける化学の難易度は全体でみると、あまりばらつくことがありません。化学は、難易度が問題になりません。知識をすばやく展開することと、計算の正確さと速度が重要となるのです。したがって、センターの形式になれることと、日ごろ自分の手持ちの知識がいかに整理されているかが重要になるのです。
センター試験の形式になれるためには、演習が肝要です。センターの形式に合わせた物理の演習型の問題集は少ないです。なので、センター対策は過去問を通じて行うことになります。なので、問題数をこなすために、十数年分の過去問が詰め込んである河合塾の模試過去問集などが向いています。そのほかにも、センター模試を受けたり、センター模試の過去問を集めた問題集などに取り組むのもおすすめです。10月以降は、実際に時間をはかって実戦形式の練習を詰めば、センター本番でつまずくことはないでしょう。化学は、その知識量が大事。私が、物理でもおすすめした方法が、間違いノートの作製です。模試から帰ってきたその日に、間違えた問題をノート左側に書き写してしまいます。その上で、右側に解答・解説を書き写します。センターの過去問で間違えた問題も同様に処理していました。これをためて、模試や本番前に見直すと、「もう同じ間違いはしない。前回よりは点数があがる」という自信が付きました。なによりも、解き方で迷う時間が大幅に短縮することができるようになったり、苦手分野の問題に何回も向き合いなれることができたので、点数は各段にupしていきました。こういう努力もおすすめです。化学の場合は、二次試験に関しても同様の手法が有効でした。それは後ほど解説します。
センターレベルを攻略するのにおすすめの問題集と参考書、その使い方をまとめました。参考にしてください。
おすすめの参考書

鎌田の理論化学の講義
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鎌田の有機化学の講義
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福間の無機化学の講義
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上の項目と同様に、知識の確認・補充に使用してください。

化学の新標準演習
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さすがに、センターレベルを狙うとなれば、新標準演習は完璧にときこなせるようになっておいてほしいです。この問題集には、センターチェックもついておりなかなか優れものです。

センター試験過去問研究 化学
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センター試験本番レベル模試 化学
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センター試験本番レベル模試 化学
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問題集と参考書に関しては、後ほどまとめて一つの章として取り上げますので、そちらも参考にしてください。
大学レベル別の参考書整理
本文中に取り上げた参考書・問題集を整理し、特徴と使い方を紹介します。化学は物理と異なり、使い手のレベルに合わせた厳密な問題集選びは必要ありません。自分が目指すレベルに合わせて、問題集を選択すればよいと思います。
おすすめの参考書
レベル1 基礎固め〜日東駒専・産近甲龍レベル



① 岡野の化学が初歩からしっかり身に付く
インプット 85% アウトプット 15%
このシリーズの特徴は、1. 化学の基本的な知識の確認に最適。2. 反応式の背景を丁寧に説明してくれること 3. 基本知識を確認するのに適切な練習問題をそろえていることの3点です。教科書を理解するのがつらいという方や高1、高2の化学初学者が使用するのにおすすめです。もちろん、別個に練習用の問題集を確保するのがよいでしょう。

らくらくマスター化学基礎・化学
インプット 30% アウトプット 70%
この問題集の特徴は、簡単な問題から応用の入り口までスムーズに橋渡ししてくれるところです。だいたいセンターで6割とれない人や、高1高2が授業に合わせて解くのにおすすめです。これは、周回するよりは、その都度その都度わからない問題をきちんと消化して、志望校に合わせた問題集にスイッチすることをおすすめします。

化学の必修整理ノート 新課程版
インプット 90% アウトプット 10%
穴埋め形式で、必要な知識を確認することができます。とにかく基本を確認したい方におすすめ。教科書とあわせて使用するレベルです。正直に言うと、受験よりは、日ごろの定期試験におすすめの参考書でしょうか。化学がめちゃくちゃ苦手な方におすすめできる参考書です。



④ 鎌田の化学講義シリーズ
インプット 70% アウトプット 30%
本書特徴は、1. 入試で比較的重視される事項をまとめてわかりやすく解説してくれていること。2. 別冊に基本事項をまとめてつけてくれていることが大変ありがたいのです。 特に理論化学がおすすめです。基礎にいまいち不安があるが、次のステップにすすまなければ間に合わないという人が、問題集に取り組むときに傍らにおいて参考にするのが良いです。
レベル2 関関同立 地方国公立大学レベル

⑤ 化学 基礎問題精講
インプット 20% アウトプット 80%
この問題集の特徴は、無理なく二次試験レベルまで自分の力を高めることができるという点です。しかも、化学の問題集にしては珍しく、解答・解説が相当丁寧です。センター試験で70%以上を目指したり、関関同立 地方国公立大学系の攻略に適した問題集です。ちなみに、基礎がない状態で取り組むと大変痛い目をみるので、きちんと自分のレベルに合うかどうかを確認してから購入してください。
レベル3 早慶 旧帝大レベル

⑥ 化学の新標準演習アウトプット型
インプット 20% アウトプット 80%
基礎・標準問題からセンターレベルまで無理なくレベルアップできることが特徴です。しかも、この問題集には、センターチェック(約200問分)もついており便利です。これをしっかりやりこめば、センターの得点80%越えで安定させることができるでしょう。

⑦ 実戦 化学重要問題集 化学基礎・化学
インプット 5% アウトプット 95%
重要問題集の特徴は、ただ一つ。圧倒的な問題演習量です。なので、授業で基礎事項を学ぶ傍ら(先生や友人の助けを借りながら)問題演習に取り組みたい人や、基礎事項は完全に抑えて、なんとなく二次試験の問題をとくことができる程度のレベルの方にお勧めです。物理と異なり、解答・解説が十分でなくとも、問題にはなりません。とはいうものの、基礎に自信のある方にお勧めする参考書です。インプット5%と評価したのは、公式まとめ表の分です。試験前で緊張しているときに、ちらっと眺めて自分の努力を思い出すのによいでしょう。
東大・京大

⑧ 化学の新研究―理系大学受験
インプット 100%
賛否の分かれる入門書です。「化学は、ただでさえ時間を食う分野なので余計な知識を仕入れている時間なんてない。」という方には、おすすめしません。とにかく、重箱のすみをつつくような知識を集積していたり、大学初頭レベルの基礎知識が詰め込まれているので、これ一冊きちんと理解している人は、大学で1年ほど化学の勉強をしなくて済むといっても過言ではありません。まれに、二次試験の問題にコラムの内容がまるまる出題されることがありますが、その確率はかなり低いです。化学が好きでしょうがない人が、趣味の書として読むのに適していると思います。
国語の勉強方法
現代文
受験において、一番点数が安定しにくい科目が国語と言われています。確かに国語は試験により毎回異なる文章で、安定して点数を採ることが難しいように見えます。しかし、国語の基礎力を徹底して付けていくことで安定して点数を採ることが可能であり、難易度の高い問題にも応用がききます。国語は「評論文」「小説」「古文」「漢文」4つの分野に分かれており、それぞれの基礎力を伸ばしていくことが大切です。では、一体どのような勉強をしていけば国語の成績(偏差値)を上げることができるのか、今回は「国語の勉強法」ということでそれぞれの分野ごとに説明いたします。
評論文
国語の勉強で一番のメインとなるのが評論文です。私立大学を受ける人や理系の人は、「古文」、「漢文」、場合によっては「小説」を勉強する必要がないということもあります。しかし、評論文はどの受験生でも必ず勉強しなければなりません。評論文の入試問題は、大学生や大人を対象とした新書などの本の一部から出題されていますので、当然、その内容は難しいものが多いです。それだけではありません。少ない制限時間しかないのにかかわらず、3000文字から4000文字とかなりの分量を読む力が求められるのです。だからこそ、現代文の勉強のカギは、はじめに述べたように、「基礎力」をどれだけ身につけられるかどうかにかかってきています。では、基礎力とはどういう力なのでしょうか。また、どうすれば基礎力を身につけることが出来るのでしょうか。詳しく説明いたします。
評論文の基礎力とは?
評論文の基礎力とは、「読解力」のことです。初見の文章に対して、「どれだけ正確に筆者の主張をつかむことができるかどうか」ということがポイントになってきます。受験生の中には、何も勉強していないのに、国語だけは比較的高い偏差値を取れるという生徒が稀にいます。これらの生徒に共通することは、小学生や中学生のときに、かなり多くの分量の本を読んできているということです。もちろん、国語が出来るすべての生徒が、過去に多くの本を読んでいるということではありませんが、小さい頃から、本を読んでいる生徒で、国語が得意な生徒は多いです。では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。その理由は、評論文を出題する意義に、密接に関わってきているのです。
評論文を出題する意義
大学は、〇〇学部〇〇学科という風に、専門の分野に分かれて勉学をします。専門の分野の知識を得るためには、当然難しい文献を読むという力が必要になってきます。だからこそ、大学入試では、大人向けの難しい評論文という問題を出題することによって、大学に入る前に、そのような文献を読む力をつけさせようというのが大学側の狙いです。そうなると当然、数多くの本を読んだ人の方が読むスピードが速く、文章の内容を理解するのも速い可能性が高いです。そのような理由で、小さい頃から本を多く読んできた人は、国語の入試問題で、比較的点数が高い生徒が多いのです。だからといって、受験生になってから本を多く読むのでは、試験に間に合わないでしょう。では、どのようにすれば多く本を読んでいなくても短期間で「読解力」を身につけることが出来るのでしょうか。
評論文を制するための「読解力」を身につける方法
では、具体的に「読解力」を身につける方法を説明いたします。その方法は、「筆者の一番伝えたいこと」を探しながら、文章を読むことです。大学入試で、評論文を出題する目的は、専門文献を読む力をつけさせるため、ということならば、そのような勉強をすればよいのです。国語の入試問題も同じで、文章を読むときに大切なことは「筆者の意図」を明確にすることです。初めは、どの文が大切なのか、筆者が何を言いたいのか、あまりピンとこないこともあると思います。しかし、「何が伝えたいのか」ということを念頭に置いて、文章を読んでいくことによって、必ず、「文章の強弱」が見えてきます。例えば、「逆説の接続詞が使われているから、ここは筆者が強く言いたいことだ」、「この文は具体例が来ているから、補足説明になっているな」、「繰り返されているからこそ、ここが主張だ!」という風に、文章の中でも、その弱さや、強さが見えてくれば、力がついてきたということです。いきなりそのような力を身につけろと言われても、難しいと思いますので、そのサポートをしてくれる参考書を後述します。
読解力は、あくまで基礎作り
評論文を読むための「読解力」が身に付いたからといって、それで評論文のすべての問題が解けるというわけではありません。読解力は、あくまで基礎です。家を建てるときに、基盤がしっかりとしていれば、その後にどんなに重い木材で家を作ったとしても、その家が崩れることはありません。それと同じように、強靭な基礎を築いてあげることが大切です。では、読解力が身に付いた後には、どのようなことをすればよいのでしょうか。
「読解力」の後は、「問題解答力」
初めて見る文章を読んだときに、なんとなくでも筆者の主張がわかるようになったのならば、次のステップに進みましょう。次は、問題解答力を身につけましょう。読解力が基礎とするならば、問題解答力は応用です。先ほど、家の説明をしましたが、土台のないところに家を建てることは出来ません。同じように、読解力という基礎なくして、応用である問題解答力を身につけることは出来ないので、読解力がまだ怪しいという人は、基礎を固めてから次に進むようにしましょう。
問題解答力とは、問題を解くための力
問題解答力というのは、問題を解くための力のことです。国語の試験では、出題された文章に対して問題が必ず出題されます。例えば、「下線部1の、概念という言葉について、当てはまるもの1~4の中から一つ選べ」というような問題です。文章を読み、筆者の主張を理解するだけでは、すべての問題を解くことは出来ません。肝心なのは、問題を解くことなのです。問題に正解することで、初めて点数を得ることが出来ます。問題解答力を身につけるためには、「消去法で解くこと」が大切です。評論文には記述で書かなければならない問題を出題する大学もありますが、センター試験ではすべての問題が4択の選択問題になります。また、私立大学の入試問題では、選択式の割合が高い大学が多いです。国公立を受ける人や難関私大では、記述問題も出ますが、ひとまずは4択の問題が解けるようになってから、記述に取り掛かると良いでしょう。そのような理由から、問題解答力を身につけることとは、言い換えると、消去法で問題を解くことなのです。具体的には、文章と選択肢を照らし合わせて、絶対に違う部分を探していきましょう。例えば、選択肢で、「地球環境を守ることこそが、我々に課された絶対的な正義なのだ」という選択肢の場合は、文章と照らし合わせて、「絶対的」という言葉が不適切だから、バツにするという風に、不適切な部分を照らし合わせてみましょう。また、なぜその選択肢が間違っているのか、明確な理由を答えられるようにするというのも消去法のポイントです。
評論文では「背景知識」と「頻出語句」も大切
あまり聞いたことがないという人もいるかもしれませんが、背景知識も評論文では大切な要素になります。評論文は数限りない本の中から出題されるので、どのような問題が出るかわからないと思うかもしれませんが、実は頻出のテーマが決まっているのです。例えば、「言語論」、「日本と外国」、「近代と現代」というように頻出のテーマをあらかじめ理解しておくと、文章がスムーズに頭に入りやすくなります。また、「頻出語句」を抑えておくのも大切です。頻出語句とは、日常であまり聞いたことがない評論文でよく使われる言葉です。例えば「概念」、「イデア」、「混沌」、「抽象」などの言葉があります。このような語句は、単体で意味を聞かれることもあるので、必ず押さえておきましょう。「背景知識」と「頻出語句」がまとまっている参考書がありますので、後述します。
小説
大学入試で小説が出題されることは少ないですが、注意するべきなのはセンター試験です。国公立大学を狙う受験生は、センター試験である程度の点数を取ることが出来なければ、2次試験に出願することすらできません。また、私立大学を目指している人もセンター利用という制度があり、センター試験で高得点を取ると、それだけで志願する大学に受かる可能性もあります。センター試験で、国語の配点は、評論文、小説、古文、漢文、それぞれ50点満点になります。小説の代わりに評論文や随筆が出題された年もありますが、ここ数年は小説の出題が続いているためしっかり対策していきましょう。ここではセンター試験対策としての小説について説明いたします。
感情は表現に要チェック
主要人物の感情表現が出てきたら要注意です。センター試験の問題で、なぜそのような感情になったのか理由を答える問題が過去多く出題されています。センター試験の小説は、そこまで難しい問題が出題されることはありませんが、時間制限が非常に厳しいです。感情が出てきた時点で、なぜそのような感情になったのか事前にチェックすることで、わざわざ文章を読み直しすることのないようにしましょう。また、明らかな感情表現でなくとも、行動で感情を表すような場合もありますので、そのような場合も理由と根拠を明確にして読み進めていきましょう。
小説は客観的に読むこと
小説を読む際には、必ず「客観的に」読むようにしましょう。受験生がしてしまうミスとして、勝手に答えを想像するということがあります。例えば、AさんとBさんがいるとします。このAさんがBさんの物を盗んでしまいました。では、AさんとBさんどちらが悪いでしょうか?常識的に考えれば、物を盗んだAさんが悪いです。しかし、答えの根拠となるのは「常識」ではありません。答えは必ず「文章中」から探し出さなければなりません。先ほどの例では、その後の文章で、AさんかBさんどちらが悪いか理由が述べられるかもしれません。そのように、「明確な根拠」を「文章中」から探していくような読み方を、客観的な読み方と言います。決して、自分で勝手に判断して、選択肢を選ぶということはしてはいけません。
おすすめの参考書(現代文)
レベル1 基礎固め〜日東駒専・産近甲龍
インプット型(参考書)

現代文と格闘する
インプット
この参考書はインプット用の参考書で、「読解力」を高めるのにとてもおすすめの参考書です。どのようにすれば筆者の主張を理解することができるかのポイントも載っています。なにより、とても丁寧に「読む」ということについて説明してくれます。読解力だけでなく、問題の解き方も載っているので、「問題解答力」を高めることも出来ます。ただし、分量がものすごく多いことと、問題のレベルが割と高いので、時間がある人におすすめの参考書になります。

現代文読解力の開発講座
インプット
現代文と格闘するに取り組むには、時間がないという人にはこちらの参考書がおすすめです。現代文と格闘するよりも、分量を少なくして、レベルを下げたのが現代文読解力の開発講座の特徴です。指示語や接続詞などのディスコースマーカーと言われる、文章の強弱を読むときのポイントもわかりやすく説明しているために、なんとなく問題を解くということがなくなります。なぜこのような答えになったのか、ということが明確に分かるようになります。

現代文キーワード読解
インプット
先ほど説明した「背景知識」と「頻出語句」をまとめているのが、この参考書です。語句だけを説明するのではなく、文章の中で重要な語句と背景知識を覚えることが出来るので、無理に暗記する必要はありません。繰り返し、読むことで自然と覚えることが出来ます。レベルとしても、基本はすべて抑えられていますので、「背景知識」と「頻出語句」を覚える、はじめの一冊としておすすめです。

出口の現代文レベル別問題集1~3
アウトプット
東進ブックスから出版されている、現代文の王道とも呼ぶべき問題集の一つです。
比較的文字が大きく、文章を読むことが苦手な人でも取っ付きやすい内容となっています。
レベル的には1が超基礎、2が基礎なので、まずは1と2を完成させた後、余力があれば3に進んでみましょう。現代文の『解き方』がゼロから自然に身につくような設計になっているので、現代文に苦手意識がある方は是非、最初からやりきってみてください。

マーク式基礎問題集現代文
アウトプット
タイトル通り、マーク式(選択式)の基礎問題集です。
分量はセンター試験より少し短めで、内容も比較的平易なものが多いです。
ある程度の長さの文章を読む体力を付ける必要があるので、最初は思うように得点できなかったとしても、まずは全ての問題を解いてみてください。
その後、余力がある人は正解できた問題もできなかった問題も、正しい選択肢だけを手書きで書き写してみてください。その際、ただの単純作業として書き写すのではなく、『記述問題であればこれを自分の手で書かなければならないんだ』という意識をもって取り組むことが必要です。
例え志望校合格のために記述問題が必要なかったとしても、国語力が飛躍的に向上します。

船口のゼロから読み解く最強の現代文
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テーマごとに問題が分かれており、解説と問題が一緒になったような形式です。
これ一冊で、『現代文を解くために必要な頭の使い方』『考え方の手順』『作者の意図の読み取り方』など、基本事項が自然に身に付くようになっています。
一冊が終わるころには基礎固めがあらかた終わっている設定なので、現代文初心者には最適な参考書と言えます。
レベル2 GMARCH・関関同立 地方国公立レベル

船口のゼロから読み解く最強の現代文
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これを現代文の参考書として掲載するかは非常に迷いました。実際に賛否両論ある参考書ですし、正統派な先生であれば真っ先に否定するかもしれません。
また、『1冊で基礎固めができる』という種のものではなく、『実力がなくても、問題作成者の裏をかいて正答を導き出す裏ワザ』教本です。
しかしながら、これらの方法をマスターしたからと言って現代文の基礎力が下がるわけではなく、最後の最後に2択で迷った時、大きな助けになるのも事実です。この解法だけを使って本番に臨むのは危険ですが、武器の一つとして持っておくのはおすすめです。現実として、現代文の成績を飛躍的に上げるのは難しいこと、現代文の学習にそれほど多くの時間を割けないことなどを考えると、全てでなくても良いので、これらの裏ワザも使えるようにしておくと便利です。これはセンター試験用の問題ですが、私大入試にも十分活用できるので、一度目を通してみる価値はあります。

私大編現代文のトレーニング
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レベル順に問題が並べられており、その全てはZ会のオリジナル問題です。
問題のレベルは比較的高めですが、その分解説は非常に詳しいので、正解率を上げることだけにこだわらず、解説の文章も丁寧に読んでみてください。志望校のレベルに合わせ、必ずしも一冊すべてをやりきるのではなく半分目まで解き進める等、柔軟に対応してみるのもおすすめです。

マーク式総合問題集 国語
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とにかく問題演習をしたい方におすすめです。こういう言い方はよくないかもしれませんが、あまり信頼できない問題集だと、選択肢の作り方が雑なケースが非常に多くみられます。(学校用教材でも、適切でない選択肢が羅列されているような問題集はあるので注意が必要です)
その点、河合塾のマーク式問題集であれば、問題レベル、選択肢、解説ともに非常に信頼できますし、問題演習には最適の問題集です。

センター試験国語過去問
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小説に関しては、センター試験の過去問が一番おすすめです。テクニックをまとめた参考書も数多く出版されているのですが、参考書によって、解き方は全く違うので、どのやり方で勉強すればよいのかわからなくなってしまうという受験生が後を絶ちません。センターの小説は、「客観的に読むこと」、「登場人物を抑えること」、そして「感情表現を注意して読むこと」に注意して、後は答え合わせをする際に、なぜ間違えたのかをしっかりと考えて、修正していくだけで、8割以上とれるようになります。また、参考書で勉強するほど、小説に時間をかけられないという受験生も多いはずです。そのような時間があるなら、英語や数学、もしくは苦手科目の勉強時間に当てたほうが良いでしょう。小説は、なぜそのような答えになったのか、見直しをすることが大切です。答え合わせをしたから終わりではなく、なぜその選択肢が答えになったのか、良く見直、次に生かせるようにしましょう。

出口の現代文レベル別問題集5
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先ほどの基礎固め編でもご紹介しましたが、解説を読みながら少しずつ問題を解き進めていくには非常におすすめな参考書の一つです。解説も非常に洗練されており、問題のレベルも中堅~難関私大(関関同立程度)向けとなっています。一気に最後まで解いてしまうのではなく、一つ一つ丁寧に解き進めることが大切です。そうすることで、『正答する感覚』が身に付いていくはずです。
レベル3 早慶・旧帝大レベル

教養としての大学受験国語
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「読解力」、「問題解答力」、「背景知識」、「頻出語句」という評論文に大切なすべての要素がぎゅっと詰まっている参考書です。特に「読解力」を付けるという面で、この参考書よりも優れた参考書はないように思えます。ただし、新書だからといって油断して読んでいると、問題の分量がとても多いので、痛い目にあいます。すべての受験生向けの参考書というには、難易度が高く、量も多いです。難関大学を受験する文系の受験生に強くお勧めします。

入試現代文へのアクセス
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基礎編が取り掛かりやすく有名な参考書ですが、実は発展編のレベルがちょうどいいです。GMARCHを受ける人は出来て当たり前という問題から早慶上智を受ける人にとっては、少し難しい問題まで網羅されています。記述問題は少な目になっているので、国公立を受ける人にはあまりお勧めできませんが、レベルもちょうどよく、良問が多く入っているので、難関私立受験を考えている人に特におすすめの参考書です。

上級現代文Ⅰ
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非常に難しい問題が収録されています。
難関私大だけでなく、難関国公立にも対応できるレベルです。この1冊すべてをやりきるのは時間的に厳しいと思うので、半分程度まででも構いません。
記述のレベルも相当高いので、問題を解き進めることよりも『何故そのような解答になるのか』という分析を重視してみてください。1題あたりに時間をしっかりとかけ、難しい問題への対応力を身に着けてください。
志望校過去問や模試問題
早慶や旧帝レベルになると、市販の問題集を買って解くよりも、河合塾や駿台などが主催している大学別模試を受験し、その解き直しを徹底したり、ひたすら過去問演習を繰り返すことが大切です。
これほどの難関レベルになると、いわゆる赤本などの正答例を見ても『どうしてこんな回答になるのかさっぱり分からない』というケースも多いです。しかしながら、そのほとんどが『本文に書いてある内容を自分の言葉で言い換えている(リライトしている)』に過ぎません。だからこそ、正答例を分析し、『自分でも書ける正答』を作り直してみる作業も必要不可欠と言えます。




