各科目の学部、学科の科目別勉強方法
英語
・問題構成
-大問1 会話問題とパラグラフ整序 時間配分目安 18分
★会話問題やパラグラフはNextStageで丸覚えしてしまうのも一つの手です。時間には限りがありますが覚えれるものは覚えてしまいましょう。
-大問2 長文読解 時間配分目安 33分
-大問3 長文読解 時間配分目安 33分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問1→(大問2・大問3は不順)→見直し
近年の関西大学の英語については全学部の全日程で同一の形式が取られています。そのため特定の学部に沿った対策というものは必要がないでしょう。問題の形式や傾向も大きくは変わっていませんので、過去問に関しては最新のものから古い年度までこだわらずに学習が可能です。
試験時間は90分で200点満点でが学部により150点に圧縮されています。問題数は大問が3つ全50問で全ての問題がマーク式となっています。配点に関しては1問4点と考えるのが妥当ですが正確な値は公表されていません。
大問1は概ね会話問題とパラグラフ整序問題から構成されています。過去問は古い年度でも対応可能とは紹介しましたが、パラグラフ整序に関する問題は2009年に初めて出題されてから今に至るためこれ以前の問題では取り扱われていないので学習時には注意が必要です。パラグラフ問題はそれぞれの問題の難易度はそれほど高くはありませんが、前半で間違えてしまうと後半を全て間違う可能性もある問題が毎年出題されていますのでここは確実に満点を取れるような準備が必要です。
大問2と大問3は長文問題でそれぞれ800文字前後と600文字前後の出題となっています。基本的に後半に短い文章が出題されていますので時間配分や取り掛かる順番は得意・不得意によって事前に検討しておくべきでしょう。設問の難易度は標準的なものが多く空欄補充や内容把握・説明が中心となっています。内容説明は文章全体を通して理解が出来ていればそつなくこなせる問題であまり得点差が出ることは無いと予想されますので、空欄補充で誤答し失点を重ねないようにすることが大切です。文章を読み進めながら選択肢を確認し、自分の回答がその後の文脈に合致しているのかを確認することで誤答は減らせる内容となっています。大問3では下線部の意味を問う説明問題が多く出題され、マーク式であることから逆に選択肢を読み解くところに時間を取られてしまいます。また文章は短いながらも特定の分野に特化した論説文が出題されやすいので、自分の全く知らない分野の話題であっても焦らない心構えが大切となります。
数学(文系数学)
・文系数学
・問題構成
-大問1 記述を必要とする大問 時間配分目安 17分
-大問2 記述を必要とする大問 時間配分目安 17分
-大問3 記述を必要とする大問 時間配分目安 17分
★基礎レベルの演習を中心とし、それを応用すれば対応できるので文系の数学(河合塾SERIES)の問題を解きながら、しっかりと記述の練習をすることが大切です。
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:解けるものから解く→見直し
近年の関西大学の文系数学については全学部の全日程でほぼ同一の形式が取られています。特定の学部に沿った対策というものは必要がないですが、配点が学部により異なる可能性がありますので設問を解く順序などに関しては自分の受ける学部に沿った配点で考えることが必要です。
試験時間は60分で満点は学部や受験方式により100点から150点です。大問数は3つで典型的な基礎から標準レベルの問題が中心となっています。文転した受験生など数学に自信がある人であれば十分に満点が狙える標準的な良問ばかりであり、見たこともないような複雑な問題が出題されたことは近年ありません。ただ、試験時間は60分と比較的短めなので基礎問題だからといって侮らずに確実に短時間で正答できる力が問われています。それぞれの大問において決まった形の問題が出るという訳ではありませんが概ね単元としては対数や指数・三角関数といった数学㈼で必要とされる知識が中心となっています。設問に関しては空欄を補充する問題は短時間で正答することが求められていますが、関西大学の傾向として記述問題ではしっかりと説明をすることが求められているようです。記述問題でただ数式を並べただけでは得点が取れないといったこともあり、教科書や参考書をもとに正しく接続語を使って数式を説明しながら続ける力が重視されています。正答を導くだけではなく採点者に納得してもらえるように書けるかどうかが文系数学の得点を決めるといっても過言ではありません。
数学(理系数学)
・問題構成
-大問1 記述を必要とする大問 時間配分目安 21分
-大問2 記述を必要とする大問 時間配分目安 21分
-大問3 結果のみを必要とする大問 時間配分目安 24分
-大問4 結果のみを必要とする大問 時間配分目安 24分
★問題の難易度としては標準的で問題集で奇問や難問に取り組む必要はありません。難易度としては黄色チャートぐらいで十分ですが、答えを出すだけではなく記述を重視している採点だということを念頭に置いて正しく文章に出来ているかを意識しましょう。
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:記述が得意ならば大問1・大問もを先に買いてしまう→残り→見直し
理系数学は全学部日程と学部個別日程でほぼ同じ形式が採用されているため学部個別として対策する必要は特にありません。
試験時間は100分で200点満点です。大問は4つから構成されており前半二つの大問で記述式が、後半二つの大問で結果のみ記述する問題と小問集合が出題されています。多くの大学では小問集合は前半に出題されていますが関西大学では大問4がそれにあたりますので、どの大問から取り掛かるのかには注意しておきましょう。
小問集合の難易度は理系数学にしては比較的低く、出題対象範囲こそ理系のため多くなるものの標準的なものがほとんどです。参考書で準備をしていれば見たことのない問題は出ませんので、解法を覚えてしまい短時間で確実に終わらせるようにしましょう。全ての問題で奇問や難問は無く一定のレベルが保たれていますので、前半が簡単とか後半が簡単といった考えではなく自分が解ける問題を先に解ききってしまう方が高得点に繋がります。
文系数学と同様に関西大学の理系数学では数式を並べるだけではなく正しく説明をしながら記述する力が問われています。理系の問題ではどうしても計算などが複雑になり記述が疎かになりやすいですが、逆に回答に記述する計算を簡略化して説明文をしっかりと記述するようにしなければ高得点は望めません。前半にこのような文章力を問われる問題が来ますので時間配分と心構えが必要です。
物理
・問題構成
-大問1 マーク式総合問題 時間配分目安 21分
-大問2 マーク式総合問題 時間配分目安 21分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問ごとに分野があるので得意な方を優先→残り→見直し
物理は出題難易度には大きな差がありませんが、日程により大問数や配点が異なりますので過去問での対策を行う際には、受験する日程に沿った過去問を選択する必要があります。
全学部日程の試験時間は90分で満点は250点で2つの大問、学部個別日程(理科1科目選択方式)の試験時間は75分で3つの大問満点は150点、学部個別日程(理科2科目選択方式)の試験時間は100分で6つの大問から4つを選択し満点は200点です。
特定の分野から出題されるということはありませんが、力学と電磁気が出題されることが多くなっています。力学・熱力学・電磁気・波といった物理では基本的な内容が大問として扱われていることも少なくありませんが、融合問題として複数の分野の知識を合わせて問われているものが大問となっていることもあります。全学部日程では全てマーク式なので計算結果を回答するだけですが、それ以外では記述・論述問題が出ますので関西大学の傾向として正しく説明する文章力が重要となります。
化学
大問1 マーク式と記述の総合問題 時間配分目安 21分
-大問2 マーク式と記述の総合問題 時間配分目安 21分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問ごとに分野があるので得意な方を優先→残り→見直し
物理は出題難易度には大きな差がありませんが、日程により大問数や配点が異なりますので過去問での対策を行う際には、受験する日程に沿った過去問を選択する必要があります。
全学部日程の試験時間は90分で満点は250点で2つの大問、学部個別日程(理科1科目選択方式)の試験時間は75分で3つの大問満点は150点、学部個別日程(理科2科目選択方式)の試験時間は100分で6つの大問から4つを選択し満点は200点です。
物理と同様に特定の分野に偏って出題される傾向はあまり見られず、有機化学・無機化学・理論化学の全ての分野を網羅しているかどうかが問われています。ただ、基礎的な問題を中心としており問題集ですら見たことのないような難問はほぼ出題されないため全く手が付けられないといったことにはならないでしょう。出題の割合としては心なし理論化学と有機化学が多めに出題されており、複雑な計算を必要とする問題がどの日程でも1問は出ています。解放はさほど難しくはないものの、計算を確実にこなす力も合わせて問われていますので公式などを暗記することはもちろんこと狭いスペースでも確実に計算をするやり方を身につけておきましょう。全てをまる覚え出来れば良いですが、現実的にそれは難しいのでパターンを組み合わせて解法を見つける力が大切です。
生物
-大問1 マーク式と記述の総合問題 時間配分目安 13分
-大問2 マーク式と記述の総合問題 時間配分目安 13分
-大問3 マーク式と記述の総合問題 時間配分目安 14分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問ごとに分野があるので得意な方を優先→残り→見直し
物理は出題難易度には大きな差がありませんが、日程により大問数や配点が異なりますので過去問での対策を行う際には、受験する日程に沿った過去問を選択する必要があります。
全学部日程の試験時間は90分で満点は250点で3つの大問、学部個別日程(理科1科目選択方式)の試験時間は75分で4つの大問満点は150点、学部個別日程(理科2科目選択方式)の試験時間は100分で6つの大問から4つを選択し満点は200点です。
関西大学の生物の問題は特定の分野の知識のみで解けるものは少なく細胞や体内環境、植物の反応といった過去に多く出題されている分野をはじめ複数の分野から知識を融合させて解く問題が多く出題されています。ですが、それぞれの問題で問われていることや前提となる知識はそれほど難しいものではありませんのでまずは教科書レベルのことを全て確実に抑えておくことが重要です。対策中は融合問題に取り組んでおくほうが良いですが、難問に取り組む必要はなく確実に基礎を固める方向で進めるようにしましょう。
国語
-大問1 現代文 時間配分目安 42分
-大問2 古文 時間配分目安 28分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問1→大問2→見直し
国語は近年全日程・全学部で難易度に変わりはなく問題の傾向も同じものが出題されています。そのため過去問での対策を行う際には、年度を気にせずに利用しても問題がないでしょう。
試験時間は75分で150点満点です。大問は論説か評論と古文の2つで構成されており設問数は現代文が8問前後、古文が9問前後となっています。全学部日程では全ての問題がマーク式ですがそれ以外の日程では書き取り問題と、内容説明や要約といった記述問題が出題されています。
関西大学の現代文の傾向として特に注意して置かなければならないのは、設問中に傍線が引かれないということです。これはつまり先に設問を読んでおかないと、後からどこの部分を問われているのか分からずに再度本文を読まなければならなくなるということです。こうなってしまうと大幅に時間が削られてしまい高得点を取ることは非常に難しくなってしまいます。特に関西の私立大学の中では本文が長い方に分類されますので二度読む時間など無く、一度目の読解でもスピード感を意識して読むぐらいでないといけません。
古文も同様に傍線の引かれていない本文に対して答えていきますので先に設問を読んでおくことが重要です。傍線がないと正確に意味を捉えていないと回答が出来ないですが、逆にしっかりと内容を抑えていればそれほど悩むこと無く回答出来る問題が大半です。文法問題が単独で出題されることはなく、現代語訳が出た場合であっても意訳力が問われているのではないので難しくはないレベルとなっています。
日本史
-大問1 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
-大問2 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
-大問3 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
-大問4 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問ごとに分野があるので得意な方を優先→残り→見直し
試験時間は60分で100点満点です。大問数は4つで設問数は50問前後となっています。設問数が比較的少ないので時間には余裕があり全問マーク式なので見直しをする時間も十分に取れるでしょう。
出題内容としては語群選択から用語説明、短文正誤といったこちらも基礎的な内容が中心となっています。出題分野は幅広く特定の分野に偏ってはいませんので古代から現代まで幅広く学習するようにしましょう。近年は近世・近代からの出題が多くなってきてはいますが、配点を考えるとここだけを確実に得点しても意味がありませんので広く浅く学習することが先決です。日本史とはいえども地図などを用いた地理的な問題が出題されることもしばしばあります。資料集なども活用して地図から設問に対応する力も必要です。
世界史
-大問1 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
-大問2 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
-大問3 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
-大問4 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問ごとに分野があるので得意な内容を優先→残り→見直し
世界史は教科書に沿った問題が大半です。教科書や資料集を読み込んでいても回答に困るような細かい内容であったり、難易度の高い問題はほぼ出題されません。各単元毎にしっかりと勉強していれば得点できる難易度ですが逆に考えると世界史を得意とする学生は満点を狙ってきますので世界史を選択する場合には小さなミスが大きな差に繋がる可能性があります。
試験時間は60分で100点満点です。大問数は4つで設問数は50問です。1問あたりの配点は2点なのでそこまで大きな失点にはなりませんが、前述のように満点を狙いに来る学生が多いことを考慮するとミスは許されません。
教科書や資料集をしっかりと学習していれば問題なく解ける問題が多いですが、文化史などの資料問題についての出題がありますので注意が必要です。また世界史は発生した事件を時系列に並び替えたり前後関係を問う問題がよく出題されています。一つ一つの事象を覚えることも大切ですが、その前後で何が発生したのかまで覚えておくと複数の得点に繋がる可能性もあります。
地理
-大問1 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
-大問2 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
-大問3 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
-大問4 マーク式総合問題 時間配分目安 13分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:自然・産業の問題が比較的解きやすいので出題されたら優先→自分の得意分野→残り→見直し
試験時間は60分で100点満点です。大問数は4つで設問数は50問前後となっています。設問数が比較的少ないので時間には余裕があり全問マーク式なので見直しをする時間も十分に取れるでしょう。
受験者数はあまり多くありませんが、内容は自然環境・地域別の特徴(都市や産業)・地図問題と幅広く出題されています。歴史と同様に問題の難易度は教科書レベルのことが中心であり難問は出題されていません。基礎をしっかりと学習した後は過去問にどんどん取り掛かり、設問の傾向と自分の弱点補強に務める道が正解でしょう。
政治経済
-大問1 マーク式総合問題 時間配分目安 14分
-大問2 マーク式総合問題 時間配分目安 14分
-大問3 マーク式総合問題 時間配分目安 14分
-大問4 マーク式総合問題または記述が含まれる 時間配分目安 14分
※詳細な配点は現在公表されていない
■おすすめ回答順:大問4→自分の得意分野→残り→見直し
試験時間は60分で100点満点です。大問数は4つで設問数は50問前後となっています。設問数が比較的少ないので時間には余裕があり全問マーク式なので見直しをする時間も十分に取れるでしょう。
大問の構成は政治に関するものが2つ、経済に関するものが2つと均等な半分となっています。多くの問題が教科書から出題されていますが地歴と異なり時事的な問題やそれに絡んだ専門的な内容が急に問われることもあります。このような単元の特徴から受験する年度の11月までに起こったことは時事問題として抑えておくべきでしょう。それ以降の事件は試験問題に反映される可能性が少なくなってきますので参考程度で良いと思われます。また難問といわれる問題も数問出題されることがありますし、日本国憲法の条文に関する問題も頻出となっていますので資料集による確認が必須です。