2017 01/08
コラム  

難関大学に合格!全統模試の正しい使い方

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難関大学に合格したい方は、河合塾や駿台の全統模試を使う機会がありますよね。全統模試は受験を成功させる上では最も有益なツールの一つですが、実はうまく利用できていない方が多いのも実情だと思います。そこで、早稲田大学と慶應大学にダブル合格した筆者が実践していたことや、合格後に数々の慶應生から学んだ利用法をご紹介します。

1.判定を見る

一番気になるのは判定ですよね。もちろん、E判定の大学に受かることも度々ありますし、模試の問題と本番の問題は異なるので、あてにすることは出来ないのですが、「今回の模試の中では、自分はどの位置にいるのか」を知る目的で使うことは可能です。模試の問題にはトリッキーな問題は少なく、難関大学を受験する方にとっては確実に得点したい問題が数多く含まれています。基礎力を見た場合に、自分がどの位置にいるのかを見極めるのに、模試は非常に適しています。
また、判定はあてにならないとは言いつつも、ある程度の統計的なデータに基づいて判定されています。E判定が出ている人は、D判定が出ている人よりも速いペースで勉強しなければ抜くことは難しいでしょう。自分のモチベーションコントロールに上手に判定を使いましょう。

2.理想と現実の差を数字で見る

模試が返却されてから最も意味のない反応は「B判定がきた!やったー!」「E判定だ・・・もうだめだ・・・」と、判定から全てを図ろうとすることです。C判定が欲しいと思ったら、C判定を獲得するためには、自分は後何点獲得すればいいのか見ているでしょうか?点数に換算してみると、意外と取れそうかもしれないし、勉強方法に関して、大幅な改善が必要かもしれません。しかしながら、後10点ずつ各科目で積み上げれば合格がかなり近い!というパターンもかなり多いと思います。正しい勉強法を再考すれば、意外と合格は近いということを忘れないためにも、偏差値だけではなく「後何点欲しいか」までかみ砕いて評価しましょう。

3.どの問題を解きたかったか、理想を並べる

2までで、「後何点ほしいか」まで嚙み砕くことができたら、後はその数字をどの問題から確保するかを考えます。この時に役にたつ情報が、その問題の正答率です。正答率が高い問題からチェックをつけていきましょう。配点が小さくてもこのルールは守ってください。「みんなが解ける問題は解ける」というのが、難関大学の合格には必須のスキルだからです。解きたかった問題を集めてみたら、自分の苦手分野がわかってくるはずです。
「みんながとける文法問題で沢山失点してる!」という気づきがあれば、それを克服すれば偏差値は上がるわけで、C判定以上を取ることも可能になってきます。

4.勉強の計画を立てる

ここまでしっかりと模試を見直したら、やりたいことが次々に溢れてくると思います。3までで、自分が伸ばしどころだと思った箇所を、重点的に勉強しましょう。漠然とやってはいけません。
「文法を勉強する!」ではなく「この問題集を2周する!」
「読解力をつける!」ではなく「特に、意味をつかむのが苦手だから、毎日音読の時間を10分作る!」
のように、具体的に自分がやっているイメージがつく計画を立てましょう。他の誰でもない自分が作った勉強の計画です。他の何よりもやってみたい、ワクワクした気持ちになってきませんか?

5.良い模試は額縁に入れ、悪い模試はシュレッダー

振り返りはするべきですが、いつまでも反省していても判定や偏差値は変わりません。それならば、綺麗さっぱり忘れましょう。私の周りにも駅のゴミ箱に捨てた人、燃やした人(模試の葬式ですね)、「どっかいった」と、忘れている人、沢山いました。過去は変えられません。自分の未来を切り開くためにも、見直しをしたら(最重要)おさらばしましょう。
逆に、その模試の中に少しでも良いところがあるならば、部屋にでも飾っておきましょう。受験中は、自信喪失することはあっても自惚れることはないでしょうから、たまに見て励まされましょう。過去の自分の頑張りを今の自分のエネルギーにするのです。

以上、模試の使い方でした。重ね重ねしつこいですが、模試は手段でしかありません。目標は志望校への合格です。皆さんが強い心を持って、模試の振り返りをきちんと行うことを切に願っています。

大学受験ペディア 編集部 さっとーさん
慶應大学 文学部

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