2017 01/20
参考書ペディア  

よく出る日本史B 一問一答(山川)の使い方と勉強法

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⑴独学可能度★★★★★

インプット・アウトプット両立型
一問一答と、簡潔な形式をとっており、解説のいらない問題集なので、独学には非常に適しています。逆に、簡潔すぎて、「質問が生まれにくい」という弱みも持っているので、この問題集だけに集中するのは非常に危険です。教科書を中心に、他の参考書と併用しましょう。

⑵相性の良い参考書は教科書の日本史B

レベル★
おすすめ度★★★★
偏差値〜55
高校基礎から日東駒専レベル
「一問一答日本史B用語問題集」や東進の一問一答に比較して、ワンランク簡単で単語数も少ないテキストです。難関大学を受ける人が使う上では、使い方に工夫が必要ですが、本当に大事な語彙にポイントを絞っている点では使い易いテキストと言えるでしょう。
問題集がもともと想定している通り、「問題を読む→答える→正誤判定する」のプロセスだけでは、基礎レベルの問題にしか回答できないでしょう。しかし、「正解の単語をみる→説明する→正誤判定」プロセスまで追うことができれば、東大の記述問題にも対応することができるでしょう。詳しいやり方は以下に記述しています。

⑶参考書、問題集の特徴

簡単な問題に対してまさに「一問一答」形式で回答する問題集。教科書や参考書を読んだ後に解くことで、記憶の定着を助けるにはオススメの参考書と言えます。「よく出る」とついている通り、頻出語彙に絞って構成されているのが特徴です。基本単語のみが載っているので、優先順位など無視して片っ端から覚えればいいという点では非常に使い易いテキストだと思います。マニアックな単語も記載はほぼされておらず、通史を覚えた勉強速度の早い人であれば2週間程度で一周できると思います。
基本単語ばかりを集めたテキストなので、難関大学受験者は、さっさと復習して次の問題集に進むか、「単語から自分で説明する」方式への転換が必要です。
模試などが近い時期には1週間程度で一周すれば、忘れかけていた範囲復習もすることができるので、一気にスパートをかけて覚えてしまいましょう。また、この教科書を通じて一通りの基本的な単語を覚えることで、教科書や参考書を読んだ場合の理解もさらに深まります。
しかしながら、一問一答形式に慣れてしまうと、別の聞き方をされた際に答えられなくなったり、暗記に夢中になるあまり、日本史を流れで掴む力が弱くなってしまいます。実際、多くの受験生がこの罠にはまり、流れよりも単語を覚えることで勉強効率が落ち、余計な時間を使ってしまいます。この参考書にこだわらず、言葉を覚えるためのきっかけと捉えるのが良いでしょう。
使い方・・・インプットの段階では、教科書を読んだ後に2−3周することで、必要な暗記事項を抑え、記憶に定着させる作業に利用します。一通り答えられるようになったら次は通常では答えとなる単語だけを見て、その言葉を説明してみましょう。その説明がおおよそ合っていることの確認に問題部分を使うことで、応用力も身につけることができます。自分で説明ができるようになれば、自ずと記述式の問題にも対応ができるようになりますので、積極的に練習してみましょう。

1ヶ月で完璧にする場合のペース・・・×
3ヶ月で完璧にする場合のペース・・・×
半年で完璧にする場合のペース・・・×

完璧になるまでの反復学習基準

10回程度
日本史は2年弱程度かけてじっくり学ぶ方が多いと思いますので、半年で完璧にするのは不可能です。しかしながら、一通り歴史は勉強したので、スピーディーにアウトプットしたい、という方は2週間程度でマスターできると思います。

⑷同時に使いたい問題集

一問一答形式ができれば、基本的はアウトプットができていると思いますので、より実践的なアウトプットのトレーニングをしましょう。その時にオススメなのが、実力をつける日本史100題(Z会)です。少々難易度が高いですが、実際の入試で使う頭の筋肉を鍛えることができますので、併用していきましょう。オススメなのは、①教科書を読む②一問一答で覚える③日本史100題で仕上げる、の手順をそれぞれの時代で繰り返すことです。
日本史に関しては「一冊の問題集を完璧に!」も大事ですが、「たくさんの問題集で色々な角度からの出題に慣れる!」というやり方も必要です。出来ない問題があっても自分を責めず、「こんな出題のされ方もあるのかー」と気楽に勉強していきましょう!

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