直前30日で9割とれる鈴木達人のセンター地理Bのトリセツと勉強法
地理のオススメ参考書:『直前30日で9割とれる鈴木達人のセンター地理B:鈴木達人著:KADOKAWA』
(1)独学可能度★★★★
インプット型
『鈴木達人のセンター地理B』はインプット用の参考書ではありますが,一般的な知識羅列型のものとは違った独特な切り口で書かれた参考書です。受験地理の内容をいちから丁寧に解説しているわけではなく,かなり絞られた範囲の内容について「限られた知識を使っていかに考えて解くか」に重点が置かれた説明になっています。分量的には本当にタイトル通りに30日で終わるくらいの内容です。総文字数も少ないですし,平易に書かれています。本当に地理にかける時間がなく,もうこれだけで大丈夫!と割り切れる受験生にはオススメです。独学可能度としては,本書には最低限の基礎知識を持っていることを前提としたような記述もありますので,初学者にとっては△かもしれません。
(2)相性の良い参考書は『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本 改訂第2版:瀬川聡著:中経出版』
レベル★~★★★
オススメ度★★★★
偏差値45~55
センター試験レベル
『鈴木達人のセンター地理B』は単元ごとにいくつかの簡単なpoint解説と図・イラスト,プラスその範囲についての例題&解説を中心に構成されており,受験地理の全範囲をいちから丁寧に説明するものではありません。そのため,体系的に地理を学習しようという受験生はこれとは別に受験地理の基本知識を網羅できる参考書をこなす必要があります。教科書でももちろん良いですし,センター地理対策の定番の参考書となっている『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本』や『村瀬のセンター地理Bをはじめからていねいに(系統地理編・地誌編):村瀬哲史著:東進ブックス』,『山岡の地理B教室(系統地理編・地誌編):山岡信幸著:東進ブックス』,『きめる!センター地理:山岡信幸著:Gakken』などでもOKです。そちらで基礎基本を確認しつつ,思考力を養うために『鈴木達人のセンター地理B』を読み込む,というやり方がオススメです。
もちろん本当に「30日で!これだけ!」と決めて本書のみを徹底的にやり込むのも良いと思いますよ。
(3)参考書,問題集の特徴
著者自身が「従来の暗記を中心とした知識羅列型の参考書とは一線を画して」いると書いている通り,「科学的な思考」,とにかく「考える」ということを前面に押し出して書かれていることが最大の特徴だと言えます。その分,教科書や一般的な参考書では扱っている内容が全く載っていないということも多々ありますので,できるだけ全範囲をくまなく勉強したいという人にはオススメできません。タイトルの通り,30日で地理対策を終わらせたいと思っている受験生のニーズに合った内容だと考えて下さい。
全体の構成としては,まず見開きの最初にテーマの概観,続いてそのテーマのpoint,簡易な図解,次ページの見開きの最初に練習問題,隣ページにその問題に対する着眼点,そして解答・解説(計4ページ分)という一連の流れでワンセット(1テーマ)になっています。これが合計で6章・45テーマあります。組み方自体は大変読みやすいですし,解説文も非常に平易に分かりやすく書かれていますので,どんどん読み進めていけます。
使い方…やる順番については,どの単元からでも手をつけやすいようにテーマを細かく区切ってページが割られていますので,自分の興味のある所から始めれば良いと思います。テーマごとに著者の強調する「考え方」をじっくりと吸収してきましょう。その上で,問題量が少ないことを補強するためにセンター試験の過去問集などを使って演習経験値を増やしてきましょう。
完璧になるまでの反復学習基準
2~3回程度
分量が少なく,説明もかなり的を絞ったピンポイントなものになっていますので,掲載されている問題を完璧に解くということならば数回繰り返せばできるようになるでしょう。
(4)同時に使いたい問題集
※『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本 改訂第2版:瀬川聡著:中経出版』の記事の(4)を参照して下さい。
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