東大法学部卒に聞いてみた。東大法学部に合格するまでに使った参考書(英語編)

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東大法学部卒に聞いてみた東大法学部に合格するまでに使った参考書(英語編)

東大英語はなんといっても、その問題数の多さ、時間配分の難しさが特徴です。120分間の試験時間で要約・段落整序、自由英作文、リスニング、文法問題・英文和訳、長文読解からなる大問5つを解くことになります。問題の出題形式が多様なため、英語力をあげるのみならず、各設問へのアプローチの方法を確立する必要もあります。

・単語帳

『システム英単語 (駿台受験シリーズ)』


 駿台の出版する英単語帳。コロケーションでまとまったフレーズで学習できるので、しっかりと覚えてしまえば英作文のときに自然な表現を心がけることができます。

『DUO 3.0』


 560本の例文に収録語を散りばめているという他に例をみない優れものです。別売のCDを併用して例文ごと覚えていけば、英作文力も飛躍的に上昇します。もっとも、収録後のレベルが少し低くなっているため、これだけを使用すると長文読解や和訳問題のときに不利に働く可能性があり、もう少しレベルの高い単語は他で押さえておくのがベターと思われます。

『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』


 有名進学校の生徒が多数在籍し、東大への合格実績も高い鉄緑会が塾内で使用する単語帳ですが、一般発売もされています。完全に東大受験生のために構成されているため、収録単語や収録方法が東大向きになっており、とてもおすすめできます。本書はとても分厚いですが、単語をイメージで捉える図などが豊富なので、臆することなくチャレンジしていただきたいと思います。

・要約問題

『英文解釈要約精講』

 要約問題に特化されている本。内容が平易な英文から始まるため、入門に適しているといえます。

『英文要旨要約問題の解法 (駿台受験シリーズ)』

『英語要旨大意問題演習 (駿台受験シリーズ)』

 駿台が出しているようやく問題集。『英文要旨要約問題の解法』で解き方を学び、『英語要旨大意問題演習』で演習量を積んでいけば、要約問題には完全に慣れるはずだと思います。特に、採点基準が明確で、独学で要約の精度をあげるのにおすすめ。

・段落整序

『ディスコースマーカー英文読解 』

 

 Z会の出す英文読解の本。段落整序は出題形式が特殊で、かつ、これに特化した参考書はほとんどないため、過度に対策するのは逆にコストパフォーマンスが悪いと言われるのが一般的です。本書のようなディスコースマーカーに注目した読解方法の参考書を一通りさらって、後述する模試過去問集で練習を積むのがベターと思われます。

・英作文

『[自由英作文編]英作文のトレーニング』

 自由英作文の参考書ではとてもポピュラーな一品。会話文や図表・イラストなど東大でも出題される自由英作文の様々なバリエーションに対応しており、模範解答も充実しています。表現のための例文集もついています。

『大学入試 自由英作文のすべて』

 あまりポピュラーではないですが、業界の先生方がよく勧めている本。普通に普通のことを書くのがいかに難しいを痛感させられる本で、一定の英作文練習を積んだ人がもう一段階上を目指すのにおすすめです。

・リスニング

『大学入試パーフェクトリスニング』

 駿台の出すリスニング教材。東大向きに作られているわけではないが、問題数やバリエーションが豊富なので、入門にはもってこいの教材だと思います。

『灘高キムタツの東大英語リスニング (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)』

 東大リスニングに特化した本で、過去問を基にしたオリジナル問題を多数収録しています。シリーズのBASICやSUPERもおすすめなので、レベルに合わせて繰り返し暗記するまで聴き込むといいと思います。

『速読速聴・英単語 Core 1900』

 本書は単語帳ですが、表題の通り付属CDを活用したリスニング教材にも使えます。スピードも東大のリスニングにちょうどいいレベルなので、単語帳兼用でこなすと必ず力がつくはずです。

・文法問題

『全解説頻出英文法・語法問題1000 (大学受験スーパーゼミ)』

 一問一答形式の文法問題集。とてもオーソドックスでボリュームも適切なためおすすめですが、類書はどれも大差ないので他のものでも代用できます。やはりまずは文法の基本を徹底するべきなので、このような問題集を一冊やってから演習を積むのがいいと思われます。

『灘高キムタツの東大英語ライティング&グラマー (英語の超人になる!アルク学参シリーズ)』

 東大英語第4問に特化しているので、模試問題集の前に問題演習を積みたいなどのときに使い勝手がいいと思います。

・英文和訳

『英文読解の透視図』


 これも東大生にとても人気の一冊。英文構造を把握する力はこれを読めばだいぶ上がると思いますし、英文構造把握が英文読解の肝と言っても過言ではないので、必見の一冊です。

『英文和訳演習 (駿台受験シリーズ)』

 入門編・基礎編・中級編・上級編とレベル別になっている古くからの参考書。入れ替わりが激しい参考書業界で長らく愛されているだけあって、オーソドックスな良書だと思います。演習こなすならこれで決まりでしょう。

・長文読解

『東大英語25カ年』


 単純な読解力は他の参考書でいいですが、東大英語では小説のような文章が多いので、過去問を使って演習を積むといいと思います。過去問はこれ以外にも全ての問題の最良の演習素材なので、一冊やりこんでしまいましょう。

・全体

『東京大学英語シリーズ 河合塾』

 設問ごとに東大の出題パターンの問題が収録されているので、数をこなしたい人にはおすすめです。

『入試攻略問題集東京大学 河合塾』

『東京大学への英語 実戦模試演習』

 河合塾と駿台の東大模試の過去問。時間を図って実戦形式でやり、採点基準に従って採点すれば良い演習になります。

ライター
開成中学校、高校 東京大学法学部卒
弁護士 今泉

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