2017 02/13
コラム  

現役京大生が教える結果を出すための日本史勉強法

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大学入試における日本史は結構厄介な科目と言えます。私立入試問題や国公立入試の2次試験では出題傾向、出題範囲も非常に幅広く、志望校合格のためには正しい勉強方法を選択する必要があります。そこで今回は、現役京大生が教える、結果を出すための日本史勉強法についてご紹介いたします。

細かい年号は覚えるべきなのか?

基本的に大学入試では、直接的に年号を聞かれる設問はそれほど多くありません。それはマーク式であるセンター試験も同様です。しかしながら、受験日本史で最も重要であると言えるのが『出来事の時系列』です。時系列順に並び替える問題は非常に多く出題されます。2016年度のセンター試験においても、時系列に関する出題が少なくとも4題以上出題されているのです。もちろん、センター試験レベルであれば正確な年号を覚えていなくても正答を導き出すことは可能です。しかしながら、多少複雑な問題になった時、正確な年号は時に大きな助けになることがあるのです。例え直接的に設問の年号を知らなくとも、「あの事件は◯◯年だから、これは少なくとも◯◯年より後で・・・」といった、「自分が覚えている年号を基準にした推測」が可能となります。だからこそ、年号は可能な限り覚えてください。
そうすることで、記述問題を含めた様々な設問への対応力が格段に上がります。

図録の資料集は付録も含めてしっかり読み込む

資料集を軽視する受験生はとても多いですが、そのままだと日本史の点数はある一定で頭打ちしてしまいます。特に、いわゆる寺社仏閣や絵画などの文化はしっかり覚えているのに、歴史資料にはほとんど触れていないという人は少なくないのではないでしょうか?
資料集には一般的に、付録として時代ごとの歴史資料が原文・日本語訳とともに収録されています。そういった資料問題からの出題は非常に多く、一度でもその資料を見たことがある学生と、本番になって初めて見る学生では正答率に大きな差が出るのは当然と言えます。余力があれば、教科書に掲載されているレベルの資料は全文を暗記するくらいの努力は必要です。そうすることで、難関国公立の問題や私立の入試問題、さらにはセンター試験にも幅広く対応できるようになります。資料問題は「知っていれば一発で解ける」問題も多いので、ライバルに差を付ける鍵になりますね。

事件の地図上の場所は頭に入れておく

資料問題の次に軽視されがちなのが、地図問題です。
事件が起こった地名は覚えているけど、地図上の場所を聞かれると分からない・・・というケースはセンター試験も含めて少なくありません。
例えば、旧国名地図(昔の都道府県地図)は頭に入っているでしょうか?
現代の日本地図は大半の人が暗記していると思いますが、旧国名地図になった途端、きちんと覚えきれている受験生は一気に減ってしまいます。旧国名地図を完璧に覚えていれば、教科書の文章を読んだだけで地図が頭に浮かびやすくなり、長い目で見ると非常に効率的に学習することができます。余力があれば、事件の場所を一つ一つ地図と照らし合わせる作業をするように心がけてください。日本国外で起こった事件についても注意が必要ですね。

いかがでしょうか。
以上が、受験日本史でしっかりと得点するための注意点です。
コツを押さえて勉強をするだけでライバルと差がつきますので、是非頑張ってくださいね!

大学受験ぺディア編集部
京都大学 文学部 村上 雄一

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