ポレポレ英文読解プロセス50 評価 使い方
1)独学可能度…★★★★☆
『ポレポレ英文読解プロセス50』は代々木ライブラリーから発売されている英語の参考書です。取り扱っている英文はどれも超難関大学の過去問ばかりで、さらにそのなかでも特に難しかったものをピックアップしていますから数ある英文読解の参考書のなかでも『ポレポレ英文読解プロセス50』はかなり難しい部類に入ります。しかしながら、著者の西きょうじ氏は英文の読解法を分かりやすく解説してくれることで有名な先生で、この『ポレポレ英文読解プロセス50』も時間をかけて取り組めば理解できるように作られています。もちろん、背伸びをして『ポレポレ英文読解プロセス50』が求めている学力を満たしていないのに手を出せば返り討ちにされるのは間違いありませんが、基礎をきちんと固めてきた人であればちゃんと食らいついていけます。
2)相性のいい参考書
・英文読解入門 基本はここだ!
・基礎英文解釈の技術100
・DUO3.0
『ポレポレ英文読解プロセス50』は非常に難しい問題集です。参考書のレベルを基礎・標準・発展の3つに分けるとすれば間違いなく発展のカテゴリーに分類されます。故に、この『ポレポレ英文読解プロセス50』にチャレンジできるのは基礎レベルと標準レベルをマスターした上級者だけだと言えます。そして、その段階に到達する上でオススメなのが『英文読解入門 基本はここだ!』と『基礎英文解釈の技術100』の2冊というわけです。英文読解における基礎レベルの部分を前者で、標準レベルの部分を後者で固めておくとかなりスムーズに『ポレポレ英文読解プロセス50』に接続できるはずです。
また、『DUO3.0』を使って語彙力を鍛えておくのもいいでしょう。とりわけ英語のなかでも構文に特化しているのが『ポレポレ英文読解プロセス50』の特徴です。しかし、挑むにあたって構文だけでなく語彙でも分からない部分があるとそれについてもその都度調べないといけないわけですから当然効率は悪くなります。英単語を先にマスターしておくことでシンプルに構文だけに集中できるというわけです。
3)特徴
『ポレポレ英文読解プロセス50』は50個の英文を和訳していくなかで構造を把握する力を養っていく参考書です。対象者は京都大学や一橋大学のようにかなり難解な英語の問題を出題する学校を目指している人だけです。逆に言うと、そこまで英語の問題が難しくない大学を志望しているのなら無理して手を出す必要はありません。それこそ、英語を得点源にするつもりがないのであれば東京大学志望者でも必要ありません。もちろん、時間に余裕があるのであれば『ポレポレ英文読解プロセス50』をマスターしておいて損はありません。完璧にすることができれば入試に出てくる英文の99%は読めるようになります。ただ、もしこの『ポレポレ英文読解プロセス50』に挑戦する際にはかなり時間がかかるという点だけは覚悟しておきましょう。。
4)効率のいい使い方と勉強法
『ポレポレ英文読解プロセス50』はまず精読するのがオススメです。それぞれの語句を主語・動詞などに品詞分解しながら読み進めることで、一見難解に見える英文の意味が少しずつ見えてきます。しかし、これだけでは不十分です。最近の英語の試験では速読力を求められるようになっており、実際の試験会場で丁寧に品詞分解をしている余裕はまずないと考えていいでしょう。故に、英文の構造をできるだけ早く、可能ならば読みながら把握できるようにしておくことが大事になります。そこで取り組むべきなのが音読です。音読をくり返すと構造を把握するスピードが次第に早くなります。この時、ポイントなのが精読をしてから音読に入ることです。内容を理解していない段階で音読をしてしまうと構造がきちんと頭のなかに入ってこないため、音読の効果が大幅にダウンしてしまいます。ちなみに、音読する回数は間違いなく多ければ多いほどいいですが、使える時間が限られているのを踏まえると最初は100回程度を目安にチャレンジしてみるといいでしょう。『ポレポレ英文読解プロセス50』は1題当たりのボリュームはそこまで大きくないですから、そこから徐々に回数を増やしていければベストです。
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