2017 03/01
参考書ペディア  

地理B講義の実況中継(系統地理編・地誌編)

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地理のオススメ参考書:『地理B講義の実況中継(系統地理編・地誌編) 改訂第2版:瀬川聡著:語学春秋社』

目次

(1)独学可能度★★★★

インプット型
『実況中継』は『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本 改訂第2版:瀬川聡著:中経出版』と同様,受験地理における超有名講師が書いた本で,まさにタイトルの通り「講義の実況中継」さながらの話し口調(文章形式)で書かれてあることが特徴です。地理の勉強では地名や統計の単なる丸暗記ではなく,その背景にある仕組みの理解が最重要ですが,本書はそこに重点を置いて書かれてあるため,独学で読み進めていくだけでもある程度の地理的思考力を見につけられます。

(2)相性の良い参考書は『瀬川聡のセンター試験地理B超重要問題の解き方(系統地理編・地誌編):瀬川聡著:KADOKAWA』

レベル★~★★★
オススメ度★★★★
偏差値45~55
センター試験レベル
『実況中継』は文章形式で受験地理の内容を説明することを中心に書かれているため,それを読みこなすだけでは本当に理解できたかどうかを確認するためのアウトプット作業が不足します。単元ごとに数問の「問題」が組み込まれてはいますが,量としては全く足りないので,この不足分を補うような教材と併用したいところです。そこでオススメなのが,『瀬川聡のセンター試験地理B超重要問題の解き方(系統地理編・地誌編):瀬川聡著:KADOKAWA』です。これは基本的にセンター試験の本誌・追試の問題を中心に編集されており,その問題に対するアプローチの仕方を詳しく説明するという内容になっています。この手の教材は他にも色々とありますが,『実況中継』を使ったのであれば,著者が同じである『超重要問題の解き方』を使うのがベストでしょう。

(3)参考書,問題集の特徴

『実況中継』は全編にわたって有名講師による講義さながらの話し口調(文章形式)で書かれています。暗記よりも理解を重視して書かれてあるため,特にセンター地理対策において最重要である地理的思考力をしっかりと身につけられます。著者の手書きのような図や書き込みなどを多めに載せており,講義を聞いているような感覚で独学できます。
難易度は『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本』と比べてやや高いです。扱っている情報は教科書レベルを超えたものも少なくないため,センター試験でしか地理を使わない受験生にとってはやや難しいかもしれません。その分,二次試験対策の軸として十分使えます。特に論述試験対策が必要な受験生にとっては頼れる一冊になるでしょう。
使い方…まずはあまり勉強だと意識し過ぎずに読んでいきましょう。同じ範囲を何度か繰り返し読みながら,それと並行して(2)で紹介したようなアウトプットができる教材を使って演習をこなしましょう。ちなみに,この参考書に限ったことではありませんが,初めて見た・聞いた地名が出てくればその都度必ず地図帳で確認するようにしましょう(地図・地名は文章説明型の参考書ではやや不足しがちな情報です)。

完璧になるまでの反復学習基準

 
3~5回程度
書いてある内容は『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本』など,他の文章説明型参考書と比べてやや細かいですが,それでも口語体で非常に読み進めやすいものなので,しっかり集中して読み込んでいけば,数回の繰り返しで書いてあること自体は十分に理解できるでしょう。

(4)同時に使いたい問題集

センター試験対策であればやはりセンター試験の過去問演習が必須です。『センター試験過去問研究 地理B:教学社』,『センター試験過去問レビュー 地理B:河合出版』,『大学入試センター試験過去問題集 地理B:駿台文庫』など,どれでもOKですので必ず過去問題集を入手・使用しましょう。何年分収録されてあるか,また問題にどうアプローチしているか(解説)の違いはありますが,載っている問題自体は当たり前ですが同じものです。したがって,どれを選ぶかの基準は①何年分解きたいかと②どの解説が自分にとって分かりやすいかの二点です。
それも終わって残り時間でさらに地理力を強化したい人は『マーク式総合問題集 地理B:河合出版』,『大学入試センター試験実戦問題集 地理B:駿台文庫』などの大手予備校が出版している予想問題種を解くと良いでしょう。

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