2017 01/27
参考書ペディア  

現代文と格闘する (河合塾シリーズ)の使い方、勉強法

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・参考書の特徴と独学可能度★★★

インプット型(少し問題が含まれている。)

現代文と格闘するは、全部で3部構成になっています。1部の「ことばをイメージする」の単元では、入試でよく出題される評論文の核となるキーワードを選出して、わかりやすく教えてくれます。続く2部では、「文章を読みつなぐ」ということで、具体的な文章の読み方を身につけることが出来ます。そして、最後の3部では実践の入試問題に取り組むことで、どうすれば正解できるかを理解することが出来るのです。その内容はとても充実しており、参考書としては異例の312ページもの分量があります。難関大学を目指す文系の受験生、もしくは国語に費やす時間のある受験生におすすめです。国語は安定しづらい教科と言われることがありますが、この参考書を使うことで、試験で安定した点数を取れるようになったという受験生も大勢います。その理由としては、現代文と格闘するという名の通りに、この参考書を使うと、フィーリングのなんとなくの読みでなく、「筆者が一番伝えたいことを理解する」、「文章の強弱を知るために必要なこと」と言ったように、現代文の問題を読むために、根源的なことを学ぶことが出来るからです。最近では、現代文のテクニックだけをまとめた参考書が数多く書店に並んでいるのを見かけます。確かに、問題を解くうえで、「指示語」や「接続詞」などのテクニックを勉強することは大切ですが、肝心の「本文」が読めていないのに、テクニックだけで解こうとするのは愚の骨頂です。現代文を勉強するときに一番大切なことは、「読み」と「テクニック」のバランスです。そのバランスが均等に保たれていて、現代文の修行をしてくれる参考書が「現代文と格闘する」なのです。

・参考書のレベル ★★★★

おすすめ度★★★
偏差値55~65
日東駒専~早慶上智レベル

この参考書のレベルは星4つです。現代文を勉強し始めた学生には、少し難しいでしょう。ある程度、現代文を勉強している人ならば、なんとか終えること出来るでしょう。目安となるのは、偏差値です。偏差値が55以上取れている生徒ならば、現代文と格闘するを使って勉強することで、成績をさらに上げることが出来ます。それよりも低い偏差値の生徒は、ひとまず、もうすこし簡単な「現代文のアクセス入門編」などから始めてみると良いでしょう。ただし、どのような参考書を使ったとしても、勉強の根源を理解していないと成績を伸ばすことは出来ません。現代文において、必要なことは、「文章を読み取る力(筆者の伝えたいことを理解する力)」、そして「問題を解くためのテクニック力」です。この2つを身につけるために、文章を読んでいくと、おのずと力が身に付きます。読書百遍自ずから通ずということわざの通りに、まずは、「読む」ことから始めてみましょう。

・完璧にするためには?

現代文と格闘するを完璧にするには、時間がかかることを覚悟してください。最低でも3か月はかかると思ったほうが良いでしょう。だからこそ、夏前までには取り組み始めたほうが良いです。この参考書にも問題はついていますが、インプットの役割がメインになるので、実際の入試問題や他の問題集などで、アウトプットをしなければなりません。だからこそ、問題集を解く時間が必要なので早めに終わらせましょう。3か月で完璧にするためには、2か月で、まずは1周することです。参考書を勉強する際に、一番時間がかかるのが1周目と言われています。そして残りの1か月で2周するようにしましょう。現代文は暗記科目と違い、その解き方を覚えるだけでよいので、何十周もする必要はありません。1周目は、全くわからないことを覚えるので、しっかりと理解して進むようにしましょう。この時に、後から、また何周かするからといって、後回しにすることは絶対にやめましょう。一周目にどれほど知識を蓄えることが出来るかが勝負です。2周目、3周目は、一周目で理解しきれなかったところに時間をかけます。他には、忘れていたところを再び覚えるようにすることです。3周が終わったら、すぐに実践演習に入りましょう。この参考書で学んだ解き方を自分の基盤とします。間違えたところがあれば、なぜ、間違えたのかよく考え、次からは間違えないように心がけます。

〇1か月×
〇3か月 上述しました。
〇半年×

・合わせてやっておきたい参考書

合わせてやっておくべき参考書は、「読解を深める現代文単語」です。現代文と格闘するは、問題の解き方や読み方に重点をおいています。一方で、読解を深める現代文単語は、現代文の単語や、背景知識に焦点を当てています。現代文単語は、覚えておくべき知識ですし、背景知識も知っていると、なお文章が読みやすくなるという入試問題もあります。ただし、両方ともしっかり勉強してしまうと、進みが遅くなってしまうので、国語のメインストリートである論表文をメインに扱っている現代文と格闘するを終えてからにしましょう。

・まとめ

現代文は、粘り強く勉強することが、成績を伸ばすカギです。現代文と格闘するは、内容が多く、その難易度も高いですが、現代文の基盤となる参考書なので、一度トライしてみましょう。

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