2017 01/27
参考書ペディア  

望月光古典文法講義の実況中継の勉強法とトリセツ

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目次

・参考書の特徴

望月光古典文法講義の実況中継は、代ゼミの望月光先生によって執筆された古典文法の参考書です。上下巻と2巻セットで、受験で大切な古典文法を学ぶことが出来ます。実況中継シリーズは、わかりやすく、実際に講義を受けているように、勉強を進めることが出来るので、初学者からでも古典文法のすべてを勉強することが出来ます。ただし、上下巻を合わせると合計600ページにも及ぶ量になるので、時間がないという人には向いていません。上上巻では、用言、助動詞、助詞を、下巻では、残りの助詞と、その他の品詞、敬語、そして最後に識別法という構成なっています。用言や助動詞は、独学で勉強できるという人が多いですが、助詞や敬語を一人で勉強することは、大変なことです。学校の授業で習ったが忘れてしまったという人や、受験生のはじめのうちに古典文法をおさらいしたいという人におすすめの参考書になります。

・望月光古典文法の講義の独学可能度★★★★★

・インプット型
望月光古典文法は1~10まですべて授業形式で説明してくれますので、どのような学習者にもおすすめです。インプット型の参考書なので、問題は少なくなっています。解説を読んでから、その分野の問題を解くことになるので、問題が分からずに考え込んでしまうということもありません。分量が多いということを除けば、独学者にとって最適の古典文法参考書ということが出来ます。

・参考書のレベル

レベル★〜★★
おすすめ度★★★★★
偏差値45から60
高校基礎から
そのレベルは、高校基礎からになります。大学入試の古典文法の問題は、どの大学でも、そこまでレベルの高い問題を出題するということはありません。この参考書の内容をしっかりと頭に入れることが出来れば、古典文法に関して言えば、ほとんどの問題を解くことが出来るようになっているはずです。ただし、分量が多いために、勉強法を工夫する必要があります。では、どのように勉強すればよいか、ご説明いたします。

・具体的な勉強方法

はじめに、この参考書の目的をはっきりとさせましょう。どの参考書でも同じことですが、目的無くして勉強をすると成績を伸ばすことは出来ません。自分がどのような力を身につけるために、その参考書をするのか、その目的をはっきりさせることで、勉強すべき内容をより早く身につけることが出来ます。望月光古典文法講義の実況中継を使用する際の目的は、「大学入試の古典文法の知識を覚える」ということです。そのことを踏まえた上で学習するようにしましょう。参考書を何周するかどうかは、人によって異なりますが、目安となるのは「3周」になります。内容量も多い参考書なので、3周ほどで終わらせることを目標としましょう。1周目は、読み物として読むだけで構いません。そして2周目は、より深く、「覚える」という目的をもって読むようにしましょう。最後の3周目で、覚えきれなかった知識を確実に定着させるようにすると良いです。あまり分厚い参考書を勉強したことがないという人が、1周目から必死になって取り組んでしまうと、細部まで覚えなければいけないことになり、途中で挫折してしまうというケースが多いです。そのようにならないように、1周目は、時間のある時にでも「読み物」として流しましょう。そうして、なんとなくでも入った知識を2周目でより強固なものにしていきます。最後の3周目では、覚えきれなかったところを補充していくような感覚で読んでいくと良いでしょう。

・完成させるペース

勉強をすることに慣れている人は、1か月のペースで覚えても良いと思いますが、基本的には3か月を目安にすることをおすすめします。古典文法は、英文法に比べて、その分量は少ないです。しかし、少ないと言っても大学入試に出題される範囲のすべての古典文法ですので、その分量を1か月で覚えるということは、中々厳しいからです。

〇1か月×

1ヶ月は可能ですが、時間があれば3ヶ月かけて繰り返し学習し覚えた知識を定着させていきましょう。

〇3か月

3か月で完成させるためには、1か月に1周の目安を心がけましょう。3周目は1か月もかからないと思いますが、予備期間ということで、少し長めの期間を取っておきます。

〇半年×

どこを目指すかにもよりますが、半年もかける必要はないでしょう。
3ヶ月以内に完璧にして先に進みましょう。忘れた時に読み返してみるのもいいでしょう。

・合わせてやっておきたい参考書

合わせてやっておきたい参考書は、「入試問題の過去問」です。大学入試問題の過去問をすることで、どのような問題が出るのか分析することが出来ます。古典文法でも、どのような問題が出るのか知ることが出来れば、そこを手厚く勉強することが出来ます。また、望月文法を終えた後に、その知識が入試問題でも通用するかどうか確認することは非常に大切です。解けるようになっていなければ、なぜ解けなかったのかを解明して、解けるような勉強法を考えてみましょう。

・まとめ

古文の勉強は、なによりもまず初めに「文法」を固めることが先決です。文法をしっかりと覚えることで、入試問題で出題される文法が解けるようになるだけでなく、読解の基盤を作ることも出来ます。古文は、主語の省略、敬語、助詞、など文法が占める割合がとても多い教科です。多くの大学が読解問題を出題しているので、まずは文法の基礎固めから始めてみましょう。その基礎固めに最適な参考書が望月光古典文法講義の実況中継になります。ボリュームのある参考書ですが、文法に自信がない人や、早く文法を固めておきたい、という人は、ぜひ使ってみると良いでしょう。

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