化学[化学基礎・化学] 標準問題精講
化学標準問題精構のトリセツと勉強法
目次
⑴独学可能度 ★★☆☆☆
・豊富な解答・解説と分かりやすい解法
・102題という比較的少ない問題量で大学入試化学全範囲を十分網羅可能
・問題は難関大学対策用のえりすぐられた良問
・化学を2次試験あるいは私学入試対策に使う人の最終確認向け
化学標準問題精構は難関私立大学、国公立2次試験を化学で受験される方向けの問題演習用参考書です。これ自体では問題演習中心であるので、教科書、あるいは「化学の新研究」、化学図表を併用することをお勧めします。
本参考書は化学の全範囲を化学の問題集としてはかなり少ない量の問題で網羅することが可能です。さらに全ての問題が2次試験に出題される可能性の高い典型問題ばかりですので非常に効率が良いです。
そのため、この参考書と教科書、「化学の新研究」や化学図表を使うことで、高校3年間の化学の総復習及び2次試験対策を独学で行うことができます。
この参考書に取り組むのが少しレベル的に厳しいと感じた方や化学が苦手な方については姉妹書である「化学基礎問題精構」に取り組んでから取り組むと良いでしょう。
⑵相性の良い参考書
・教科書
・鎌田の理論化学・有機化学の講義
・福間の無機化学の講義
・化学の新研究・新演習
・化学図表
・化学基礎問題精構(姉妹書)
この参考書と相性の良い参考書は以上に挙げた通りです。
この中で必須といってもよいのは教科書と化学図表です。さらにハイレベルな内容を求めたい場合には「化学の新研究・新演習」を使用しましょう。この2冊で旧帝大レベルの化学も十分対策可能です。
もし全く化学を知らない状態から化学を学習する場合には、「鎌田の理論化学・有機化学の講義」と「福間の無機化学の講義」の3冊で一通り化学を学習してからこの参考書に挑むと良いかと思います。もし、不安な方はこの参考書の姉妹書である「化学基礎問題精構」にて先に力をつけると良いでしょう。
⑶参考書の特徴
・問題が120ページに対して解答・解説が272ページという豊富な解説量
・実際の難関大学入試で出題される問題パターンをわかりやすく学習可能
・102題という適切な問題量で、難関大対策を効率よく行える
この参考書の特徴としては何といっても解答・解説の細かさでしょう。
問題編1ページに対して解答・解説編は数ページが設けられており、懇切丁寧な解説を見ることが可能です。また内容が非常にわかりやすく、独学で勉強する方にもわかりやすい内容となっています。
また、102題というかなり少ない問題量には難関大入試で出題される可能性の高い出題パターンを見ることができるうえに、受験で必須のテクニック、3年間の総復習など幅広くカバーされています。
★完璧になるまでの反復基準
・最低でも2周、時間があれば3周程度問題に解答するようにする
・問題の正解・不正解よりも自らの知識の抜けがないか、再確認を最優先
最低でも2周、余裕があれば3周問題に解答するようにしましょう。
時間にすれば約100時間~150時間が妥当だと思います。
また、問題の正解不正解にこだわらず、これまでの知識の抜け漏れがないかどうか、あいまいな知識を再確認することを最優先しましょう。
⑷同時に使用したい参考書
・化学の新演習
・化学の新研究
・化学基礎問題精構(姉妹書)
・セミナー化学
・鎌田の理論化学・有機化学の講義
・福間の無機化学の講義
先ほど相性が良い参考書でも取り上げましたが、まず超難関大学(東京・京都・大阪大学及び医学部)の二次試験で化学を受験される方は、この参考書に取り組んだ後、あるいはこの参考書と並行して「化学の新演習」に取り組んでください。またこの参考書の利用中に辞書代わり、あるいは学習用として「化学の新研究」に取り組むと効果的です。ただし、非常にボリュームがあるので、余裕があれば取り組むようにしましょう。
姉妹書である化学基礎問題精構は、もしこの参考書に取り組んで化学に自信がない方や十分に力がついていないと感じる方は一度立ち止まって取り組むと良いでしょう。これ以外にセミナー化学でも代用可能です。
最初から独学で化学を学ばれる方には鎌田先生と福間先生の化学講義シリーズを同時に使用すると講義→問題演習→苦手対策という風に効率よく学習をすることができます。
化学標準問題精構は難関大学二次試験の化学を対策するうえで非常に有用な参考書です。
1冊をしっかりと取り組めば十分通用する力がつくと思います。
特にセンター試験後から二次試験までの時間でも取り組むことが可能です。
ぜひ取り組んで、受験本番で十分力を出せるようにしてください。
⑸効率の良い勉強法・使用法
・実際の試験を意識し、時間を測り解答する
・その日のうちに解答できなかったところや疑問点は解決する
・化学図表や化学の新研究を並行して利用
・自分だけの参考書を作る
この参考書に取り組んでいる方は化学をかなり理解されている方、あるいは受験前の方が多いと思います。そのため、解答するにあたっては実際の試験を意識し、時間を測りながら本番さながらで解答することをお勧めします。
解答した問題でわからなかった点・疑問点はその日のうちに解決します。
化学図表・化学の新研究など他の参考書を用いるのがよいです。
そして、その内容を自分なりにまとめ、自分だけの参考書を作成することで受験当日に最後の見直しに使用でるのでお勧めです。
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