2017 03/14
参考書ペディア  

世界史B一問一答 完全版のトリセツと勉強法

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世界史のオススメ問題集:『世界史B一問一答 完全版:斎藤整著:東進ブックス』

目次

(1)独学可能度★★★★★

インプット・アウトプット併用型
『世界史B一問一答 完全版』は受験世界史の頻出用語を一問一答形式で網羅しています。用語ごとの頻度が分かりやすく示されているため,どこが優先でどこは後回しで良いかが判断しやすく,効率的な学習を一人でも進められるように設計されています。流れがある程度掴めている受験生にとっては独学での知識の定着・補強作業に使いやすい一冊です。

(2)相性の良い参考書は『世界史B講義の実況中継:青木裕司著:語学春秋社』

レベル★★~★★★★
オススメ度★★★★
偏差値50~60
『世界史B一問一答 完全版』はタイトル通り,一問一答形式の問題集で豊富な問題掲載数をもって受験世界史の頻出語句を網羅しています。まとまった時間が取れない時でも気軽に取り組めるのが一問一答の魅力です。ただその反面,全体の流れを把握しにくいという問題点もあります。そこを補強するためにオススメなのは,『青木の実況中継』や『ナビゲーター世界史B:鈴木敏彦著:山川出版社』,『荒巻の新世界史の見取り図:荒巻豊志著:東進ブックス』などの文章説明型の参考書です。これらの参考書は有名講師による講義さながらの文章形式で書かれており,「流れ」の理解には最適です。ただ逆に単純な用語暗記に不向きではあるので,暗記に適した『世界史B一問一答 完全版』と併用することで学習効率をぐっと高めることができるでしょう。

(3)参考書,問題集の特徴

『世界史B一問一答 完全版』の特徴はまず何と言っても人気教材であるということです。帯で売上No.1!を大きくアピールしており,最近のセンター試験のカバー率は100%だということも強調されていますので,それだけで安心感を持つという人も少なくないでしょう。実際に使ってみた印象としても,問題数は3500問以上ということもあり,たしかにセンターレベルなら網羅しているだろうなとは感じます。
掲載問題は予想オリジナル問題から実際の入試問題(センター試験から難関私大レベル)まで様々です。それらの頻度が全て3段階の★印で示されており,取捨選択しながらの暗記がしやすいです。
使い方…本書内でもオススメされていますが,まず右サイドの解答欄を隠して勉強していき,それが一通り済んだら次は左サイドの問題文を赤シートで隠して勉強していくと,同じ問題でも違う角度から問われることになり,色んな視点で学習できます。これをとにかく反復していきましょう。「反復」は本書でも紹介されているキーワードです。
その作業と並行して先の説明型の参考書を使って流れを掴んでいくように勉強するとさらに効率が上がります。
 

完璧になるまでの反復学習基準

 
3~5回程度
分量は多いですが,あくまで「一問一答」です。全ての問いにきっちり答えるという基準でいけば,5回くらい繰り返せば完璧に仕上げられるでしょう。

(4)同時に使いたい問題集

これは当然志望校によって様々です。センター試験対策であればセンター試験の過去問演習が必須ですので『センター試験過去問研究 世界史B:教学社』や大手予備校が出版しているものを使って必ず実際の問題に触れるようにしましょう。それらを選ぶ基準は,体裁や解説が自分なりに気に入ったもので良いです。問題自体は同じなので,それぞれにそこまで大きな差はありません。
私大・国公立大対策も基本的には『大学入試シリーズ(赤本):教学社』などを使った過去問演習が最優先です。ただ,私大専願の受験生や浪人生など,世界史対策に時間をかけられる人であれば,『実力をつける世界史100題 改訂第3版:Z会出版編集部編:Z会』あるいは『世界史B標準問題精講:松永陽子著・斎藤整監修:旺文社』を合わせてやっていくと良いでしょう。これらは全国の有名私大の問題を中心に,オリジナル問題も加えて,良質な問題で受験世界史のほぼ全範囲をカバーできる問題集で,難易度は高めで分量も多いため,やり応えが相当あるはずです。もちろんやり終わった時には得点力もかなり上がります。

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