カリスマ講師の日本一成績が上がる!魔法の地理ノート
地理のオススメ参考書:『カリスマ講師の日本一成績が上がる!魔法の地理ノート:宮路秀作著:中経出版』
目次
(1)独学可能度★★★
インプット型
『魔法の地理ノート』は「ノート仕様」をウリにした参考書です。単元ごとに見開きの左面には講師の解説,右面には板書を再現したようなノートという編集になっています。手書きによるノートっぽさや簡易なイラストが多いこと,全編にわたってフルカラーになっていることなどから,大変見やすく,他の一般的な参考書とはまた一味違うテイストになっています。その一方で,あまりに簡易に書きすぎているためか一つ一つの事象についての理屈や理論の説明がやや少ないですので,独学する時には「?」となるものが出てくる可能性がありますので,資料集を手元に置いて勉強しましょう。
(2)相性の良い参考書は『よくわかる地理:学研教育出版編:Gakken』
レベル★~★★★★
オススメ度★★★★
偏差値45~60
センター試験レベル
『魔法の地理ノート』は有名講師の板書をベースとして描かれた手書きの文字やイラストを中心に構成されています。「地理は視覚でインプット!」と書かれてある通り,文字よりも図表やイラストを重視したその内容はその他の一般的な参考書とはまた趣の違ったものになっています。ただし,その分扱っている内容がやや不足していることは否めません。興味を持って入りやすい反面で,深く勉強しようと思った時には情報量がやや物足りないという感じです。そうした情報量の不足を補うという意味では『よくわかる地理』などの知識羅列型の参考書との相性が良いかと思います。情報量は相当多い分,かなり分厚いので一冊終わらすのには時間がかかるので注意しながら併用して下さい。
また,『魔法の地理ノート』は全編にわたって「解説」になっていますので問題に対するアプローチの仕方が身に付きにくいという難点もあります。得た知識をどう生かすのかという実践的な学習がしたい人には『瀬川聡のセンター試験地理B超重要問題の解き方(系統地理編・地誌編):瀬川聡著:KADOKAWA』や『地理B統計・データの読み方が面白いほどわかる本 改訂版:伊藤彰芳著:KADOKAWA』などの問題演習➡解説が主体の参考書との併用がオススメです。
(3)参考書,問題集の特徴
本書の最大の特徴は「ノート仕様」を前面に押し出したものだということです。約60に分けられた単元ごとに,見開きの左面には講師の解説,右面には講師の板書をベースに作られた生徒のノート,という構成になっています。右ページは完全手書き仕様になっており,文字やイラストにも温かみがありますし,全ページがフルカラーになっていることもあり,地理に苦手意識を持っている人でも取り組みやすい教材だと思います。
ただし,非常に簡易に書かれている反面,事象についての理論的な説明が不足しがちなので,教科書や別の参考書との併用が必須です。
その他,左ページの講師の解説部分についても,受験地理の内容を説明すること以外に雑談を多く取り入れていたり,地理の勉強法やノートの作り方にまで幅広く言及しているという点が特徴的です。初学者にとって興味を持って取り組みやすいように工夫されているわけですが,ハイレベルな学習を求めている受験生にとってはやや物足りなさを感じるかもしれません。
使い方…Lectureと題されたテーマごとに一つずつ読み進めていきます。その際に教科書等で該当範囲の内容を重ねて確認し,知識の漏れがないように学習していくことが重要です。もし時間に余裕がある場合は,教科書等も参照しながら実際に本書のノート作成のノウハウを取り入れたオリジナルノートを作っても良いと思います。
また,本書には演習問題が入っていませんので並行して問題集をこなしましょう。
完璧になるまでの反復学習基準
2~3回程度
教科書レベルを超えた内容にまで言及している部分も散見されますが,基本的には平易な内容を扱っていますので,全範囲を完全に理解するのにそう時間はかからないと思います。しっかり集中して,他の参考書や問題集と併用する形でやり込んでいけば,数回でマスターできるでしょう。
(4)同時に使いたい問題集
※『センター地理Bの点数が面白いほどとれる本 改訂第2版:瀬川聡著:中経出版』の記事の(4)を参照して下さい。
あわせて読みたい
-
2022.09.27
大学入学共通テストのスコアを上げる勉強の進め方【英語リーディング編】その1
-
2019.07.10
宇宙一わかりやすい高校化学 理論化学の使い方
-
2017.11.01
生物基礎ゴロゴの使い方と勉強法 発売前レビュー
-
2017.07.30
化学一問一答の使い方と勉強法
-
2017.07.29
らくらくマスター物理・物理基礎の使い方と勉強法
-
2017.07.28
ポレポレ英文読解プロセス50 評価 使い方
この記事にコメントする